表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
460/786

リーちゃんとの語らい

おばんでやす、1週間ぶりの投稿です。

あれから入院は避けられたものの、安静の大獄状態でした。

とりあえず、投薬生活で生かされてる感じ^^

感染症って怖いね><


 我、リーちゃんに棒を握ってもらい、大体の手の握りを知ります。背は小さいものの手は普通だ。ボルちゃんのような手だ。ちゃんと剣のトレーニングをしている手だった。こういう人にいきなり反則武器の銃を渡すのも心無い気もする……


「師匠、今作っているのは何?」


これは、銃というやつだな。土魔法の魔法発動を容易にする道具……みたいなものだと考えてくれ。昨日土魔法の礫弾を出せただろ?あれが、筒の先から出るようにするのさ。


「いくつか数があるのはなぜ?」


一つは拳銃と言って、いわゆるノーマルタイプ。自分の魔力で弾丸打つけど、魔石を使って打てるようにもしてあるから。いつでも打てるように剣のようにどこかにホールドしときなさい。ボルちゃんにホルダーを作ってもらった方がいいかな?もう一つはニードルガン。昨日針みたいな礫弾だしてただろ?あの針に特殊効果付けられるように、銃の握り部分の中に液剤を入れられるようになっているのだ!


「拳銃との違いは?」


例えば、大将を痺れさせたい場合に、自分は麻痺魔法を…… 持ってないよな? だからマヒマヒの実を潰して注した溶液を中に入れて置けば、麻痺銃の完成だ。音がしないような仕組みだから無音で痺れさせられるぞ? 当てられればの話だけど……


「命中は難しい?」


うーん、どれだけ飛ぶか、威力はどの程度なのか、何より敵に銃を向けられるのか…… そこは要練習やな。最後は狙撃銃。距離はわからんが、遠くまで正確に打てるように設置型にした。


「銃についている丸いのは?」


遠くのものをはっきりと見える仕組み、かな? はっきり言って、こっちの仕組みの方がめちゃ手間と時間がかかった…… 筒の中にレンズをいくつも作り光量調節するねじを作り…… 一点モノや!分解したら壊れるようにしたから!大事に扱えよ!……とまあ銃に関してはこんな感じやな!


「銃に関しては?」


銃は、特にリーちゃんじゃななくても誰でも使えるようになれる代物だ。だから、リーちゃんは、自分自身の特徴で強くなりたいんだろう? 剣でいくらトレーニングしても強くなれなかったのは…… おっとその前に強さってなんだ? リーちゃんは強くなりたいか?


「なりたい……隊長くらい強くなりたい!」


ボルちゃんくらいか…… 我、ちょっとの間しか見たことないが、ボルちゃんは相当強い部類と考えていいのか?


「隊長には、近衛軍では勝てるものがいない…… 3軍でも何人いるか……」


だけどそりゃ剣だけの話だろ? 魔法を入れたらどうだ?


「魔法は普段のトレーニングでは使わないよ…… みんな自分の武器は隠してるんだ…… それでも魔法を使う人はその魔法に絶対の自信がある人……」


ボルちゃんはどうだった?


「隊長は私たちとトレーニングするときは剣技のみだった…… 魔力は僕の方が多いはずなのに、僕の魔法は攻撃力がないから使ってもいいって言われたけど……」


ボク? ボクってリーちゃんのことけ?


「…… うん。僕って言った方が普通にしゃべれる…… 軍に入ってから”私”っていうように強制されたけど…… 師匠、ごめんなさい」


なぜ謝る? 喋りやすい話し方でしゃべった方が、自分が出せていいと思うが? 


「……僕は僕って言った方がしゃべりやすくっていい。師匠は怒らない?」


そんなことで怒りゃしませんがな。今までおずおずしてたのは自信がなくって誰かの後ろに控えてたんじゃなかったのか?


「……自信はいつもないよ…… だって僕、軍の中でも飛び切り弱いんだもん……」


そうけ? ボルちゃん達との稽古をちらと見たが、いい動きをしてたと思ったぞ? 少なくとも一緒に来た二人よりはできる、と感じたが?


「そんなことないよ…… いつも隊長には叩きのめされる…… あとの二人にも僕の剣だと威力がないから、最初は優勢でも決め手に欠いて、最後でやられるんだ…… 今年から加わった新兵君も、なんだか力ありそうだし…… ヴィンデルバンド君はまだ子供だし、衛生兵だし、隊長がそういう訓練には参加させないだろうし…… 今群で一番弱いのは僕だろうね…… ねぇ師匠、どうしたら強くなれるかな?」


うーん、そんなに弱そうには見えないのだが…… 何か自信を失っているのだろうか……


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ