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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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新武器の使用感は如何に? リーちゃん編


 さてさて3人集まっているところに戻ってきたのはリーちゃんです。ハンナちゃんもいることだし、箱をあげときましょうかね?


「あれが、スネークちゃんがくれる、宝石の入ってる箱ですか」


「僕にももらえるの?」


全員分作っといたで! 中身は少し違うけどな! ハンナちゃんは右の箱、リーちゃんは左の箱を持ちなさい。違う箱を持ってもあきませんよ?


「もしやそんなことに青魔法を?」


ま、ええから箱を持ちなさい。ハンナちゃん、リーちゃんがそれぞれ箱を持ちますと、箱がパカンと開きます。


「これは閉じるときはどうすれば?」


おおぅ、さすがは天才児! 開けたら閉めることを忘れない! 他のやつらはそんなこと一言も聞かなかったな! 閉めるときは箱を置いて、蓋を腕で押したら閉まるようになります。


「やってみますね。箱を地面に置いて…… 蓋を腕で押す! あ、閉まった!」 


「ちょっとちょっと、ヴィンちゃん! なにやってるの? 中身を確認しようよ!」


「さっき開けた瞬間に、赤と青の宝石が見えましたので、これはたぶん、私のラセンダについているものと同じ、アクアマリンとルビーですよ、きっと」


さすが天才児。おっしゃる通りでした。


「そうかもしれないけど~、一応確認しましょ、ね? ほらほら、リーちゃんも!」


「僕のはなんだか緑色であふれていた……」


「あれ? リーちゃん、そんな話し方だったっけ?」


「ん。僕は僕を偽ることをやめた。これが僕本来の話し方。で、カーちゃんは他の人の宝石を見て、どうしたいんだ?」


「えー? 気になるでしょう? 他の人がどんな宝石貰ったのか? ならないの?」


「少し気になる…… けど、気にしてもしょうがない」


「リーちゃんのは緑色だらけなんだーーー、ひょっとしたら土色の宝石だらけだと思ったんだけどね」


「土色の宝石って何がある? 僕は見たことないぞ」


「あー、俺もないなぁ…… つか、宝石ってお金になるくらいにしか価値ねーんじゃないの?」


「な、なんということを…… 美しものに対する侮辱ですわ! スネ君もそうおもいません?」


いやー、我はどっちかというとヒーちゃん派だなぁ。そんなことより、リーちゃん、新しい武器はどうだった?


「うん、銃に関してはまだまだ練習が必要だけど、拳銃だけはそこそこ当たる王になったよ。棒術については、隊長に槍術を習うまでお預けだね」


そうかい。そしたらボルちゃんを呼ぶかね。


”おーい、ボルちゃんよ”

”どうした、スネーク?”

”そろそろ一旦集合しないか? ヒカリ娘の武器の強化をしたいんだが、それをやると我、気を失うかも知らんので”

”了解した。それではそちらに向かう!”


と返事があって、やや間があってボルちゃんが空中を飛んできた! もう空中闊歩エア・ウォークを使いこなしている!ハンナちゃんとは違う天才やな! ハンナちゃんが大脳の天才ならボルちゃんは小脳の天才や!


「全員揃っ……バウアーは寝てる場所が違うようだが?」


「エマさんはスネークさんの眠り薬を浴びて寝ています。起こしますか?」


いや、ちょっと起こすのは待ってくれ。100㏄の眠り薬でどのくらい寝ているか実験だ。風邪ひかないように毛布は掛けてあげてね。それと貯めた眠り薬と痺れ薬の粉の区別を魔法ペンで書いといてね。右側が眠り薬で左側が痺れ薬。


「右が眠り薬で左が痺れ薬……瓶も同じですね?」


そうそう。あとはヒカリ娘の新武器に青魔法Lv.7祝福・強を使うのだが、これをやると我、気を失うかもしれないから、先に今後の予定を聞かせてくれ。我の希望としては、ボルちゃんからリーちゃんに槍の指導をして欲しいのだ。


「それは構わないが…… いいのか、ボーデン?」


「うん。師匠から言われた。棒術をやるので、その一環として槍術を隊長に倣うように、と」


「そうか、やる気があるのは結構。だが、私もそこまでやりに詳しいわけではない。基本のさわりだけだ、教えられるのは」


「うん、それでかまわない。よろしくお願いします」


「そういうことなら、今日はここで野営だな。私とボーデンは槍の稽古、フランメは……」


魔力操作の練習の続きやな! まだまだ修行が足りん!


「魔力操作の特訓だそうだ。やり方は……」


「大丈夫だ、さっきスネークが教えてくれた」


「トレーネは、スネークがパイチェの強化をするから、それの習熟だな。ヴィンは、どうする?」


「そうですね、そろそろ暗くなる頃なので夕食の準備をします。それができたら、私も武器の練習をします」


「あとバウアーのことを頼んでいいか?」


「エマさんのそばでやってますからご安心を」


そういうとポーチから薄手の毛布を取り出して、エマさんに掛けてた。ええ子や、ほんま。


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