武器職人とカスタマーの集い
足の痛さに苛まれ、泣く泣く病院へ。コロナとは違う感染症でした^^
入院を勧めらましたが、点滴打って(?点滴って打つ?)帰ってきました。
ただいま自宅で絶対安静中・・・
我、銃の形と握りをいろいろ試行錯誤している…… ハッ!気配! ヘビが後ろを振りカエル!背後には飯を食った4人のエルフどもが我のことを見ているのであった……あとの二人のうち、一人は後片付けをしてて、もう一人はテーブルでうっ伏して寝てた。
「集中してるところ悪いな、邪魔して」
あー、リーちゃんがいるな。ちょうどよいからリーちゃんに握りの確認やらをしてもらおうか。他のやつらはさっき作った武器の試運転でもするか?
「……そうさせてもらおうか。それにしても、見ていたぞ。先ほどのウィップスで面白いことをしていたな。川面に波ができていたではないか? あれはどうやったんだ?」
あれは石切りみたいに、風魔法Lv.10鎌鼬を出して何段飛ぶのかちょっと遊んでみたのだ! ボルちゃんが蒼天から出すボル・イタチでは魔力を使いすぎるだろうから、これくらいの武器に軽めの鎌鼬が出るようにしてみた。シッ!とかハッ!とかで出ると思うぞ! 呪文いらずだからお手軽便利!
「ボル・イタチっていうな! ミィアちゃんだ!」
「なんだボルイタチって?」
「なんでしょうね?」
「……ミィアちゃん?…… かわいい……」
ちょっと!イタチの話は置いといてだ、もうひとつ、パイチェもボルちゃん用に作ったぞ!
「パイチェ…… カルラ用に買ったやつのオマケだな? あれを風魔法でどう使うつもりだ?」
そうだな、それはアイデア次第だと思うぞ? 我が考えたのでは、風魔法の空気壁だな! あの鞭の先端から頑丈で極微小の壁が作れたら、空中に罠が張り放題とは思わないか? 長さは短いけど。あとは、風魔法の空気錐。まあ弓があるからいらんかも知らんが。まだ魔力貯め用の宝玉はつけ取らんからそのつもりで軽く練習してみてくれ。
「わかった。感謝する」
ボルちゃん、モノをもってその場を去ろうとする。
”まてまて~ぃ! ボルちゃんが今ここを離れたら残りの説明を他の人に誰がするのか!”
「あー、それなら私がやりますので、隊長はご存分に!」
ちょっと離れたところにいるハンナちゃんが声をかけてくる。
「ヴィンちゃんが何かやるのかしら?」
「…… たぶん、隊長の代わりの通訳…… 」
「それじゃ、あとはヴィンに聞いてくれ!」
なんか軽やかに去っていった…… やはり戦闘狂か……
♦♦♦
残るのは我と会話できない3人か。
「それじゃ次は、俺のを頼むぜ!」
ヒーちゃんか。この子は喋れるのとか喋れないのとか関係なくずかずか話しかけてくるな! とりあえず1対、はめてみ? 我、適当に右と左のガントレットを差し出します。
「おっ! これをはめればいいんだな! 」
「クランメフライゼルさん、はめた後も魔力は使わず普通に武器としての使用感が聞きたいそうです!」
「わかったー! 衛生ちゃん、ありがとなー!」
ヒーちゃんは嬉しそうにガントレット持ってあっちに行きました。次はカーちゃんやな。こいつは武器より宝石を物欲しそうに見ています……
♦♦♦
「ねぇスネークくーん……♡」
えーい!うっとうしい! 皆まで言うな! ドン・ティル・エヴリワン! 宝玉が欲しいんやろ! つくってやるわ! だけど皆とおんなじ分つくるぞ!一人だけだと不平等だからな! だからちゃんと武器を持て!
「フランメクライゼルさーん!宝石、作ってくださるそうですよー! みんなの分と一緒だそうです! ありがとうございます!」
ハンナちゃんの第一声を聞いたカーちゃん、すごい喜んだが、そのあとの声にちょっぴりがっかりしたそうだ。やはり女の子は特別扱いを望むのが常なのかな? ま、いいか、と言って鞭二つ持って去っていった…… あとうわっと! リーちゃん、我の真横で何正座して待っとるか!




