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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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シケダ狩り勝負!

誤字脱字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきました。


シケダ勝負で思い出した話・・・

子供のころ、よそから越してきた子とじゃんけんしたとき

掛け声が、じゃんけんぽん!ではなくって

シ・ケ・ダ!と言ってた。

あれはどこの方言だったのだろう?

その子もすぐに言わなくなったけど。



 なんやかんやでシロンボー達と、その他のホーンラビット軍団?でシケダ狩りの勝負をすることになったようです。シロンボー達は9匹、相手は30匹いて兎数にんずう的には不利なんだが?


”オレ達ゃ9人だから、そっちも9人で勝負しろよな!”

”それはもとより。そうでないと公平にならないですからね”

”私たちはいつも通りのやり方で狩りをしますが。君等はどうするのかね?”

”お前らのやり方は、最初に高く跳んでシケダを木から飛ばして、飛んできたシケダを狩るやり方だろ? 最初に高く跳ぶ役はオレ達がやる” 

”それだと我々がいる場所にシケダが飛んでこない可能性がある”

”いや、シケダはお前らのいる方向に飛ばす。ただし、シケダがオレ達9人で狩れなかった分しか飛ばないがな”

”すげー自信だな!”

”すると、最初にシケダがたくさん居る場所じゃないと我々が不利になるということですね”

”そうとも限らないだろ? あいつらが確実にシケダを狩れる保証はない”

”大体オレ達だって確実にシケダを狩ったりできないだろ? 奴らだってそうだと思うぞ”

”まあいいでしょう。ただし、あなた達の狩りをしているところが見たいので、その最初の一跳びには私も付いていきます”

”いいぜー、そのほっそい目をかっぴろげてオレ達の狩りの様子をしっかり見とけよ!”



ふむふむ。シロンボー達はやたらと自信がありますな! こうなったら、面白いからシロンボー達をぶっとばせ~♪ 無魔法ブルブル絶好調! 足を上げてピョンピョン! 驚くほどの強さを見せておくれよ、ヤッターホーンラビット^^。


しかしこの場所ではあまりよく見えませんな。この辺りで一番シケダがいる木を気配探知で探して…… あー、やっぱりここか。ツノウサギ達が集まっている一番大きな木ですな。枝に隠れて見えないでいるシケダが多いところに気配隠蔽して風魔法・エアステップで近づいて、よく見えるところに階段の踊り場を作ります。まあ、風魔法・空気壁を長持ちするようにちょっと魔力を多めにすればよいのです。


さて、特等席(砂かぶり席とも言いますな^^。砂はないですが)をこしらえて、後は勝負が始まるのを今や遅しと待ってます。





”それじゃ、いくぜ!”


テンのタップダンスが始まり、すぐに掛け声がしました。



”いくぜ!”

”””””””おう!”””””””



テンを筆頭に木を枝から枝に伝って登ってきます! なんだそりゃ?! セミは震動を察知したようでギギッ!と木から飛び立ちますが、もう遅い! 木から2mぐらい離れたところで、あっという間に登ってきたテン達シロンボーにやられ…… てないのもいますな。そいつらは下から跳んできたツノウサギ達が仕留め…… 切れていませんな。何匹狩れたんだ? 我、気配を消したまま、砂かぶり席を離れて地上に降りたちます。



”どーよ! オレ達6匹も狩れたぜ!”

”俺らだって6匹狩れたぞ”

”この勝負は引き分けだな”

”なんでだよ! オレ達がお前らの居る方へシケダを逃がしたからそれだけ狩れたんだろうが!”

”うむ。この勝負は我々の大勝ですね! ”



えーーー? 狩れた数がおんなじなら勝負は引き分けなんじゃないのーーー? シロンボー達は頭がおかしいようです。ぶっ飛ばすぞ! それはそうと、我はセミのあんな狩り方を教えた覚えはないのだが…… あいつらが自分達で考えたのか? 天才とアホの子は紙一重という例えがぴったり当てはまる。



本日も丑三つ投稿でごわす^^。

お読みいただき、誠にありがとうごわすよ^^。

それでは、また次回(@^^)/~~~

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