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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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水魔法使いの武器は風魔法使いでも使えます

お盆でやす^^



 次はカーちゃん専用の武器やな。カーちゃんもヒーちゃん同様、魔法で水を出すことは苦手だそうだ。でもできないことはないみたいね。できるけどちょっとしか出せない。ヒーちゃんもそうだけど、放出より操作の方が優れているようなので武器に水を纏わせてそれを扱うようにすればいいのです。実はもう、心当たりがあるのだ。防具屋地点から、テッテレッテテ、中古屋地点まで、テッテレッテテ、行く途中の間の地点でそれを発見したいのです、テッテレッテテ♪


”ご機嫌スネークですね! ”


ハンナちゃんわかるかい。 ボルちゃん、アイアンメイデンの置物があったお店に入ってくれ!


「アイアンメイデン?」


途中ででかい人形が半分になって中に入れるようになるけども、とげとげがついていて中に入ったら痛い目に合うという道具ですな。拷問するときに使うやつか?


「…… ヴェージェノヴ・ニュアレンバーグのことか? スネークはああいうのに興味があるのか?」


…… いや、拷問とかに興味はないのだ。お店の中にあったものにかれたのだ。


「責め具屋に興味があるとは…… スネークは加虐趣味だったか……」


ボルちゃんから若干惹かれた感もしますが、しょうがないじゃないか。カーちゃんにぴったりの武器があったのだから。ともかく、中に入るのだ! 嫌そうにすんなや!


「あー、すまない…… ここの店主はおられるか…… いないようなので、とっとと撤収……」


「あらいらっしゃい! なんて素敵な女王様!」


中から出てきたのは、ゴスロリフリフリのロリータファッションの…… 顎割れ髭面筋肉ムキムキツインテールのおっさんだった…… やばい! 店間違ったか?


「すごい店長さんがでてきましたねぇ!」


「あらやだ!女王様の後ろには王女殿下かしら? あとの二人は…… もう少し上品さが欲しいわね。侍女止まりといったところかしら?」


女王は言うまでもなくボルちゃんだが、王女殿下は……カーちゃんだな。


「リーちゃんや、こちらのご店主はカーちゃんのことをお気に入り召しました様ですぞ」


「…… 同類の匂いを感じる…… ここは何のお店? 」


”なぜ、私が女王なのか全く理解できないのだが? ”


「どうしたのかしら黙りこくって? うちの店に用事があってきたんじゃないの?」


「ああ、えと、なんだ」


ええい! これしきでうろたえるな! カーちゃん用の武器を買いに来たのだ!


”トレーネ用の武器? ”


むちですよ、ムチ! あそこに飾ってある、革製の紐みたいなのがあるだろ? あれならカーちゃんの水魔法に合う武器になるんじゃないか?


”具体的にはどうするのだ? ”


カーちゃんは少しだけなら水魔法で水を出せるんだろ? 彼女、水の操作は得意みたいだから鞭に水を纏わせて自在に操れるようになるんじゃないか?


「ゆっくり喋っていいのよ~。女王様みたいな綺麗な子は中々来てくれないから」


「えーっと。ここの名前は何と言ったかな」


「ここは責め具屋、”極楽苦楽ゴクラック”、あたしは店長のガブリエル・ウィルソンよん。お気軽にガブちゃんと呼んで!」


えーい、くねくねするな!このホモオカマ!


「後ろの部下にちょうどよさそうな武器を見かけたのでな。トレーネ、こちらに来てくれ」


「えっ? 私ですか?」


我関せず、という態度だったカーちゃん、戸惑ってるな? ボルちゃんよ、説明してやってくれ。


「トレーネ、君に似合う武器をスネークが見つけたそうだ。すまないが一緒に来てくれ」


ボルちゃん、カーちゃんを前面に押し出して、献上品を差し出すようにホモオカマさんの方に突き出した。ホモオカマさん、カーちゃんを見て


「女王様は大剣背負ってるけど、王女殿下はやっぱり鞭かしら?」


「ああ、いろいろそろっているようだが、あの革の紐みたいなやつがいい」


「パイチェ? あれは扱うのが難しいんだけど、殿下にできるかしら? あまり筋力もなさそうだし。それよりもウィップスの方がよくなくない? ほら、あっちの杖みたいなのよ?」


「あれは射程が短いからダメだな。1mもないではないか」


ボルちゃんよ、それも買っとけ。あと自分用の鞭もだ。ボルちゃん用の武器になるとおもうぞ。


「とにかく、そのパイチェとやらを頼む。操作性は考えなくてよい」


「そうね~、いろいろあるけどどんなのがいいのかしら? 」


そうだなぁ、長ければ長いほどいいか。あと、たくさん枝が分かれているのでもいい。ボルちゃんにそう言ってもらうと、オカマホモ店長、飾ってある鞭の下の方の棚からガサゴソととりだした。


「これがうちにある奴で一番長いのよ、これは鞭職人が自分の技量を見せつけるために作成したものだけど、扱える人がいなくって。これでもいいなら持っていって。あとたくさん枝が分かれている奴はその分威力が分散されるのだけど…… 拷問用にはぴったり!」


「よし、それではこれらと、そこに展示してあるパイチェと、先ほどのウィップスをいただこう」


「それじゃ、長鞭は銀貨3枚、普通鞭が銀貨1枚、九尾鞭は銀貨2枚と大銅貨5枚、ウィップスが銀貨1枚と大銅貨4枚、あと鞭を使うときに滑らないように革手袋を二人用につけてあげる。全部で銀貨8枚でどーぉ?」


「わかった、それでいい。そのままもらっても大丈夫か? 銀貨8枚だな」


ボルちゃん、いつものポーチから銀貨を取り出します。


「ひぃふぅみぃ……やっつ。確かにいただきました。これで素晴らしいSとMの世界を堪能してねん!」


確かにここには鼻フックとか、ギャグボールとか革手錠とかいろいろ置いてあった。この世界にもSとMはあるのだな。あほな勇者が広めたのではなかろうか。


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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