大きな玉玉実験
訂正;前に作った水晶玉の3倍の直径でした^^;
サブタイトルの訂正;以前に玉玉実験というタイトルを使ったので、大きな玉玉実験に変更しました^^;
確か川に沿って崖を左側に見る方向だったよな…… そんな遠くで作った覚えはない…… あ。あっさり発見! こんなのを千個も作っちゃたのか! それでは丸呑み丸呑み…… なんかカンカンうるさいなぁ! さっさと丸呑みして実験しないといけません。我、以前に作った水晶玉よりも直径が3倍くらいになった水晶玉……前に作ったのがリンゴくらいなら今回のはギザ付きメロンくらい?もしくは小ぶりのスイカ? そんな大きさの水晶玉を作ったのだ。大きさがでかくなると込められる魔力も増えるのかしら? 全部回収しましたよっと。あ、そうだ、そしたら大きさを順番に大きくしていくのもありかも知らんね? あんまり数あってもしょうがないから、直径50cmくらいのを100個、土魔法Lv.13土石変換で作ります。試しに一つ飲み込みます……飲み込めますな。それじゃ、直径2mくらいのを20個、作ってみましょ!土魔法Lv.13土石変換!あんまりでかいと飲み込みができないかも知らんので、これくらいにして…… 飲み込んで…… カン!カンカン! なに?さっきからカンカン? ツチノコアイ! 月夜の中でうごめく影! 見ゆるは大鬼と一寸法師! 違った、ボルちゃんとリーちゃんだった。我、光魔法で光ってみせる。カンカンの音が止みます。
「スネークではないか。もう起きたのか? ヴィンの話だとあと3時間ぐらいは気絶したままだという話だったのだが?」
あー、そうなの? 今回はなんだか早かったみたいだね。
「そうか、さっそくで悪いが治癒魔法をやってくれないか? もう3時間くらいボーデン相手にしていて、結構疲れてきたのでな!」
と、息も切らさず、汗もかいてない様子のボルちゃんです。大してリーちゃんは……ご愁傷様。ゼハーゼハー言って口の中からからのご様子。まずは光魔法Lv.1疲れの癒し。
「……あぁぁ、これが師匠の治癒魔法…… すごい。また動けるようになった」
「それじゃ、いったん休憩してあと2時間やったら風呂に入っておしまいとするか」
「休憩の前に…… 師匠…… お水頂戴! バウアーにあげたように」
水ね。ひょっとしたらリーちゃんも魔力が増えるかも知らんね。やるよ、ボルちゃん!
「仕方ないな、バウアーだけ特別というわけにもいくまい」
水魔法Lv.1飲水!リーちゃんのお口にぴゃーーーーー!
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと40!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと40!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと40!】
どうかな? 魔力は増えたかな?
「あぁ、おいしい…… 師匠の出す魔法水ってこんなにおいしいんだ……バウアーだけ飲んでたなんてずるいよ」
「うむ。だが、スネークの水魔法は最近使用回数に限度があることがわかった。あと何回使える?」
あと40って言ってるね。
「そうか…… なるたけ節約してくれると助かる」
そうはいうがな! これからちょっと実験するので、また気絶するかも知らん。
「詳しく話を聞こうか」
我らは、薪の燃え方が弱くなった篝火に薪を投入し、みんなで食事するための大テーブルに戻った。
「あ、隊長、戻ってこられたんですね。ちょうどスネークちゃんの眠り薬入りの飲み物ができたところです。隊長とボーデンさんの二人分でよかったですか? このポットに入ってますから、コップに移して寝る直前に飲まれてください。間違って夜明け当番のお二人が飲まないようにコップに2杯分しかいれていませんから。ここで飲んだらダメですよ! 風邪引いちゃいますからね。絶対ですよ!」
「ああ、ありがとう。風呂の方は温めなおしてくれたか?」
「それはもうばっちり!今はとても熱くて入れませんが、3時間後なら…… 熱すぎたら水魔道具で薄めてください。それでは、我々はこの辺で」
「みなさん、お休みなさーい―――」
見たら二人ともコップを持っていた…… あれが昼に作った眠り薬だろうか? ところで二人はまだ眠くならないの?
「疲れはとれたが眠気がそろそろ来てるな」
「うん…… もっと訓練したいのに……」
そしたら青魔法Lv.1目覚め!
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと39!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと39!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと39!】
あ、覚醒魔法も青魔法の一種でしたね!カウントダウンがまた進んだ……
「すごい! 目が冴えた!」
「スネークよ……節約してくれと言ったばかりだが?」
すまんすまん。だが実験はやるからな!
「しょうがないやつだな。どれ、私も何か飲むか。お湯が沸いているみたいだし、ヴィンからもらった緑茶でも…… ボーデンも飲むか?」
「いただく。緑茶ってなに?」
「スネークが作ったんだが、茶ノ木というのがあるそうだ。その葉を使ったものらしい。くわしくはヴィンに聞いてくれ。入れすぎると口が年寄見たくなる、と言っていたがよくわからんな。最初は渋いし苦いと思うかもしれないが、飲みなれるとなかなかいけるぞ」
「何事も経験」
初心者には糖を少し入れた方が飲みやすいかもしらんね。さてと、こっちはこっちで実験です。まずは本日気絶する前に作った祝福水晶玉……最初に作った水晶玉が直径5㎝ぐらいだとしたら、こっちは3倍の長さです。径が3倍になるということは体積は27倍になりますよ。10個ぐらい出しまして……これに魔力を加えていきましょう。最初は……光魔法にしますか。ちょっと我、咥えるには大きすぎるので水晶玉に触れまして、光魔法の魔力を加えます! 輝け、我の光魔法! 無色透明だった水晶玉がジワリと明るくなってきます……徐々に光輝きだし、お空に輝くお月様よりも明るくなります。
「ス、スネーク! その辺にしておけ! 夜だからあまり明るいと魔物が寄ってこないとも限らない!」
まだまだ魔力は入りそうなのだが……この辺で止めるか。この玉はボルちゃんがポーチに入れとき!
「これには治癒魔法が使えるようになるのか? それなら光るスネークンとさして変わらない気がするのだが……」
うーん、どうでしょう? 光魔法が使える人じゃないとその水晶は使えないと思うけど…… 何なら別の属性で実験してみるか?
本日はこれにて。
お読みいただきありがとうございます。
今日はなんだかたくさんの人に読んでもらえた^^。




