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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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ただ一匹の黄魔法管弦楽団

けっこう初期のころに温めていたネタをここで投入……


擬音語からメロディが浮かぶあなたに( *´艸`)

感謝の(*´з`)


誤字脱字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきました(;・∀・)

あと若干の修正をば(;^_^A 楽団→管弦楽団

ツノウサギどもを走らせることしばし。さすがに辺りも暗くなってきました。もうじき日が暮れるな。今日はこの辺りでお泊まりか.このツノウサギども、どうしよう? ホントにどうしようか? 困ったときは人頼み、おい、うんこ鳥!


「クヮバババ! 」

”なんじゃい!”


このウサギたち、どうしよう?



”ウサギのことより、こちらをどうにかしろ! いつまで痺れさせておる!”


あ、まだ麻痺魔法が発動中でしたね。まだまだ継続でおなしゃす!



”ふん、まあよいわ! もう暗くなったから、ワシはもう飛ばんぞ! 寝床を用意せぃ!”


痺れたままで寝るんか。



”怪我した状態でも寝るし、毒を食らったときでも寝るわ! 寝て食ってやらんと元には戻らんからな!”


いや、麻痺魔法は寝て食っても回復せんぞ? 我がよしと言うまではな!



”どうせ明日の朝になったらワシに飛ばさせるために元に戻すんだろう? ”


まぁそうなんですけどね! 一応うんこ鳥用の巣箱を用意しまして、麻痺魔法を解除します。あとは自分で寝に行ってね! いきなり麻痺が解けたうんこ鳥はきょとんとしてましたが、何事もなかったかのように巣箱の中に入っていきました。


そんであのウサギたちはどうしたらいいと思う?


”お前の好きなようにしたらええ。ワシは肉にしたらいいと思うがな!”




グァーーーーと大声を上げるうんこ鳥。その声にびびったのか、ツノウサギどもはファントムアナを追いかけるのを止め、辺りの灌木や草むらに逃げ込みます。うむー、ホーンラビットよりコウの方が食物連鎖の上位に当たるんですかねぇ?



”それはそうじゃろ。大きさ的に言ってもワシの方が食う側、奴らは食われる側じゃ”


そんじゃワシは寝るぞ、しっかり周囲を警戒しとけよ、と言い残し、うんこ鳥はその辺の木よりも高い所にある巣箱に入って行きました。これで奴はもう使えんな。あと相談相手は…… 





”なぁ、ラムちゃんや。あいつら食っていいか? ”


いきなりそんなことを聞かれたフタツノウサギのラムちゃんは震えます。


”あ、あの…… 食べるのは………… やめて……………… ください……………………”


うん、まあそう言うだろうねぇ。





”ちなみにあいつら、お前のことはワシの餌だと思っておるぞ”


うんこ鳥、まだ起きとったんかい! 何で我がお前の餌やねん? 我の方が圧倒的強者やんけ!


”野の生き物一般には蛇、お前みたいな見かけ上は子蛇のような奴はいろんな奴らからとっ捕まって食われるもんじゃ!”


もんじゃって! そういや、初めて彼奴と会ったときも我餌にされそうだったな! ホーンラビットにとっても、我は弱肉に見えるのかしら? そこんところ、どうなの? ラムちゃん?



”失礼ながら…… その、あなた様は…………”


うん、正直なところ、言ってみて?



”先ほどの魔法を見なければ、大鳥さまの生き餌かと思っておりました”


ガーン! そんなに弱そうに見えるのか?



”それだけではなく、とてもおいしそうだと”


ガガーン!! 丸々と太っているからか? ホントにそう見えるか、彼奴らで試してみましょう。黄魔法で今度は我のファントムを作り出します!


”黄魔法・幻視ファントム! 我の姿を現せ出でよ!”



黄魔法は効果音がないので、ちゃんとファントム・ツチノコが現れたかどうだかわかりませんな………… 我の肌、と言うか鱗の色ってなんかこの辺の背景に溶け込んでるし! ファントム・ツチノコには気配とかあるんかな? ファントム・ツチノコをツチノコ・アイで見てみます! キュピーン! うん、なんだか背中が煤けているぜ! ファントム・ツチノコを這わせてみたり跳ねさせて見たりしたのだが、黄昏時もとうに過ぎたこともあってよくわからない。仕方ない、ちょっと発光してみますかね。辺りの様子をうかがうのもかねて、我のファントムを10体ほど出しましょう、灯りの代わりです!



”黄魔法・幻視ファントム! イルミネーション・ツチノコ!”


どうせだから黄魔法の性能訓練のため、一匹づつ違う動きをさせてみる。這う、前転する、丸まって転がる、丸まった後伸びるを繰り返す、跳ねる、止まってる、しっぽ立ちして頭を振る、ツチノコ体操をする、頭で土に穴をうがつ、しっぽを天高く突き上げる………… これならよく見えますな。問題なく動きますな。相変わらず気配はしないけど。




”何をやっとるかは知らんが、お前の黄魔法とやらからはまるきり音が聞こえんから気配も感じんな…………”


うんこ鳥の入っている巣箱からくゎるるる~~~と変わった鳴き声がした。鳥の欠伸でしょうか? 今度こそ寝るんか?? しかし、音がしないとは盲点やった>< ついでに生き物の出す熱とかも必要ですかな。まあ、今時点だと音だけで十分とは思う…… 我って、這ったりするときにどんな音出してたっけ? 跳ねるときのぴょんぴょんとかバイーン! は口でいっている効果音だしな! いやいやいや、そこまで考えなくても、この場で必要な音とはリアルな活動の音ではなく、彼奴らホーンラビットどもの耳目を引くようなものであろう。ふむ、ここは一つ、この世界では聴いたことのないテクノ・サウンドをきかせてあげましょう! 




ミューーーージック、すたぁ~と~♪


ツッツクツッツクツッツクツッツクツッツク

ツッツクツッツクツッツクツッツクツッツク

テンテンテーーーーン♪ テレッテテテテテーーン♪↓

テンテンテーーーーン♪ テレッテテテテテーーン♪↑

テンテンテレッテテテテテンテン 

テンテレテテテテテテーーーートテトテトーテトテトー♪




我が異世界のテクノ・サウンドを黄魔法・幻聴を鳴り響かせる。幻聴サウンドサイレンスと命名したが、幻というにはあまりな存在感の鳴り響き! これは魔法の効果の外にいるものにとって本当に何も聞こえないのでしょうか? 我一人で管弦楽団オーケストラができそうですな! 笛も弦もありませんけども! 音に釣られてツノウサギの野郎どもが出てきましたよ。


”うおーー、蛇だー!”

”ごちそうだー! ”

”しかもたくさんいるぞー!”

”でかい鳥がいないぞー!”

”食い放題だー!”



こいつら、性欲と食欲しかないのか? それに比べてフタツノウサギのラムちゃんは黄魔法の幻聴テクノサウンドに夢中です! 耳がピン立ち! 目が大きく見開いております。鼻息がミュージックに会わせてフンスカフンスカとリズムを合わせておりますな! 可愛らしいですな! 


きゅん! ラムちゃんに胸きゅん。となりました^^。浮気な夏が我の肩に手をかけました^^;。





自分が知らない間にお亡くなりになられていた・・・

素晴らしい音楽をありがとうございます。合掌

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