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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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ヒーちゃんの武器への祝福・強

さて、この続きを今日書くかどうかは気分次第……


 そして残ってるのは、珍しくここまでだんまりだったヒーちゃん。


「……フランメクライゼルさん…… 私ちょっと瞑想をするので、頭の額金をつけてスネークちゃんと話をしてください……」


そういうと、ハンナちゃんは額金通信魔道具を外し、テーブルの上に置いた。そして椅子に座ったまま、目を閉じて、微動だにしなくなった……


「あ~、瞑想状態か…… よっぽど魔力を使ったんだな…… 俺も小さい頃はよくやらされたが、俺じっとしてられねー性質たちだったからなー。あの頃瞑想をやってれば、もう少し魔力が増えてたかも知らんのにな…… で、これをつけると、スネークと話ができるのか?」


ヒーちゃん、テーブルの上に置かれた額金をとって頭につけます。前から不思議だったのだが、やっぱり頭のサイズに合うように出来てるのかな?


「……出来てるのかな? って、魔道具ってのはそんなもんだろ?」


あ、すんなり我の思考に入ってきやがった!


「そりゃ、そういう魔道具だからそんなもんなんだろ?」


そりゃそうだが、さっきリーちゃんは初めましての挨拶をしたぞ?


「だって俺たち、もう初めましての仲じゃないだろ?、スネークよ」


それもそうね。そんじゃ、説明するけどいい?


「おう、とっととやってくれ!」


ここには右手のガントレット4つと左手のが1つある。これに、我の祝福魔法と合成魔法をかけると魔力を蓄える宝玉がガントレットにくっついて蓄えた分の魔力だけ放出・操作しやすくできるようになるのだ。


「うん、それで?」


問題は祝福魔法の強い方でやるとお一人様お一つという制限が付く。それで、さっきカーちゃんの武器で試したのだが、1対でやると右と左のガントレットは両方に祝福魔法・強をかけることができる。紐付きだけど。


「それのどこが問題なんだ?」


あ、そういうの気にしないのかな? そしたら残りの右手ガントレット3つは普通の祝福魔法をかけるぞ? 何か希望はあるか?


「そうだな、さっきみたいにすぐドロドロになられたらかなわないから、耐熱は必須だな。あと自動で脱着できるようにならねーかな?」


なるほどね。そんじゃ残ってるやつからやりますかね…… おっと、宝玉が足りんな。土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン……溶岩のように誰も近づけない熱を持つような赤く輝く宝玉を……3つ……真球状に・・・・・・


「あ……また宝石ができた。カルラのやつが大騒ぎしそうだな」


ヒーちゃんは騒がなくって助かる。それじゃお試しにガントレットにくっつけるかい……唸れ、我の金魔法


”金魔法Lv.3合成”

“何を合成しますか?”

“このガントレットと赤い宝玉を合成してくれます?”

ぽわんぽわんぽわんぽわわわわん!


「これも蛇魔法かぁ……すげーもんだなぁ!」


まだまだ続くよ!


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション!”

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“着用者の意のままにぴったりに脱着して、耐熱、硬度を鉄の50倍におなしゃす!”

“パヤヤヤ~ン”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと43!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと43!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと43!】


 んーーーー、青魔法のLv.4では減った感じがしないのだが……次辺りそろそろかな? ちょっと右手だけつけてみて!あ、自分で付けたいと思えば付けれるし、外したいときは外したいって思えば外れるから!


「そうか! よし! ガントレット! 身に着け!」


そういう時はもっとかっこいいセリフを吐いてほしいのだが…… ガントレットの一つがヒーちゃんの腕にはまった!というかはまりに来た!


「おお……これが蛇魔法のついたガントレットか! あんがとな、スネーク!」


待て待て、まだやることがある! 説明も聞け!


「んじゃ、手っ取り早くな! 」


そのガントレット3つは念じたら自動ではまるようになってるので、普段はポーチにでも入れて置け! あと耐熱と硬度を鉄の50倍にした。多少の熱では柔らかくならないと思う……


「ああ、それで十分! あと残ったやつはどうするんだ?」


我の祝福魔法・強をかける。


「今のと何が違うのさ?」


その宝玉に込められる魔力が全然違うぞ!


「でも魔力を込めるのは俺なんだろ? そんな大量の魔力なんて込められっこないし、今持ってるので十分なんじゃないの?」


そういう考えもあるな……ま、みんなに作ったんだからヒーちゃんも貰っとけ! 我、残ったガントレットを紐で結びまして……唸れ、我の金魔法


”金魔法Lv.3合成”

“何を合成しますか?”

“このガントレットと赤い宝玉を合成してくれます?”

ぽわんぽわんぽわんぽわわわわん!


そして次は青魔法Lv.7か…… そろそろ我、気を失うかもしれんから、失ったらどこかベッドに寝かせといてくれ。


「ベッド? そんなもんどこに…… あ、さっきスネークが作った小屋の中か?」


そうそう、左側が馬小屋、右側がベッドのある部屋、真ん中に風呂を作っといたから!今はまだ熱くってはいれないと思うけど、あと2時間もたったら適温になるはずだ!


「至れり尽くせりだなぁ!こりゃ誰でも欲しがるはずだわ!」


なにかわーわー言うとりますが、そんなことはお構いなく


“青魔法Lv.7 祝う(セレブレーション)・強”

“ブブブブブブブブブ!”

“どのような祝福を施しますか?”

“宝石に魔力を蓄えられるようにして、蓄えた魔力をガントレットで使えるようにして! 紐の長さは装備者の邪魔にならないように意のままにして! 最後にガントレットは装備者の意のままに脱着可能、耐熱・硬度を鉄の50倍にして!”

”バババババババババ!”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと42!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと42!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと42!】


キタ――(゜∀゜)――!! 我も頭がふらふらぐゎんぐゎんする…… しかし、まだ、気を失ってはいない! ただ気持ち悪いだけだ!


「お、おい、スネーク!大丈夫か?」


こ、これが魔力枯渇の状態なのか……かなり、気持ち悪いな…… この状態から脱する方法はただ一つ…… 土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン! 大きな水晶玉を……1000個作って……


「こ、今度は何をしてるんだ?」


す、水晶玉を、た、たくさん作って、いるのだ! ま、前のやつは、使い切った……だろ? だ、だか……ら、水晶玉を……つ、作って……魔力をそれに蓄えられる……ようにしたいのが、目的の一つ……


「なんか別の目的があるのか?」


で、で、ききき、たたたた、水晶玉に祝福魔法をか……けっけっけけ…………るるるるるる……そ…………うする…………と…………たぶ………………んす………ぐ……………気を失………う……………


「もういい!しゃべるな! やるならすぐやるんだ!」


“青魔法Lv.7 祝う(セレブレーション)・強”

”ブブブブブブブブブ!”

“どのような祝福を施しますか?”

“す…………”

”ス?”

”水晶………………に……………………………魔力…………………………………たく…………………………………………………………………………わえられるように……………………………………………………して”

”バババババババババ!”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと41!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと41!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと41!】


我がカウントダウンの音を聞くことはなかった……


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