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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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ヒーディさんの独り言、からのエマさんの独り言


 スネークの野郎、俺のガントレットに魔法をかけたと思ったら、急にフラフラになりやがった!あれは魔力枯渇寸前の現象だな。衛生ちゃんも魔力枯渇寸前の一歩手までの状態になりやがったが、そっちはうまく魔力の調整をしたようだ。それに比べて、スネークの野郎、魔力枯渇寸前の状態からさらに魔法を使いやがった!

 ……あいつ、絶対あほの子や!ぶっ倒れるのわかってて魔法を使いやがったwww。あとで衛生ちゃんに聞いた話だが、スネークはああやって魔力の容量の底上げをしてきたそうだ。あほの子じゃなかったのか。いや、気絶するまで普通の人は魔法をぶっ放したりしない。やっぱりあほの子だと思うな!…… それにしても、大量に転がった透明の丸い石ころ、どうすんだ?…… そのままにしとくか……とりあえずなんだ、スネークを、えーと、ベッドに寝かせろって言ってたな。俺は石小屋の右手の方に行きます。あー、これがドアかな?中は…… 暗いな…… ドアは開けっ放しにしておこう。一番奥のベッドにおいておけばいいか……毛布は…… ないな……仕方ない、俺の使ってるやつで我慢してもらおうか。それにしてもこいつ石のように固くなってやがるな。これも瞑想状態なのかな? 俺には寝ているようにしか見えないが…… 誰かが間違えたりしない……よな? ここ何もないから毛布があればわかるよな? オレはスネークに毛布を掛けて部屋から出た。あとは、衛生ちゃんに額金を返して…… あ、まだ起きてないな…… 衛生ちゃん、額金目の前のテーブルに置いとくぜ! 一声かけて額金をおいた。


 さてと、まずはお試しだな。ガントレットよ、右手だけ装着! お? ポーチから呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!と思ったら見事に右手にはまってくれたよ? 面白いね。 右手ばっかりあるけど、俺って左利きなんだよなぁ。しょうがねー、左手は剣を持つか。ま、今は持つ必要ないけどな。んで? 魔力を右手に集めるんだったな。火魔法になる以前の魔力を右手に……おや? 宝石の色がすこーし変わったな? もっと込めると…… なるほど、込めれば込めるだけ宝石の色が変わるのか! おもしれー! どこまで変わるか確かめてやる! …………あー! 気持ち悪くなってきた! ガントレット、外れてくれ! 外れたと思ったら自動でポーチの中に入っていった…… これはいかん…… 俺も椅子に座って瞑想………

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ 


 う~ん! よく寝た! って、あれ? あたし、どこで寝てたの? ここどこ? 毛布掛けられてますね~、ちょっと暗いですね~。あたし起きてあかるいところにでます。ここからお外? にでますよー。あたしが寝てたのは石小屋みたいでした。スネークさんが作ったようですね~。起き抜けだからお水飲みたいな~、スネークさんは…… あ、額金は先輩に貸したままでした~。しかたないですね~、リュックの中にある水袋のやつを飲みますか……リュックはお馬さんのいるところにみんなまとめて置いてありましたー。あたしのリュックは……たぶんこれですねー。皆さんより背負う紐の長さがながいですもんねー。水袋―――ありましたーーーー。飲む飲む飲む飲む――――。ぶっぱーーーー!スネークさんの水魔法だからこれも美味しいですが、やはり直に飲むのが一番なんですけどねー!


 さてと、皆さんは何してるんですかねーーーー。あそこに大きなテーブルがありますねーーーー。あそこにハンナちゃんとフランメ先輩がいますねーーー。じっとしてますねーーーー。んんんーーー? 動きませんねーーー? 座って寝てるのかしらん? 器用ですねーーー。起こしたらまずいかもしれないので、そっとしておきましょうかねーーーー。

 それにしても、だんだん日も落ちてきそうなのですが、皆さんどこへ行ったんですかねぇ? しょうがない、あたしがご飯の準備をしますかーーー。でもその前にーーー、お馬さんたちに飼い葉をあげないといけませんねーー。飼い葉飼い葉……確か先輩たちの荷鞍の中に新しいやつが入ってましたが…… あたし達の荷鞍にある古いのもあげますかねーー!混ぜれば大丈夫でしょう、たぶん…… お馬さんたちに飼い葉あげた後は……自分たちのご飯を用意しないといけませんねー。とりあえずは何をするにも火をさないといけません。薪はどこかに……あー、あんなところにありますねー。それではとりあえず何本か持ってきて火を着けましょー! あたし、火の出る魔道具買っておいてよかったー!さて、と。次は…… あーーー、たいちょーがここで夜営って言ってたから薪は火の近くにないといけないですねーーー。運びますか―――。うーん、なんだかめんどーです・・・・・・あの辺に投げますかー。これでも投げるの得意なほうなんですよー! 石ころでホールマウス狙って外したことないですからねーーー。よーし、いっくよーーーー! はいはいはいはい、そらそらそらそら! どんどん投げるよー、そらそらそらそら!…… ふう、全部投げ終わりましたねー。ひと仕事終わりましたので、燻製肉を一齧り…… うーん、いつ食べても美味しいーーー! 

 さてと、次はどうするんですかねーーー? いつもだったら……火に鍋をかけてお湯を沸かしてるんでしたっけ? えー、鍋鍋…… ハンナちゃんがいつも管理してたから……技の2号さんの荷鞍に入ってるんですかねぇ? ちょっと失礼して…… 鍋がありましたね、でもこれ、たくさん入る鍋じゃなかったですかね? 1斗鍋なのに5石くらいはいるんですよね? 水は…… いつもだったらスネークさんかハンナちゃんが出してるけど…… タイチョーのお馬のV3号さんには水を出す魔道具が入ってたはずですよねー? あれを出しまして…… 水の魔石は……あ、はまったままですね! それではこれを使って水を鍋の中にぴゃー――! あ、スネークさんの口調が移りましたねーーーー!


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