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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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リーズィッヒ・コーイに対する認識の齟齬

感想いただきました。ありがとうございます^^。返事は個別に送信させていただきました。

今後ともよろしくお願いします。


すげー、サブタイでどえりゃー誤字発見>< 祖語→齟齬です>< 


 さてと、ボルちゃん達は谷底に降りたのでしょうかね? 我、ジャンプ・ジャンプして川の流れの方向に進みます。


”おーい、ボルちゃんや、聞こえますかー?”


”聞こえるぞ、終わったのか?” 


”終わったのかなぁ? 逃げられてしまった”


”逃げられた?”


”ああ、空に飛んで行ってしもた~”


”コーイが空を飛ぶわけがなかろう?”


”いや、あれたぶんリーズィッヒ・コーイや! フランクフォートのギルドの黄色掲示板に張ってあった奴や!”


”リーズィッヒ・コーイなら、お前が寝ている間にトレーネが網で捕まえたぞ?”


え、うそ? あんなでかい獲物がカーちゃんのムチアミでとれたのか?


”ああ、7匹も捕まえていた”


え? あんなんが7匹もいたの? マゼンタフロス、恐ろしいところや……


”とにかくだ、一旦合流してくれ。目印に煙玉を使う!”


”ボルちゃん達はもう坂を下りたのか?”


”いや、ついてこれたのは汗血馬に乗っているものだけだな”


ふむ、我が谷底に落ちてから20分ぐらいたったのかな? あ、煙が昇ってる! 意外と近い…… と思ったら大間違いだった…… あとで聞いたら、わかりやすくするため煙玉10個ぐらいをいっぺんに使ったらしい…… 紛らわしい。


♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


 我がボルちゃん達と合流してからほどなくしてヒカリ娘達も到着した。普通の馬さんたちはもうバテバテだ。我、光魔法Lv.1を全体に掛けます。汗血馬ちゃん達とそれに乗ってた人たちは涼しい顔をしてますが、残りの人馬はすげー気持ちよさそうです。バテバテからキリッとした顔に変わりました。


「スネークの光魔法は、疲れた状態でやる回数が増えるとどんどん体力がついていくから、フランメたちの乗っている栗毛の馬もどんどん走れるようになるぞ! 何ならもう一回坂を登ってから降りてくるか?」


「冗談でしょー?」


「無理無理ー!」


「時間の無駄じゃない?…… 僕らは一刻も早くグラニーラムゼースミスの里に行かなきゃなんないんじゃなかったの?」


「私たちは道中、アレを3日間やりましたから…… でも、あんな坂はなかったですけど?」


「山道も緩やかでしたよねー」


「うむ、反対意見がほとんどだな。しかたない、馬の強化はあきらめるか。その代わり……」


「その代わり?」


「いやな予感がしますわー!」


「休憩中は皆魔力の底上げをやってもらおう!」


「具体的には何すればいいの?」


「スネークから水晶玉をもらっただろう。それに魔力を貯めていってくれ。魔力枯渇になったらポーションを飲む! 回復する! 魔力を注ぐ! 魔力枯渇! ポーションを飲む! 体力がなくなったらスネークの光魔法! 体力回復する! これで魔力の最大容量の底上げだ!」


「うっへ~~~、あんなきついのをやるのか……」


「全員やるのですか?」


「いや、ヴィンには昼食の準備を頼む。スネーク、手伝ってくれ。それと、バウアー」


「なんですかーー?」


「自分で魔力はどのくらいあるか、わかるか?」


「わっかりませーん!」


「なら、フランメたちと一緒に魔力を込める練習だな」


 こうして昼の間にやることが決まったボルちゃん達。我はハンナちゃんのお手伝いですな。手はないけども!


「スネークちゃんには金魔法を使ってリーズィッヒ・コーイから泥臭い成分を取り除いてもらいたいのです!」


リーズィッヒ・コーイを7匹も仕留めたってな。すげーなー!あんなでかいものを1匹狩るだけでもすごいってのに!


「そうですか? なんかトレーネさんがホイホイ網で引き揚げてましたけど?」


カーちゃんの網って、そんなに大きく広がるん? それにあんなでかいのが同じところに7匹も生息しているとはとても思えないのだが……


「とにかく、3枚には下ろしておきましたので、身から泥っぽいのを取り除いてください」


ハンナちゃんは保存箱を開けます。我が作った内容量が50倍に増えて重量が1/50になって、時間経過が中に入れると外より時間の流れがゆっくりになる箱だ。中には氷とともに三枚に下ろされた魚があった…… これってただのコーイだよね?


「いえ、魔石があったから魔物です。リーズィッヒ・コーイで間違いない!」


我がさきほど遭遇したのは、コーイがナーギーみたく長ーくなって、立派な髭を生やしていて、木の枝のような角があって、のど元に宝玉がついていたのだが……


「ふーむ、それは気になる情報ですね…… とりあえず、1回金魔法をかけてもらえます?」


よし、唸れ我の金魔法!


金魔法Lv.1抽出!

“ン デデデデーン”

“なにをどうされますか?”

魚の身から土粒子を取り出して!

“テ・テ・テ・テーン“


ん? そんなに泥の粒子はとれてないぞ? 調理法で生臭さを解消すればいいだけの話だったのではなかろうか……


「それはどうすれば?」


そうさね、大体はショウガ…… イングウェアで匂い消しをするのだが…… 牛乳に浸すってのはどうかな? そのあとは身を取り出して塩胡椒、ヴァイツェンメールを塗して、フライパンで炒める、とか? 


「やってみます! その間スネークちゃんは暇になるでしょうから、その先ほど戦ったという魔物の絵をかいてみてください!」


あ、その前に広いテーブルを土魔法で作っておきましょうね……



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