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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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スネークのいない(いるけど)夜営

誤字脱字報告ありがとうございます。

ご指摘を受け修正させていただきました。


今回はハンナちゃん目線です。

ツチノコが気絶している間は、エルフさんの誰か目線で書いていきます。


 ……うーん。そろそろいいかな! 私は瞑想状態を止めます。1割くらい回復したかな? ホントはちゃんと睡眠を取れば全回復できるんですが、それはそれ、そんなことができない事態もあるということで。私は背伸びをして全身の硬直を解きます。うーーーん!あれ? 目の前にあるのは額金ですね? これはフランメクライゼルさんに渡したやつですね? あれれ? フランメクライゼルさんも瞑想状態になってますね…… 事情を聴きたいところですが……ああ、もう夕方ですね。食事の準備が全然済んでなかった! いそがないと!


「あれー、エマさんいつのまに起きてました?」


「そうですねー、30分ぐらい前に起きましたー。なんだか夕食の準備をしていたのですが、これでよいですか―――?」


「あ、私のやる仕事なのに、ありがとうございます。それではこのまま夕食づくりしましょうか?」


「やったー! あたし、自分一人じゃ何にもできませんでしたので、ハンナちゃんが来てくれて助かりますーーー!」


「いえいえ、私の方こそ助かります!それじゃ、夕飯は何にしますか? 」


「あたしー、オニクがいいですーーー」


「そしたら久しぶりに”ステーキ”にしますか!」


「”ステーキ”! たいちょーと3人で出かけるときに食べた奴ですねー! あれが再び食べられる日がこようとはーーー! スネークさんに頼もうと何度思ったことか!」


「あれも勇者文献メニューですから、頼めばやってくれたと思いますよ。スネークさんからいろいろ調味料を教わりましたしステーキにしましょう! あとは、付け合わせのお野菜ですね」


「それじゃあポテサラ作りましょー!」


「あー、いいですね! それじゃ、”マヨ”をたくさんつくりましょうか。あとはゼンフですかね。エマさん、お助けイモをお願いします。私はマヨを作ります」


 こうして、私とエマさんで夕食の準備をしました。スープは、スネークちゃんのやり方を真似してゼータングとゾヤゾーゼで味付けして、ハオスエンテの玉子、カロッテ、レティヒを茹でたものを入れます。確か、”おでんもどき”と言ってましたかね? これもゼンフがいりましたね。ゼンフの種をとりだし、スネークちゃんからもらった擂粉木すりこぎとすり鉢を出して、ごりごりごりごり種をすりつぶします……粉の状態だとまずいので、酢でのばしましょう……あとは塩をぱらぱら。これでいいですかね。


 次はマヨですね。ハオスエンテの玉子を土鍋に入れて、かき回します。スネークちゃんはどうしてましたっけね? マギハンドで混ぜてましたっけ? そんなことはできないから私はスプーンでシャカシャカ混ぜますが……いまいち夏季混ざりません。ピーン! 私は閃きました! いつもアイスクリーム作っているアレでかき回せば、均等になるのではないですか! 隊長のV3号の荷鞍からアレをとりだして、玉子とお塩を中に流し込んだ後、スイッチオン!ウィーーーーーーン!……ットットット……。終わったみたいですね。次はお酢を入れてもう一度……ウィーーーーーーン!……ットットット……。次は、油を少しづつ入れるんでしたね。ウィーーーーーーン!……ットットット……。また油を入れて、ウィーーーーーーン!……ットットット……。またまた油を入れて、ウィーーーーーーン!……ットットット……。ちょっとづつ入れないといけないようですので、もう一度、ウィーーーーーーン!……ットットット……。うーん、これはマヨネーズなんですかね? スネークちゃんが作ったものよりふわふわしてますね? どれどれ、味は……まちがいない! マヨネーズです。これはこれでありなのではないでしょうか。できたら土鍋に戻しておきましょうね。。あ、おでんもどきに入れる玉子は先に茹でておかないといけないんでしたね。いくつ茹でればいいですかね? 20個くらいあればいいか。私は一度おでんもどきを作っている1斗鍋を火から外して、小さな土鍋に水を入れ、ついでに卵を20個入れてゆであがるまで待ちます。待ってる間に、ワサビーをすり下ろしますかね……私は食べませんがね…… 摩り下ろし終わったら、小さな土鍋に入れまして時間進行が遅れる箱に入れて保存しましょう。確かマヨは1日待たないと食べられないと言ってましたから、こっちは時間経過が50倍進む壺に入れましょう。壺の入口が広いから小さな土鍋ごとはいりますね。さてと、次は、タウルスのオニクを…… あ、エマさんがもう持ってきてた!それでは包みを開けまして…… 脂身を取ったオニクが……45㎏くらいあるのでしたっけ?大き目に10分割して5㎏ぐらいですか。それでも大きすぎるのでさらに10分割して400gから500gのオニクにしました。エマさんなら3つぐらいは食べられるでしょう。あと、なんかお肉をナイフで突き刺していたと思いましたが……私も真似して突き刺しましょうね。スネークちゃんからもらったナイフでグサグサ刺していきます。終わったらお塩・胡椒を表面にパラパラ……瞑想する前に貰った調味料入れ、チョー便利! それが終わったらフライパンに油を塗って焼きましょうね……大き目のフライパンですから6人前くらい全然平気です。エマさんが4人前くらい食べそうなので10人前ぐらい焼いておきましょう!じゅぅうううううう! ああ、オニクの焼けるいい匂いがします!…… 表面が焼けたようですので、お塩を振って裏返します! じゅううううううううう!…… そろそろ焼けましたかね? 一つ取り上げてナイフで切ってみますと、いい具合の焼け具合!それじゃ火から外しまして……あとは余熱で焼き上げてる間に。お皿をだします。他の人たちはいつ帰ってくるのかしら? 出来立てを食べて欲しいから、保存箱に入れて置きますか。私は焼けたお肉をフォークで取り出しお皿に盛るとお皿ごと保存箱に入れます。全部入れましたらフライパンのお片付けです。水を入れて余分な脂を洗い流した後は水を捨て、火にかけます。これを何度か繰り返してフライパンに残る油を取り去ります。洗剤があればいいのですがまあそこまで贅沢しなくてもいいでしょう。


 あとはエマさんが持ってきたお助けイモの茹でた奴をつぶしていくのですが、あっつい! 皮剥くの無理!あっつい! 私は薄い布を使って直に触らないようにしてナイフで皮を剥いていきます。エマさんは……土鍋の中に水を入れて、その中でお助けイモをナイフで剥いてますね……熱くないのでしょうか?


「水につけてるから大丈夫ですよー」


うすい布が水気を吸ってあっつくなってきたので、私もエマさんと同じ方法で皮を剥こうとしましたが…… やっぱりあっつい!なんかいい方法ないものか……と思ってたら。エマさんが全部やってくれました。ありがとうございます。あとはつぶしてマヨを入れるだけですね。大体20分ぐらい、時間進行が早くなる箱にマヨを入れましたから、17時間ぐらいたったとことになります。


「ハンナちゃーん、ポテサラにキュキュミスとトマーテいれていいですかーーー?」


「キュキュミスや、トマーテ食べられない人もいるかもしれませんのでお助けイモをつぶしたものを4つに分けて、何もいれないものと2つ入れるものと、キュキュミスだけ入れるものとトマーテだけ入れるものに分けておきませんか?」


「わっかりましたーーーー!それじゃ、トマーテとキュキュミスを切りまーす!」


エマさんはやさしいですね。私の言うことすぐに聞いてくれます。ポテサラも出来上がりました。


 最後はおでんもどきですね。ハオスエンテの卵はもう茹で上がっているころでしょう。これも熱いのかしら……熱いでしょうね…… 私も土鍋に水を入れ、その中に茹で上がった卵をスプーンで取り出します……さて剥きますか……水に入れてもあっついものはあっつい!


「あたしやりますよーーーー!」


そういってエマさんが全部殻をむいてくれた。


「エマさんはすごいですね。熱くないのですか?」


「これくらいなら大丈夫ですよーーーー」


大人になったら大丈夫になるのだろうか?殻を剥いた玉子はおでんもどきのを作っている鍋に入れられて完成です。もう暗くなってきましたね…… 篝火かがりびを増やしますか……


「そうですねーーー。あたしやっておきますよーーーー」

私は回転魔道具を洗い、そのままテーブルの上で乾燥させることにした。あとは、飲み物だな。隊長はお湯をよく使うから鍋に水を入れて置かないと……


「あーー、それはやっておきましたー。もうお湯になってるはずですよーーー!」


エマさんすごい。


「でも、あたしは冷たい飲みものの方がいいですねーーー」


それでは回転魔道具で水とツィトローネの果汁と糖を入れてかき混ぜます。氷魔道具を隊長の馬の荷鞍から取り出して、中に入っている氷を全部スネークちゃんの祝福のついた1斗壺に入れまして、できた端から炭酸ツィトローネ果汁を壺の中に入れていきます。ツィトローネ果汁を絞った後のあまりもスネークちゃんは使ってましたね…確かみじん切りにしてお塩に漬けるんでしたっけ? ホーニッヒにいれるんでしたっけ?


「あたしーー、ツィトローネの果汁作って、残ったものをみじん切りにしますから―、ハンナちゃんはそれ使うのに専念してくださいーーー」


分業した方が速そうですもんね。1斗壺は1斗じゃなくて5石入るので辞め時が難しいけど、テーブルで瞑想していたフランメクライゼルさんが起きて


「あ~ぁ、疲れた―――。衛生ちゃん、何か飲むものない~?」


と言ってきましたから、この辺が止め時でしょう。私はスネークちゃんの作ったポットにツィトローネ炭酸水を入れて、あと大匙3杯の糖を入れます。氷入れたからすぐに冷えてるよね。あとはスネークちゃんの作った白磁のティーカップをだして


「これでどうでしょう?」


フランメクライゼルさんの目の前で注ぎます。


「お、これは昨日スネークが出した炭酸水というやつだな。シュワシュワしてる!」


フランメクライゼルさんはちびちびと飲んでいきます。


「あーーー、生き返るな! 」


どうやら満足していただけたようですね!


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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