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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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ホーンはマホーのホーン♪

WBC2023侍ジャパン、4連勝で1次リーグ突破です! 強い、強すぎる~!><


さて、時刻はもうド深夜、今宵3度目の稽古です。寝起きのツノウサギどもに光魔法・癒しを浴びせますと、元気溌剌げんきはつらつ! 皆、鼻息が荒いな! 体力は全回復したみたいですな。さてさてまたまたぶちかまし稽古を……ん? さっきの回と違って動きが鈍いですな? どうした、お前達? メシ食って寝て、体力は元通りになったはずじゃろ?



”それがよー、かーちゃん”


かーちゃんではない! 親方と呼べ! 返事をしたのはテンであった。



”それがよー、親方”


すぐに訂正するのはなかなか素直なのです。そんで、どうした? 言ってみ?



”体力は戻ったけどよ、魔力は戻ってないんだわ”

”そーそー”

”だから、魔法を使えないんだわ”

”脚に魔力使って強化してたもんね、俺たち”

”脚に力入んないから、もう稽古やめていい?”


なぬ? 体力は回復したのに、魔力は回復していないジャと? 寝たら魔力も回復するんじゃなかったんかい?



”そらぁ回復するこたぁするけどよぉ……”

”なんか寝てる時間短いから魔力回復した感じしねぇんだよなぁ”

”体力は万全なんだけどなぁ”

“メシ食って寝てるからかな”

”あと、親方のピカピカのおかげか”


ふむ、この方法だと、HPとMPの回復速度に違いがでますな。違ってもいいか、こいつら、魔法より物理攻撃(主にツノ)が売りだしな。けど、魔力量も底上げした方がいいか、魔力が多ければ多いほどツノウサギの使う無魔法継続時間が長くなるし、魔法効果も強くなりそうだしな。で。どうやって魔力の底上げしますか? えーと、我、魔力量を上げるのにどうしてたっけ? たしか、たくさん魔法使って魔力を枯渇させてたよな。そのほかにもやり方があったような? 魔力過剰状態にするといいとかなんとか、だったっけ? 今、ここでこいつらの魔力を過剰には…… できないよなぁ。我、今、白魔法使えませんから。あれは魔力を我から誰かに伝達できる魔法だったよな。いつぞやボルちゃんに試したっけ。ゴブ達と戦ったときにやたら動きに切れが良くなっていたなぁ…… っと、回想している場合ではない。今はツノウサギどもの魔力を枯渇させることを考えるのじゃ! ボルちゃん達には水晶玉あげて、それに魔力を溜めるようにお勧めしたっけな。水晶玉に貯められる魔力量ってボルちゃん達エルフ族よりも多いので、エルフの皆さんが水晶玉に魔力を受け流すと、当然のことながらエルフの皆さんが魔力枯渇になってしまいます。いろいろ考えながらも稽古は止めません! 今回は魔力を使わないで特訓じゃ! ほれ、無魔法無しでかかってこんかい! 



  無魔法無しの稽古は魔法があったときに比べると半分の時間もかかりませんでした。半分の半分? 位ですぐにへたりやがった。しかしそこに光魔法・癒し! また元気になりましたな!これはツノウサギには無魔法無しで特訓した方が効率がいいみたいだな。そういうわけで、どんとこい、ぶちかまし! 立ってる奴に我の蛇弾! どすこーい! 動きが鈍くなってるツノウサギどもにボディアタック! どんどん倒れていきますな。そら、とっとと立ちなさい!


”くそっ! もうこれ以上はやらせねーぞ! ”

”もう…… ひゃめて~”

”親方ー、ギブギブ!”



とか言いながら、隙あらば、我にツノからぶちかましに来るツノウサギ。いい根性してるじゃん! ヘロヘロにナリながらツノ向けて突進してくるツノウサギのテン。うん、遅いね。我、ツノをじっくり眺める時間がありますよ。なんか空気が揺らいでしますな……お! ここで魔力を使うのか!! ヤバ、これまた近すぎる! 丸まる暇もねー><!こうなれば! 真剣白刃取りならぬ真剣白角取り! ツノを咥えて、ディープスロート!


”やったぞ!”

”兄貴が初めて親方をぶっ刺した! ”

”これでヘビニクが食えるぞ! ”



ぶっ刺したように見えたか! 残念! 我はツノを咥えただけじゃ! ついでに魔力を技能【すうとる】で吸い取りましょう! 忘れとったけどあったねそんな技能が。チューチュー。ふむ、他人(他魔物?)の魔力はこんな味なのね……ちょっと酸っぱめ>< 魔力を吸われたツノウサギのテンは、立ったまま身動きもしない。どうしたのかな?



”あ、兄貴?”

”どうしたんだ? ”

”シ、死んでるのか? ”



ざわ…… 。ざわついていますが、テンのやつ、ふごーといってぶっ倒れてしまいました。どうやら気絶をしたらしいですな。



”寝ちまったのか……? ”

”親方をやっつけたんじゃなかったのか? ”



我、ツノから口を離して立ち上がります! 我がそんな簡単にやられるとでも? さて、残りの奴らの魔力も吸い取ってあげましょう! 技能【すうとる】は直接触れなくっても魔力吸い取れたよな。火魔法と技能【すうとる】の合わせ技、凍結焔は周囲から魔力吸い取って温度下げてたよな? いや待てよ? 我の火魔法から魔力吸い取って温度低下させて、辺りの温度も下げてたのかな? ちょっとやってみましょう。技能【すうとる】で、ツノウサギどもの魔力を吸い取る! チュウウウウウウ、チュウウウウウウ、チュウウウウウウ、チュウウウウウウ………… 我に近いところにいたツノウサギから倒れていきます。離れていても大丈夫のようです。さて、一番遠いところにいたのはラムちゃんでした。




”親方さま、これは一体なんなのですか? ”


お、稽古をしているときは親方様なのな! よきかなよきかな。これはなにかと聞かれたら、みんなの魔力を吸い取ったのジャ! 


”なぜ、そのようなことを? ”


魔力枯渇になると魔力を持つ者は気絶をしてしまうのジャ。そして次に起きたとき、魔力の総量が増えるのジャよ…… どれくらい増えるかは.気絶する前にどのくらい魔力を使ったかによるみたい。普通は魔力枯渇直前になると魔力を使わなくなるみたいなんだがな。それだと魔力の総量が増えないので、今回は魔力を増やすためにやってみたテスト。


”それでは私もお願いします! ”


いいのか? 気持ち悪くなって気絶するんだが? 



”構いません! 魔力が増えて皆の役に立つのなら! ”


ふむ…… よっぽど足手まといの状態がいやなんだろうな。よし、そしたらラムちゃんからは直接的に吸い取りますか。ちょっと目を瞑ってなさい。


”ハイ!”



ラムちゃんの目を閉じさせる。怖いのか、耳がぺたんと体に付いている。ま、これから我の体内に入れるんだから、目開けてたらもっと怖いからな><。 我、ラムちゃんを丸呑み…… 以前は口の周りをゴム化して大きく広げないと大きいものは入らなかったのですが、技能【ためる】も便利になったもんジャ。やはり技能も進化するとみたぞ。




 さて、いま我の腹の中にいるラムちゃんの体から魔力を吸い取ります。吸い取れば吸い取った分だけ魔力欠乏になりますのでどれくらい吸えばいいのか…… あまりやり過ぎも良くないか。さっきのテンの時より多めに……チュウチュウたこかいなチュウチュウたこかいなチュウチュウたこかいな…………。たこかいな、の部分は特に意味はありません。あれれ? さっきのと味がちがうような……  



本日もド深夜の投稿です・・・

お読みいただきありがとうございます。m(__)m

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