表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
727/786

セミを食らう

誤字脱字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきました。


WBC2023準決勝、見事にイタリアを撃破して決勝リーグに進出。おめでとうおめでとうありがとうありがとう^^。



なお、筆者はセミを食べたことがありません。勝手な妄想で書き込んでおります・・・

現実世界でセミを食う気にはなれない><

異世界物だからいいか^^。


さてさて、蛇の山部屋の新弟子達が昼寝(という名の真夜中寝、うん、普通やな.ツノウサギが夜行性でなければ)をしている間にちゃんこの準備をしましょう。とはいえ、ここで魚を大量に消費しては今後の旅の食事に困ることになります、コウのタローが^^。


まぁ我なんかは桃とかで十分なんだけどね。いや、我桃ばっか食べてていいのかな? 特に体に不調はないのでいいのか。


それで、だ。さきほど捕まえて体内に飲み込んでいたセミ…… シケダを調理してみようと思います。でもその前に、こいつら、魔物なのかな? ボルちゃん達との旅の途中で出会ったハチは魔法を使ってたし魔物でよいと思うのだが、このセミは魔物かしら? ひょっとして何か喋ったり…… はしなさそう。


とりあえず、魔物なら魔力を持っているはずだから、それを吸い取ってみましょう。チューチュー。なんか吸い取れますな、と思ったらあっという間になくなりました。そこを頑張って吸い取ってみます。チューチューチューチュー…… 待てよ? 魔力を吸い取り過ぎて気絶状態から復活したら、このセミ、強くなったりしないか? ま、いいか。ここで食べちゃえば問題なかろう。それでは、気絶している間にさくと終わらせましょう。体内でセミの解体…… セミの体は良く分からんが、頭部と胸部、腹部を分解します。あっという間にセミ絶命。


びろーん。



ふむ。この音は魔物を倒したときに聞こえる音ですね。腹を割いてみるとコロンと石が落ちた模様。ああ、やっぱり魔物ですね。さて、魔石?の他には…… よくわからないから外に出してみますか。”物品作成”で大理石製解体テーブルを作りまして、その上におえっと先ほど解体をしたセミをだします。


セミの頭部……は怖いですな>< 目玉が複眼になってて、何処見てんのよ! 口は針というか注射針というか、口元から離れるに従って細くなる仕様です。そういやこいつら、木に止まって樹液を吸う、のかな? 吸うのは樹液だよな?? 手足は、昆虫に手足というのもおかしいけどな、木に引っかかりやすいようにかぎ爪になってました。やたらとぶっとい…… カニの脚っぽい。もしかして、硬そうな外殻の中にはおいしい物がつまっているのか? ちょっといでみたいが、いかんせん我に手はない…… ク、無魔法が使えたなら! マギハンドを使いたい! と、思ったらなんか我の体から魔力が出てきて手になりました! こ、これは懐かしのマギハンドではアーリマセンカ。



”ツノウサギの無魔法を吸い取ったのでちょっとだけ無魔法が使えますね”


えー、そうなの? 魔法の声のニコさんが教えてくれます。



”ちょっとだけよ~”



どれくらいがちょっとなんだ? とりあえず、セミの脚全部捥いで、外した関節部分を付け根のところで折り、脚の中身を取り出します……でろーん! ワオ! でました! カニの脚っぽい身が! うまそう! いただきます! ちゅるーんと生で食べてみます。うんまい! 完食! 生で食って良かったのかしら? 特にお腹も痛くならないし、他の部分も確かめましょう。もしかして頭の部分にはカニ味噌ならぬセミ味噌があるのでは? セミの頭を”物品作成”で作った黒曜石製包丁でかぶと割り! ぱっかーん! 割って中身を確認すると、なにやらとろとろの物体が! これもうまそう! 兜を器に見立てマギハンドで持ち上げて口まで持ってきます。とろとろの部分に口を突っ込みまして…… これまたうまい! 濃厚な、クリーミィな味わい。カニとは違った風味です。あれは海の生き物なので塩味が効いてる感じなのですが、こちらは、なんというか…… なんでしょうね、例えるならクルミ、のペースト状になったもの、と言えば伝わるかな? それとも胡麻豆腐? みたいな感じ。


さてさて、胸部には何があるのかしらね? これも半分に割ってみますと、こちらも身がぎっしり! これはまさに鶏のササミです。羽を動かして筋肉使っているので良質のタンパク質なのではないでしょうか。


残る腹の方はどうですかな? こちらは包丁をぶっ刺したら液体が飛び出てきて、なんだかくさい><。食べられる部分はあるのか無いのか分からないけど、とりあえず、廃棄です。食わなかった外骨格の部分と一緒に埋めて土に返します。セミよ、我の糧として、我の体になりて我と共に生きよ。結構うまかったのでこれからセミ狩りをします^^。



本日もお読みいただきありがとうございます ^^) _旦~~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ