新武器作成
河原でハンナちゃんとエマさんが遅い昼食を準備中です…… 我、土魔法で簡単なテーブルとイスを出して、そこで食べてもらうことにしますよ。それが終わったら、ボルちゃんに午前中に購入したものを一式出してもらいます…… ヒカリ娘達も興味深げに見守ってますな。君たちのもちゃんと作るから、心配せんで昼食の準備をしたまえ!
「あぁ、私とエマさんで昼食の用意はできますから、皆さんの武器をお願いします」
あ、そうそう、君ら二人に渡しておいた靴もいったん戻してくれ。あれも改造しましょうそうしましょう。
さてと、まずは胸当てか。これはどうもならないけど、着心地はどんななんだろうね?
「これは量産品だから体にぴったりというわけにはいかないな」
そんじゃそこら辺を改良しましょう…… 胸当ての防具に祝福魔法をかけましょうね。
“青魔法Lv.4祝福!”
“プップ~”
“どのような祝福を施しますか?”
“着用者にぴったりフィットするようにして、あとは防弾化・防刃化、おなしゃす!”
弾がこの世界にあるとは思えないけど、これやっとけば多少の尖ったものからはまもってくれるでしょう。防刃の方は、まあ気休めです。
“パヤヤヤ~ン”
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと53!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと53!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと53!】
さて、次は、錆びた剣と槍だが…… 金魔法で錆び自体を分離すると、刀身自体が内部まで腐食していた場合、全部おなくなりになることも…… なので、刀部分から、水と酸素をとりのぞきましょう。唸れ、我の金魔法
金魔法Lv.1抽出!
“ン デデデデーン”
“なにをどうされますか?”
刀身から水と酸素、柄からは土粒子を取り出して!
“テ・テ・テ・テーン“
戦場に長いこと放置されてて、見た目に汚らしかった剣と槍が見る間に綺麗になっていきます。ピカピカになりましたな!
「うわー! スネークまほー、ちょーすげー!」
子供のような感想やな!
「……軍支給のものよりかっこいい……。これ、きっとオーダーメイドだ……」
あ、ここにも子供が一人いた^^。でもちょっとだけ分析してるので知能が高いな。
「もしそうなら、1品大銀貨1枚や2枚しますわよね。買った値段が銅貨5枚でしたよね! 大儲けですわ、大儲け! 私の理想、濡れ手に粟の状態がこんなところに!」
汚れた大人が一人紛れ込んでいました……
「スネークよ、これらにも私の剣につけたような祝福をつけてもらいたい」
ああ、ボルちゃんが持ってた家宝の剣とおんなじくらいね…… ようがす!
青魔法Lv.4祝福!
“プップ~”
“どのような祝福を施しますか?”
“頑強さと鋭利さを十倍増しというのはどうでしょう?”
“パヤヤヤ~ン”
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと52!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと52!】
【WARNING!WARNING!WARNING!】
【水魔法消滅まであと52!】
「ん? 今のは何したんだ?」
「よくわからないけど、スネ君、魔法使った?」
人をお金持ちの嫌味おぼっちゃまみたいに言うな!
「今のはスネークの祝福魔法だな。私の剣と同じ、頑丈さと鋭利さを10倍にしてもらった。剣はこちらのを差した方がいいな。鞘は私があとで革で作っておこう。槍は……今のところ使い道はないから荷鞍の中に保管だな」




