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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
709/786

道草もしゃもしゃ

感想いただきました、ありがとうございます^^

個別にお返事させていただきます。


ちょと家庭の事情で投稿頻度が落ちます><

申し訳ありません<(_ _)>←これって謝ってる顔文字だっけ?



 地上を見回す我…… 南側に白い崖がチラチラ見えるね…… ん! そういや、あの辺の崖下、が一番近くの渓流だったよな。シュタイルハング村から領都メルゼブルグへでるときに使った崖道、は見えませんな。そうだ、ゴブリン達はどうしてるだろうか? シュタイルハング村には我がいろいろな産業を興すように提案してたが、それがうまくいったら人の行き来が増えるかもしれません。やつら、討伐対象になったりしないか?


 あの谷、結構有用な植物あったよな。あと、黒色土の森の土、我全部使っちゃったから補充しておきましょう。緑魔法使えるようになったときの肥料土用です。




”ヘぃタロー! あの白い崖と黒い崖の間の川筋を低空飛行してくれ! ”


『ん? 北へ行くのではないのか? 』


”ちょっとあの辺に用があってな! ”


『なにか目印はないか? 』


うーん、そう言われても…… そうだね、川筋上空を飛んだらなんかあるんじゃね? あ、あった! 


橋が架かってますな。あれは我が架けた石橋…… 真っ昼間だけど誰もいませんな…… まあ黒色土の森に入っていたらただいま作業の真っ最中だもんな。なんの作業かというと、森の中での採取か狩猟です。あの辺の光の当たる場所にジャガをたくさん植えといたのだがどうなったかな? 桃の木はもう実は成っとらんでしょう…… 


そうそう、神樹さまの写し木はどうなったかも確認しときましょう。川筋からちょいと黒色土の森の方に入ってもらって。大きな岩がありゃせんか、お、あった! んじゃ、あそこに降りてちょいと待ってて。



『もうちょっと待ちやすいところはないんかい? 岩の上なんて熱くてたまらんわ! 』


んー、タローくんはわがままなんだから~! そんなときは、デデデッテデー♪

”構造物生成 鳥居”


ガガガガガ!


あっという間に大理石の鳥居が完成! 結構高く作ったから地面の熱も感じまい?


『日差しもなんとかせんかい! 』 


ん~、それじゃあ、紡ぎ出せ、我の銀魔法Lv.2銀糸! コウのタローの2倍の大きさの繭をカマクラ状に! 


しゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしゅるるるるるるるるん! どさっ!




うーん。カマクラ状は厳しいのか、バランスが悪い。ただの鳥の巣らしきものが鳥居から落ちてしまった…… 


『む。これでええわ。あとは日差しをどうにかしろ』


 存外鳥の巣を気に入ったようで、コウのタローは脚で巣を踏み固め、自分の体に合うように調整するとまんまと居座ってしまった。日差しね。そんじゃ、巣箱を作りましょ! 土魔法で岩の一部の素材を使って支柱を4本立てまして、そこに銀魔法Lv.3銀布! サランラップのように巻いていきます。顔の見える面だけ巻きません。これなら日除けになるじゃろて。まああとは岩が熱持ってるから


”凍結焔”


火魔法と技能”吸う”の合体技です。これを岩に当てて岩の熱を下げます。やり過ぎるといけないので、全体的に冷やしましょう。


『お前、変な魔法つかっとるの…… 』


変とか言うな。暑いときには便利なんや! ついでにちょっぴり水を撒いておきましょう。打ち水ですな。魔法は使えませんが、体の中に貯めこんでた水を吐きだせばよいのです。おぇぇぇぇぇ! 気持ち悪くなるのが難点です。早いところ水魔法使えるようになりたい。




 そんなわけで岩の上からジャンプジャンプ! 確か水が流れてるところに大きな岩があったはず…… ん! 発見! ん? 岩の上になにかいる…… あれ、ゴブじゃね? 寝っ転がってるように見えるが…… 岩の上にも三年か? 三年寝たろうか? だんだん近づいて、


上空からアターック! しゅたっ! 見事な着地!


 我、岩の上に着地したのだが、くだんのゴブはすっぽんぽんで大の字になっている。死んでるのか? にょろにょろとにじり寄ります…… よく見ると呼吸してますな…… 生きてます。前にあったゴブの年寄、ゴブジはうつ伏せになって倒れてましたが、こやつは気持ちよさそうに寝てますな。暑くないのか? 何をしているのだろう? 考えてもわかりません。


 どうしようかと思ったら、近くに感あり! しかも複数! ギャッギャッわめきながらびちゃびちゃと岩の上に登ってるようです。びちゃびちゃ? 水に濡れてるのか? やがて岩の上に登ってきたゴブたちは我を見るなり


「「「「「グギャーーーーー!」」」」」


大慌てで寝ているゴブリンを叩き起こしていますな! 我を覚えているのかな? ほーら、我が来ましたよー…… ここは喋れるのが最初に会ったゴブリンの長老ゴブジとその子カイジ(結界が使えるゴブジの息子なのだ!)だけだからなぁ、とか考えてると


”お使い蛇様! お久しぶりです”



わ、我をお使い蛇様と呼ぶあなたは?! 年取った方じゃない方の話せるゴブリン、カイジくん!


”そうです、カイジです。もうお使いの方は済ませられたのでしょうか?”


うん、済んだけど…… そういや、初めてのお使いだった! ぷふっ! おやおや、どこへ行くのかな~? そんで、君はここで何してたの?


”それはもう、マグアイです! ”


そんなことを言うと今しがた登ってきた大勢のゴブたちが仰向けに寝ころび、その上にカイジ飛び乗って抱き着いたかと思ったら腰を振り出した! マグアイって青姦かい! マグアイヤーと呼んでやろう! ホームラン70本打てるんや! それでひぃふぅみー…5P? カイジは40秒(いや知らんけど)ですぐ次のゴブに飛び乗り全員に種付けをしております…… 我は何を見せられている……?

 一通り終わると全員一息つきながら次々と岩からジャンプ! どっぽーんという音がしたから下は水です。最後にカイジが残ります。


”そうだ、お使い様! 我らはきちんと神樹さまをお守りしておりますぞ! ”


あー、その件も気になっていたのだが、今のを見せられてちょっと疑問というか問題が生じたと感じた我であった。



金曜日の18時に3つ予約投稿します。

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