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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第5章 ツチノコの証明 神樹さま、我のあの背負子、どうしたんでしょうね・・・ええ、夏にグラニーラムゼースミスの谷底で落とした、あの背負子ですよ
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いざ、グラニーラムゼースミス!

新章突入です! やっと戦闘シーンが・・・かけるかな?

たぶんこの章では料理の話はしないであろう・・・しないよな・・・orz


 おっとり刀で駆けつける! いざ、グラニーラムゼースミス! 後から来るものはやって来い、来ないやつは来なくてよい!ボルちゃんの号令一下、六頭の馬が往来をかけていきます……来た時と道が違うような…… 方向も違うような? それはそうです、これから向かうところだから! それにしても、先頭のボルちゃんの後に続くのはハンナちゃんとエマさんの乗ってる汗血馬か…… 新入りの3頭はもうばてたのかな? 新入りちゃん達がギリギリへばりそうになったところで街の出入り口となる城壁へたどり着きます。


「君たちはここで待機しててくれ」


ボルちゃん、5人残して入り口近くの小屋に入ります。ああ、ここは馬の盗難防止用首輪の返却しに来たのね。保証金が銀貨1枚というバカ高い値段だったっけ。今のボルちゃんなら無視してもいいような値段だけどな。


「はいいらっしゃい。何か御用で?」


「盗難防止用首輪の返却をしに来た」


「街を出られるので?」


「そうだな」


「どうです? お客様、このまま首輪をつけていったら、万一馬たちが盗まれたりしたらお困りになるでしょう? このままにしておかれてはいかがですか?」


「…… 確か盗まれた場合に、馬の位置情報がわかる魔道具、といっていたな? どのくらい距離が離れてもわかるものなのか?」


「そうですね、100㎞程度なら大丈夫ですよ? あ、でも地形とかで変わってきますし……山だったらもっと範囲が狭くなるかもしれませんね」


「そうか……」


”保険のため、そのままにして置いたら?”


「わかった。あと3頭追加で頼む。保証金がそのまま買い取り金額で間違いないか?」


「買い取り金額は銀貨3枚になります。えー、お客様は3頭分借りていたので今までのやつが1頭銀貨1枚保証金でいただいていますので、あと銀貨2枚の3頭分ひつようですね。それと新規買い取りが3頭分だから……」


”汗血馬の分が銀貨6枚、新入りの分が銀貨9枚、合わせて銀貨15枚だ”


「銀貨15枚だな。すまないが、金貨1枚で払わせてもらうぞ」


「…… あ、銀貨15枚です。合ってる…… 金貨1枚からですと……」


”銀貨85枚だな”


「お釣りは銀貨85枚だ」


”なんでそんなに細かくしたん? 大銀貨でもらえばいいのに?”


”この後出場料と橋の通行料があるからな”


お釣りを用意してもらってる間、新入り馬たちに盗難防止用首輪をつけてもらった。新入りお馬さんたちは結構バテバテな様子だったのでこっそり光魔法Lv.1で回復させておいた。


 さて、この後は出場手続きです。お昼に出る人はあんまりいないようで、入るときに比べてあっさり出ることができました。ここで真っ赤なスカーフの従魔証とはお別れです。ラララ、真っ赤な~、スカァフーーー♪ 


”その歌は何度か聞きました”


 しばらく駈足かけあしで悠久たる濁流、グロースフロスに沿って上流へと向かう道を進みます…… あるところは上り坂、登ったら下り坂…… 新入りちゃん達にはきついかな? 我、ボルちゃんの頭の上から光魔法Lv.1を新入りちゃん達にかけていきます。


「ん? ウマが急に元気になったな?」


「…… そ… そうですわんねーーー!」


「…… カーちゃんは、無理して喋らない方がいい…… 舌を噛むぞ」


「それにしても、衛生ちゃんも新兵ちゃんも、馬の乗り方が堂にってるなー、たいしたもんだーーーー」


「バババ……バウちゃんなんかいいいいつ、きじょーくんれんしたんですかっかかかーねーーーー? あうぅっ!」


「…・・・無理して喋るから舌を噛む……」


新入りちゃん達を光魔法で回復させてからしばらく経つとまた大きな橋が見えてきましたな。うーん、ここも通行料を取るようですね。我ら、並んでる人たちの最後尾につけた後、お馬さんを下ります。


「ここを通るのは三度目だな……」


「二回目の時はひどかったですね~、皆さんボロボロになって……」


「失敗したの、全部隊長のせいにして! 戦力が足りなさすぎだったのに!」


「おまけに持参した糧食を分けたらこっちの分が全然足りなくなって、曲がりなりにも里を名乗ってるんだから、食いもんぐらい自分たちで用意しろってーの!」


「お腹空いてたら、戦いもできませんよねーーー。ところでたいちょー、おひるはどうしますー?」


「ああ、もうそんな時間か。橋を越えたら昼休憩にするか。バウアー、腹が減ったと思ったら何か食べてていいぞ。みんなにも分けてやってくれ」


こうして並ぶこと小一時間、ボルちゃん以外の5人はエマさんから渡されたタウルス燻製肉をあむあむあむあむと噛み続ける…… 時々燻製された梅肉を一齧りしてあじをかえるのであった。ボルちゃんが、通行料6人分と6頭分の合計大銅貨18枚……銀貨2枚出してお釣り大銅貨2枚を受け取って橋を渡ります…… ここの川はなんだか赤いね。


「上流に赤い土があるからな。その土を削り取っているのがマゼンタフロスというわけさ。これから行くグラニーラムゼースミスは赤い崖に取り囲まれたところだ。汗血馬で飛ばせば半日もかからないが…… どうする?」


「たいちょ~、ちゃんとした休憩しましょうよ~」


”我も賛成だな! 君らが飯食ってるときに武器を何とかしたい”


「私も同意見です」


と、言うわけで、しばらく進んだところで見つけた川原でちょっと遅めの昼休憩をすることになった。


ちまちまと第4章の登場人物紹介を書いているのですが、忘れてた端役の人、どうしよう・・・

今日はこれにて。

お飲みいただきあるがとうございます。

なにいってるんだ、こいつは?(20日後からの自分の突っ込み)

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