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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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冒険者ギルドに行く前に

この世界の単位はなぜか転生前と同じです……



 さあ、ものは揃いましたな。あとは…… どうするんだ?


”一度冒険者ギルドに行って出発の報告をしないといけない”


そうか、なら馬止めてるところに戻るか。ボルちゃん、後ろの3人に声をかけて速足で戻るように指示します。一応、往来には人がいるので、ぶつからないようにな!


 早走りをするエルフ4人があっという間に通りの入口近くまでもう少しというところでその店が我の目に入った。


”ボルちゃん、ストーーーーーーーップ!”


急に声をかけられて止まるボルちゃん。その背後からついてきたヒーちゃんがボルちゃんの背中にどーん! ボルちゃんたまらず前につんのめりそうになりましたが踏ん張ってこらえましたな。両隣を並走していたカーちゃんとリーちゃんはボルちゃんの両脇を少し過ぎてから止まっていた。


「なんだよ~、隊長さん。急に止まるなよ!」


どうやら鼻をぶつけたらしく痛そうにするヒーちゃんに、光魔法Lv.2をかけてあげます。


「……おかげで鼻、折れたかと…… あれ? 痛くなくなった? 」


「スネ~君の治癒魔法ですわね」


「…… 師匠、治癒魔法も使えた…… 開いた口がさらに開く…… 」


「スネークよ、どうしたんだ! 急に止まれと言われても困るぞ!」


ボルちゃんよ、横にある靴屋で靴買っとけ! たぶんあれも装備品の靴だ。ボルちゃん達の履いている靴は履いてどのくらいになる?


「そうだな、この際一新するか!」


ただ一新するだけではないぞ! あれに我の銀魔法銀メッキを使うのだ!


「使ったらどうなる?」


魔法銀は魔力の伝導をよくするんだろう? ボルちゃんは風魔法使い…… 我が使っている風魔法の空気壁を使うことができるだろ? どれくらいの厚みがあるかは知らんが…… あれを足場として使うことができれば。


「そうか! 天空を駆けることができるようになるな!」


まあ魔力がどのくらい続くか知らんけどな。我が水晶玉の小さいのを取り付けて魔力の補助をできるようにするから、買っときなさい。みんなの分も買っちゃいなよ!


「よし、わかった! ここでブーツを新調することにする。店主殿はおられるか!」


はいはーい、と返事して出てきたのは子供店長再来…… あれ? 初めに入った防具屋さんの人?



「すまないが、軍靴のサイズはいろいろあるだろうか?」


「はいらっしゃい、大きいのも小さいのも揃ってると自負してますよ~。お客さんエルフの人? 冒険者ギルドの関係者?」


「まあ関係していると言えば言えなくもないな。サイズは…… 君らの靴のサイズはいくつだ?」


「俺は25」


「私は24」


「…… 22……」


「やっぱりリーちゃん子供だった!」


「わーかわいい! 赤ちゃんみたい!」


「店主殿、あとは27と30と20のを頼む」


20っていうのはハンナちゃんやな。30はエマさんか。やはり横綱サイズだったか。大きな足の人は大地を踏みしめて最後まで立っていられます! 


「20というのは衛生ちゃんか…… リーちゃんよりも小さかったな」


「リーちゃん、かわいさでも負けましたね」


「…… もともと勝負などしていない……」


「あらら~小さいのと大きなものの極端なサイズが注文されましたね~、ちょっと待っててね」


小さな店長さん、店の奥へと入っていった。あれは最初に入った防具屋さんの関係者なのだろうか…… あ、戻ってきた。


「はい、小さいのと大きいの。あとはサイズが書いてあるから、自分の好きなの選んで!」

選んでって言っても、どれもおんなじだよな。皆が選び終わったところでお会計です。


「それでは一足銀貨2枚になります!」


1足銀貨2枚! 片足ゾヤゾーゼ1升瓶約1本分! お金の単位にゾヤゾーゼ使うの間違っているけれども!


「6足だから大銀貨1枚と銀貨2枚だな」


「はい毎度。サービスで靴下6足つけときますね。お包みしますか?」


「いや、過剰包装はしなくていい。君らの分は君らでもってくれ。私は残りを持っていくから」

これですべて出そろいました。さて戻りましょ。



あと1話、行けたら行きますが無理なら無理です…… 当たり前か・・・orz

無理そうなので本日はこれにて。


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