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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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プレイボーイズを新弟子にする

丑三つ時の投稿…… ゲロゲーロ


今日はメシが食えてよかったけど、このままだと我達が去ったあと、また飢える生活になりますな。おまけにラムちゃん家庭内暴力受けてるようだし。ラムちゃんだけ神樹さまのところに連れて行くか? 一匹だけならコウのタローにも乗せられるだろう。



”私は…… 私たちはこの地から離れられません”


えっと、それはなんか理由でも?



”いえ、この地以外では生きる術がわからないし、どこかに楽園があるのかもしれませんが、そこに辿り着くまでに全滅してしまいそうなので”


うん、弱そうだもんね、君たち。



”くそーー! この白い毛皮が駄目なんだ!”

”この毛色のせいで満足に獲物が狩れねぇ!”


獲物からも敵からもすぐに発見されそうだしな。それで今までよく生きて来られたな。



”そりゃお前、おれらの力と技と団結のおかげよ!”


おお、狩りの対象からお前呼ばわりされるほどには仲良くなったのか?



”と、見せかけてーーー!”


あっ、二番目に大きなツノウサギが飛び掛かってきやがった! 我、緊急避難!しっぽジャンプ! びょーーーん! 勢い余って飛んでいったツノウサギ。頭から飛び込んで来たので当然頭から落ちることになる。あ、角が地面に刺さった! なんかジタバタしてますな! 我、地面に着地したあと体を丸めてボーリングのピンよろしくツノウサギにぶつかります。ストラーーーイク! 



”おい! しっかりしろ!”

”蛇なんかにやられおって!”


他のツノウサギどもがそやつの周りに集まりますな。いつの間にか先ほど吹っ飛んでいった一番でっかいツノウサギが戻ってきてました。



”くっ、今日の所はこれで勘弁してやる! ”

”もう眠いしな”

”また明日お前を食いに来てやるよ! ”


待て待て、貴様ら! このまま我が帰すと思うてか? 眠気なら 醒ましてみせよう ツノウサギ!


”赤魔法・付呪スペル!”

”プップ~”


あ、これは久しぶりの効果音ですな! 


”どのような付呪を施しますか? ”

”我がよし、と言うまで眠くなくなる付呪でお願いします! ”

”パヤヤヤ~ン”


めんどくさかったら効果音も外していいのに…… 変なところで律儀だな~。




”今なら狩りに成功する気がする~”


何かラムちゃんよりはでかいけど、この集団の中だと小さいツノウサギがもきゅもきゅ言ってる。見ればそんなにツノも伸びてませんね~。ふむ。やはりこやつらを生き延びさせるには、特訓しかないな。久しぶりの蛇の山部屋に新弟子を入門させるぞ! ほれ、貴様ら! 今我の弟子になると、ご飯がたくさん食べられるようになるよ?



”デシってナニするんだ? ”

”ホントにご飯食べられる?”


ほんとほんと。さっき貴様らが食ったのは我が用意したちゃんこじゃ! やることは特訓じゃな! 別に横綱は目指さんでいいから、お前らだけで獲物を捕れるようになるまで特訓じゃーーーー! これからは我のことを親方と呼ぶように!



”親方~、オレもう腹減った…… ”


ム! 貴様は最初に我に突っ込んできたデカウサギ!よし! 背の高い順に並べ~ぃ!高い方から順にテン、ナイン、エイト、セブン、ロク、ゴウ、シー、サン、ニィと名乗れぃ!なぜ最初がテンからだって? それはラムちゃんがいるからです^^! イチの位置にはラムちゃんが来ますな! 腹減った奴にはとりあえずニンジンじゃ!


”あーーっ、オレもオレも! ”

”オレにもくれよーーー!”

”オレには最初に食ったニクくれーーー!”

”オレにもーーー!”

”あっずるい!オレも肉がいいーーー! ” 



ふむ。まだまだ食い足らんようじゃな。それでは! おんなじ物を出すのもあれだな。スッポンでちゃんこじゃ! 我の体内にあるスッポンを体内で銀糸を使って解体、あとはでかい土鍋を”物品作成”で作り出して…… 出汁はどうしますかね? トマトとニンニクあとタマネギを切り刻み、どろ~りと煮込んで、最後にごまをちょいと潰して風味付け。そして最後の仕上げに我のラブ・チュー・ニュー(ハートマーク)! 愛があれば、ラブイズオーケー!おぇええっと!



”うわっ?! 親方が吐いた! ”

”親方の死期が来たか?!”

”死んだ直後なら食えるんじゃねー?”

”吐いたのはゲロじゃねー! 石みたいだ! その中にゲロが?!”

”いやいや待て待て! なんかうまそうな匂いがするぞ? ”

”ゲロのくせにうまそうだな!”


ゲロではありません! ちゃんこです!




ウサギにかかわったおかげで話が進まない><


およみいただきありがとうございます

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