オリジナル靴……と、独楽
countdown が抜けてましたORZ
次はっと…… 簡単なものから行きますかね。ボルちゃん、買ってきた靴、出して! みんなの分も! ボルちゃんが持ってきた靴6足を大きい順に並べます…… えー、最初がエマさん、次がボルちゃん、ヒーちゃん、カーちゃん、リーちゃん、最後がハンナちゃん。まずはメッキをしましょう。輝け、我の銀魔法
”銀魔法Lv.6銀メッキ!”
ぷしゅーーーーーーーーーーー! 真新しい靴が燻し銀色になっていきます…… 肝心なのは靴の中ですよ。中にもぷしゅーーーーーーーー! 一つずつ丁寧に靴の中を銀メッキしていきます。靴底も一応メッキしときましょ。一旦、横にしてくれる? リーちゃんが靴を倒してくれたので、そこにもぷしゅーーーーーー! これ全面に魔法銀の添付を終わりましたな。そしたら次は……祝福魔法でサイズ調整する前に…… 我の土魔法で属性石を作成です。ボルちゃん用にブルースカイトパーズ、ハンナちゃん用にはアクアマリンとサファイア、エマさん用にはダイヤモンド、ヒーちゃん用には……そうだな、溶岩色のルビーなんかどうかな?ガントレット用に宝玉も二つ作成です。靴用には直方形に作りましょうね。カーちゃん用にはなんかこう青青しいのを…… 鞭用にも。リーちゃんには……茶色の宝石ってなんかある? 見たことないんだけど?それに茶色はなんだかかわいそうだから、土から生える緑ということで、緑色の宝玉も作ります。
”土魔法Lv.13土石変換、青く、今日の空のように澄み切った青色の宝玉を…… 直方形に……”
”土魔法Lv.13土石変換、夏の日差しを反射する誰もいない海を掬いとったような宝玉を…… 直方形に……”
”土魔法Lv.13土石変換、燃え滾る溶岩のように、赤く輝く宝玉を…… 直方形に…… ”
”土魔法Lv.13土石変換、堅く、何よりも輝く無色の宝玉を…… 直方形に…… ”
”土魔法Lv.13土石変換、熱く、湧き上がるマグマのように、輝く宝玉を真球状に二つ…… 直方形に二つ……”
”土魔法Lv.13土石変換、深海の、深淵のように青く、魔を寄せ付けぬ宝玉を真球状に二つ…… 直方形に二つ……”
”土魔法Lv.13土石変換、滋味あふれる大地から現れる、無限の植物のように、生命力あふれる緑色の宝玉を真球状に二つ…… 直方形に二つ……”
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーー!」
な、なんやなんや!どうしたんや?
「ほ、宝石よー!本物の宝石よー!! スネ君、宝石持ちだったのー? 私のペットになってたんと宝石生み出して――!」
「「ダメーーーー!」」
「えー、隊長はともかくヴィンちゃんまでそんなこというの!」
「スネークは私の従魔だからな!」
「スネークちゃんは私の旦那様なのです!」
「スネークさんはーーー、武器に作るために宝石作ったんですよー。欲かいていると作ってくれなくなりますよー」
さすがエマさん、我のことをよくわかってらっしゃる! とっとと取り付け作業をしましょうか。まずは直方体になったやつをサイズ順に並べていって、そのよこに専用宝石を置いていって、唸れ、我の金魔法!
”金魔法Lv.3合成”
“何を合成しますか?”
“この靴とそこに置いてある宝石を合成してくれます?”
ぽわんぽわんぽわんぽわわわわん!
「あーーーーー、四角い宝石が靴の甲にくっついちゃった!」
さわがなくていいから! あと準備をいったん止めて、ハンナちゃんとエマさんもこっち来てくれる? みんなこの靴を履いてみてくれ! 右から、エマさん、ボルちゃん、ヒーちゃん、カーちゃん、リーちゃん、ハンナちゃんの順や!
「ま、まだ宝石が残ってるわ!」
「もしかして、あれも武器にくっつけるのか?」
「…… どうもそういうことらしい…… そういえば、隊長の剣にもすごい宝石がくっついていた……」
全員履いたか? それならこの状態で
“青魔法Lv.4祝福“
“プップ~”
“どのような祝福を施しますか?”
“今履いている人の専用にして大きさを合わせて!ついでに常に清浄を保って!”
“パヤヤヤ~ン”
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと51!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと51!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと51!】
「おっ! なんか今、しゅっとなったぞ! 長年履きなれた感じになったな!」
「スネークが祝福魔法をかけてくれたんだ。足を通して靴の宝玉に自分の魔力を込めればそれぞれの属性に応じて使える靴になるそうだ。ところで、フランメ」
「はいはい、なんですか~?」
「君は魔力を放出するのが苦手だったな。いたずらに足で魔力を使って足元が熱くなったりすると靴が燃えたりするから気を付けるように」
「剣の場合と同じですわね」
「で、でもどうすりゃいいんだ……」
じゃじゃーーーーーん! そこでこの独楽登場ですよ。さりげなくさっき作っといたのだ、平らな石板とともに。
「「「「「……こ、これはっ!」」」」」
「クライゼルだな……おい、スネーク。これはどういうことだ?」
え? これは独楽ですよ? これの中心にある軸を廻して、回転させて遊ぶ道具なのだ! その昔、これに手で回転威力を加えてだな、手から火が出るようになった少年がいたのだ! その技を借ります。名付けて、炎のコマ(完パク宣言)! お前の技を~もらう前に~言っておきたい~ことがある~♪
「なんだか、フランメクライゼルさんのこととは知らずスネークちゃんが作ったようですよ?」
「フランメクライゼルちゃーそういう意味だったのか~。我が家のことながら全く知らんかったわ。これで火魔法の練習すればいいんだな!」
「他の二人は魔力の放出はできるから、足から魔力を宝玉に送ってみるとよい」
「…… 送るとどうなりますか? ……」
「スネークがいうには、私の場合、壁魔法を足元にちょっとだけ使うと宙を駆けることができるようになるそうだ。トレーネだと水の上を走れるようになるかもしれないな、ハハハ」
「…… 私の場合は? ……」
「……」
「……」
「ま、まあそのうち何か使い道が出てくると思いますので、まずは壁魔法を出せるようにしましょう。それよりそろそろ料理ができたはずですので、皆さん召し上がってください。エマさん、配膳をお手伝いしてもらっても?」
ハンナちゃんが旨い事まとめてくれた。そんじゃ、君たちは昼飯を食ってなさい!
本日はこれにて。
お読みいただきありがとうございます。




