シケダ料理
誤字脱字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきました。
加えて→咥えて;おかしいなぁ、これ変換で訂正してたとおもてたのに・・・( ;∀;)
ラムちゃんとコウのタローが気絶している間に、地中のイモムシたちも狩っておきましょう。
紫魔法・気配探知でイモムシの場所を確認したあとは、その場所に土魔法・穴で通路を開きます。この世界で一番最初に我が使った土魔法・穴も縦横無尽自由自在に開けることができるようになりました-。いちいち大穴とか横穴とか指定しなくてもいいんです。道が通ったら,紫魔法・雷でイモムシを気絶させ、我がそこにいって丸呑み回収。一本の木が有ったら三十匹はいると思え! ここ、セミだらけだな!
地下のイモムシを回収したら、次の場所に移動…… したいのだが、コウのタローとラムちゃんどうしよう? と思ったら、コウのタローが起きてきた。
「くわゎわゎ~」
”おぉひどい目に会ったわ~、なんじゃあれは!? 目の前が光ったと思ったら体中が痛いぞ!”
あれ、お前、雷知らんの? 急に雨が降る前に空がピカピカ光ったあとゴロゴロなる奴だぞ?
”雷は知っとるわ! あれが魔法でできるのか! ワシにやり方を教えろ! ”
さぁ? どうやったら他の奴がやれるのかはしらん! ラムちゃんはやれそうな気がするが…… それより、お前、水魔法が使えたりしないの?
”ワシは風魔法だけじゃい! 水魔法が使える鳥は、水場にしかおらんわ! ”
ほほぅ? 水場に行けば良いのね?
”なーんか悪巧みをしとるのか? ”
いやね、我、他魔物の属性魔力を吸い取って自分のものにできるみたいなんよ。だから、仮に水結晶が探せなくってもいいかなと思って。
”……(こ、こやつ! そんなことができるのか! ワシはいま、魔王の片鱗を見ているのか? )”
”おい、どうした? なんか悪巧みか?”
おんなじことを言い返してやったぜ!
”そんな訳あるか! 今お前はウサギ共を鍛えておるんだろ? 水魔法は関係がなかろうが!”
ああ、まあそうなんですが。水魔法が使えたなら、いろいろ他の魔法が復活できていいかなと思ったんだけどね。まあそれとは別に、うんこ鳥にはシケダを食わせてやるわ。我、ラムちゃんの頭によって絶命させられたシケダをマギハンドで解体します…… お腹は捨てて、胸部のニクと脚の身を剥がします。
生ではさっき食べたから、次はしゃぶしゃぶにしてみますか。我、物品生成で作成した大きめ土鍋に、我の体内に貯めていた普通の水をオエッと吐き出しまして、ボルちゃん達が買った昆布…… こっちの名前でゼータングって言ってたっけ、ちょっと拝借してたのだ…… を出汁にして、あと少しの岩塩を入れまする。火魔法で鍋を温めてっと、最後は貴重なお醤油……ゾヤゾーゼ! ずるっと剥けたシケダの脚をいい感じに沸騰した鍋にくぐらせて、しゃぶしゃぶ…… それ! これを食ってみぃ! コウのタローは我が放り投げたシケダの脚を嘴でキャッチし、そのまま身の部分を飲み込んだ。あ、外骨格部分は吐き出しなさいな!
”あむあむあむ…… ふむふむ、淡泊な味わいだがしっかりと虫の旨味が有るではないか。ちと分量が足らんようだが…… これは料理なのか? ”
まぁ料理っちゃー料理だな! 素材の味を生かした調理法じゃ! 食べられないところは切除しちゃうから元のものに比べると分量は減っちゃうの! どうや、これでもシケダはまずいと申すか?
”うむ、これまでシケダは身の部分を食っておったが、なんとも言えないいやな味がしてのぅ…… 腹が極端に減ったときでなければ、好き好んで食おうとはせんかったわ。シケダの脚はなかなかいけるな”
脚だけじゃないぞ! 胸部の筋肉も、薄切りスライスしてしゃぶしゃぶ…… そら! あとは脳みそパッカーンと割って、我の特製土器スプーンで味噌部分を掬ってしゃぶしゃぶ…… この場合はちゃぷちゃぷ? 何でもいいか、その嘴で啜ってみぃ!
”できるか! ”
できないのか? ならば、”物品作成”でコウのタローの嘴の形状に合わせたストローを作成! これなら啜れるだろう。
“うむ、これがシケダのミソとやらか。なかなかに濃厚な味わい…… クルミのようだな?”
我、この世界のクルミを食ったことねーから、そんなん言われてもしらん。そういや、お前、ちょっと前にはシケダの幼虫食っとったな! もう食い過ぎ!
”何をいっとるか! ワシの巨体を満たすにはこれくらいは食わんとやっとれんわ!”
ホントか~? その顔は嘘をついている顔だぜ~? ついでに舐めてみればわかるかも^^。まあ料理の味見はこれまでだな。引き続き、シケダ狩りじゃ!
今宵も深夜の投稿になり申した。( ;∀;)




