時刻は朝の6時になりました
テンテテンテン♪ おはよう皆さん活動中…… なのはまだ3人ですね…… おやおや、誰か石小屋の中から出てきましたよ。大きなエルフさんですね。
「うーーーん、朝だぁ! おはようございますーーー! あれ? スネークさんは? もう起きてるかと思ったのですがー?」
「エマさんおはようございます。スネークちゃんは明け方に一度起きて再び気絶したそうです。寝覚めの一杯が欲しいんですよね。私のでよければ、どうぞ」
「ありがとうーーー、ハンナちゃん! 魔法のお水っておいしいですよねーー」
ギョクギョクギョクと口に向けられた魔法の水を飲むとエマさんと呼ばれたエルフは手を挙げました。それがもういいというサインだったのでしょうね。
「お水も飲んだことだし、あとは朝ごはんですねー!」
「朝のメニューはいつも通りでいいんですかね?」
とそこにいる人たちに問いかけます。
「あたしー、朝からオニク食べたいなー!」
「……ははっ、朝から新兵ちゃんは元気だねぇ……」
「先輩たちは早朝番だったんでしょー? お腹空いてないんですかー?」
「いまはポーション飲んでお腹いっぱいですわね……」
「えーー? お水なんてすぐお腹すきますよーーー?」
「お二人さんはさっきポーション飲まれたばかりですからねぇ。さて、今朝のメニューはどうしましょうか……」
そのつぶやきに背後から答える人がいますよ。
「すまないが朝からがっつりニクを調理してくれないか?」
「あー、隊長。それでしたらカクニとワイン煮がありますよ」
小さなエルフ、ハンナちゃんはてきぱきと答えます。
「それでは、それを頼む。それとグラニーラムゼースミス用に作ったやつは荷鞍に入れられるかな?」
「スネークちゃんの作った収納箱に入れれば無問題ですよ。あとは…… フランメクライゼルさん、トレーネさん、ボーデンさんは水袋持ってますか? あるんでしたら、私が水を出しますのでそれに満タン詰めてください。あと、ローゲンブロートと燻製肉も何日か分ポーチに入れて置くと小腹が空いたときに食べられますよ。エマさん、すこーし皆さんにオニクを分けてくださいな」
「そうですねー、まだまだたくさんありますし10切れずつでいいですかー?」
「ちょっと! こんなに大きいの? 」
「大きいだけじゃなくってすごくおいしいんですよー! スネークさんとハンナちゃんとあたしでつくりましたー。あ! オニクはタイチョーが買ったり狩ったりしたやつですねーーー」
「変なところで気を遣うなぁ。ま、燻製肉作成には私は関わってないからな。バウアー、まだたくさんあるか?」
「そうですねー、食事を燻製肉だけにしても10日分ぐらいありそうですよー!」
「バウアーの10日分か…… ま、それはバウアーが持っておきなさい。ニクがないと動けないんだから」
「お腹いっぱい食べれば動けますよー」
「でも、その前に睡眠が必要なのだがな! あれはどうにかならんものか?」
「寝なければ寝ないでいいんですよー」
「そうか…… それじゃあこれからは昼は満腹になるまで食べないでくれ。昼に寝る暇がなくなるからな!」
「夜は寝ますよー!」
「まあ夜は寝る時間ぐらい取れるだろう…… 里にも戦える人員は残っているだろうからな」
「一緒に戦ってくれますかねぇ……」
「ま、人数が人数だからな。こっちが少なくなった分、向こうは人を出さないと釣り合いが取れないだろう。まさか我らだけで討伐しろと言われることもないだろう」
「それならいいんですけど」
「それじゃ、朝食を取ったらすぐに出発だ。小屋はそのまま放置。スネークはいつ目が覚めるかわからないので、背負子の中に入れて私が背負うことにする」
「隊長さん、スネークに水晶でコマを作ってもらったんだが、それはどうする?」
「数はわかるか?」
「1万って言ってましたわ。そのうち私とヒーディで1000個ずつ貰っちゃいましたけど?」
「全部貰わなかったのはどうしてだ?」
「いや~~~、武器好きな隊長さんのことだから欲しがるんじゃないかと思ってよ」
「…… コマか…… 私と相性がよくなさそうだな。いくつか貰っておくか。他のやつはどうする?ボーデン、君はどうだ?」
「そうだね、それじゃせっかく師匠が作ったんだし、2000個もらっておくよ」
「バウアーは?」
「それじゃ何個かいただきますー」
「ヴィンはどうだ?」
「そうですね、私も何個かで結構です」
「それでは余ったやつはフランメとトレーネで半分ずつ分けなさい。それじゃあ朝食にしよう」
「ところで、誰も何も言わなかったのですが、このテーブルの上にあるコーイはどうされたのでしょうか?」
時刻は午前6:20を回りました。おはようございます、空は雲一つない青空です。今日は暑くなりそうですよ、お出かけするときは熱中症にお気をつけてください。
本日はこれにて。
お読みいただきありがとうございます。




