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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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るふるんるふるんツノウサギ♪

予約投稿3羽目… 3話目です><

カルピス劇場?




 コウのタローの揺り籠に飛び乗り、出発です。テイクオフ! ばさっばさっと翼を羽ばたかせると音もなく上昇します。翼を使って飛んでいるわけではないですな。さあ、今度こそ北へ行きましょう。高度を上げて辺りを確認。太陽カンカン照りなのですが、湿気がない分日陰は涼しゅうおます。影の差す方向から見てあっちが北ね。ある程度高度をとったらそちらへ進みます。翼はためかせてないけど、これは風に乗っているの? それとも魔法で推進力をだしてるのか?


『魔法を使っている。ずっとやると疲れるから南風が吹いてきたらそれに乗る。それよりホントに行くのか? どこか途中、寄るところとかはないのか? 』


さぁ? 寄るところとかあんのか? ああ、ぶらり途中下車の旅をしたいのか? なるたけ早くその赤い実がある場所に行きたいのだが?


『風任せだとどのくらいかかるかわからん。何せ風任せだからな』

『魔法を使ったら? 』

『途中途中で休憩をはさむと、ひと月?』

『そういやお前、夏になる前に赤道に行って、冬になる前に極へ行くっていってたな……』


半年で行って帰れるとしたら片道3ヶ月か。ひと月で行けるのは早い方か。ちなみに極とか赤道で何をしてるのだ?


『まあいろいろあるが、基本的にはぶらぶらしているぞ!』


だからそのぶらぶらの内容を言えよ。


『知りたいか? 知りたければ赤い実寄越すがよい! 』


うむ、これは大したことをしていないな。知らんでもいいか。


『それで、休憩はどうするんだ? 』

『夜になる前に食い物とねぐらを確保して、そこで一晩寝て過ごすのだ! いくつもポイントがあるから、飛んで行った場所の先々で近いところを使うのだ!』


あー、神樹さまのところもそうしたポイントの一つだったんか。


『そこのポイントに世界樹ってあるんか? 』

『だからー、その極のところで赤い実を食べたというだけで、ワシが知っているのはお前んところの世界樹だけだ! 』


あー、あとグラニーラムゼースミスの神樹さまね。神樹さまがいない場所のポイントとはどんなところかな?


『行ってみればすぐわかるじゃろうて』


そらそうだがよ…… 事前にわかってるなら準備とかできるだろ? なに準備するかわからんが。




 コウのタローの揺り籠に乗って下を観察します。うーん、やっぱり黒色土の森ってなんかの形に見えますなぁ。最初は翼があるようなので鳥かと思ったけど、鳥にしては頭と胴体の距離が長い…… 鶴?みたいな感じの首の細さじゃありません。なんでしょうね? ドラゴン? そのように見えなくもない…… それは我がこっちの世界で龍を探している深層心理の表われかしらん? いわゆる一つのロールヒャッハーテストや! ん? ロールシャッハだったっけ?



 黒色土の森が終わり、だんだんと下草の生えている領域が増えてきてますな。だけどまだまだ森と言った感じか。川も流れておりますが、この辺もまだまだ渓流ですな。人は住んでないのかな?


『さぁ? この辺りでは人族は…… 獣人がいるか。よく見てれば見つかるかも知らんな』


なぬ? 獣人さんがいらっしゃる? よし、これはよく探しましょう! 我、目を皿のようにして探

します! 


ツチノコ・アイ! きゅぴーん!


『なんじゃい、そのツチノコ・アイというのは? 』


気分です! 気分! 


『そんな技能はなかったからな…… 気分な…… それ、そろそろ日が暮れる前に休憩地を探すぞ』


えー、まだ飛んで半日も経ってないよー? この近くにお前の休憩ポイントないの?


『近くにはないな。もう少し早く出発してたらそこまでいけたが、今からだと日が落ちるだろ? そしたらもう見つからんぞ? 』


あーはいはい、我が悪いのね。んじゃ、この辺で鳥居おけるところを探しましょうかね。うーんと、適当に開けたところで、我は食欲感じないんだけどコウのタローのご飯準備するために火が使えるところ…… 我、林間の適当なところを探します…… お! なんか白い動くものを発見! さっそく第一獣人さん発見か?


『あれは魔物じゃな…… 』


え? 魔物なのか?


『そのツチノコ・アイとやらでよーく見てみよ! お前ぐらいの大きさじゃろが。しかも複数おるではないか! 』


ほーん、複数おるのか…… ちなみにどんな魔物かいな?


『うむ、あれは…… ホーンラビットだな』


ほーんが被ったか>< ホーンラビットというと、いわゆる一つのツノウサギの事ですね^^。ウサギ系魔物、2種類目ゲットだぜ! いやまだゲットはしてないけども。


『お前、ホーンラビットを甘く見るなよ? 奴らは弱いから群れで敵と戦うのだ。敵には奴らのツノを向けて強力な脚力で突撃してくる。あやつらの技能≪一撃必殺≫にかかったら体に穴が開くのだぞ? 夜に襲われでもしたらまず助からん』




るふるんるふるんツノウサギ~♪(ツノウサギー♪)

るふるんるふるんまっすぐな~♪(まっすぐなー♪)

つの降る夜はツノウサギー

まっすぐまっすぐ(らりらりらりらり)

るふるんるふるんツノウサギ~♪

つの降る夜には~♪ 




『昼に襲われたら?』

『ワシは昼間は空飛んでるから襲われることはない』

『いや、だから襲われたとしたら? 』

『まあお前ならよく見てたら避けれるじゃろう…… 一撃なら』


うーむ、二撃・三撃ならともかく十撃、百撃されたらやばいのかな? 逃げきれないか? 戦いは数だよ、と誰かが言ってた。まあ近寄られる前に麻痺とかかければいいか。


『ところで、ホーンラビットというのはうまいらしいぞ? 』


へーそう。


『お前んところにいたデカウサギは肉が堅そうじゃが、ホーンラビットというのはうまいそうじゃ! 』


お前、ウサギなんか食うのかよ! くちばしの形からして主食はカエルとか小魚とかと思ってたが、そういやすっぽんとかも食ってたな。それに果物とか野菜とか見境なしだった。我のことも食おうとしてたし! 食いたいんならお前が狩れよな!


『なんじゃ狩りはせんのかい……レベル上げにはぴったりの相手じゃろうに』


レベル上げ? おおお、その発想はなかった…… が、ホーンラビットって喋ったりしないか? 話せる奴を殺すのはちょっと気が引けるんだが……


『ワシのことは躊躇ちゅうちょなく殺そうとしたよな? 』


えー、そうだっけ? ソンナコトナイヨー?


『生まれてまだ3ヶ月程度のお前ならピッタリの相手だと思うが? 』


あ、我の事Lv.2だからってバカにしてるな? 深化してそうなったんだからな! あとウサギは眷属だからやらんぞ?


『む、そうか…… それは残念。しかしゴブリンとかウサギとか、弱っちいのを眷属にしとるのぅ』


いやいや、お前も大概だぞ! 我が火ぃ吹いたら丸焼けの焼き鳥が一丁できあがるのよ?


『……まあいいわい。それで今日の晩飯はなんだ?』


今晩は焼き魚です!新鮮な川魚が手に入ってお口にも入っております! 


『うむそうか、ご苦労! 』


あれ?主従が逆転してない? 我が主でこいつが運転手だったはずだが、いつの間にか我が料理人でこいつに飯食わせてやらないといけないみたくなってね?


お読みいただきありがとうございます^^。

次は11月中に、いけるかなぁ・・・?

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