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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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我、おっさんを受け流す

連休で遊び惚けていたら、書こうとした内容をすっかり忘れてしまいました(;;)

調子が上がらん(><)




ボルちゃんよ、まだ稽古はするんか? もう朝飯食ったらすぐ出ようぜ! あ、ポーションはどうなったよ?


「三人組の稽古をつけてやろうと思ったが、意外にもまだ起きてこないからな…… いつもなら起きて稽古をつける時間帯なのだが。二ヶ月近くほったらかしたらああなったのか、それとも最近の気の張りようが解けたのか……。ポーションは受け取ったよ」


へー。エクストラハイより上のやつか?


「よくはわからないが、私が受け取ったのは1本飲めばフル回復するやつだ。エクストラハイは、がんばって4本飲んだらやっとフル回復だから、効き目4倍といったところか。ポーションで腹いっぱいになることはなくなったな」


へー、それで何本もろたん?


「私用に20本、ヴィン用に2本、エクストラハイを60本、これは昨日来た三人用に、残りがハイポーションとしてバウアー用に100本」


エクストラハイとそれ以上だと効き目が4倍くらい違うのか? 


「いや、私たちの魔力上限を考慮したそうだ。私とヴィンは、それぞれが貰ったやつを1本飲めばフル回復する。バウアーは1本飲むと軽く魔力酔いをするそうだが、魔力を使っていけば治るそうだ。あとは少しだけ魔力の上限が上がるらしい。あとの3人はエクストラハイを基準にするとヒーディには効き目強すぎ、カルラには適正、リージーにはやや不足するくらいだそうだ…… それより、いいのか? 宿の主人をほうっておいて」


ああいいのいいの。もう我とは無関係や。土下座してようが鼻水流していようがノーリレーション!


「…… と言ってる。私としては娘の手伝いに行った方がより好印象になると思うのだがな? 」


いやいや、宿の主人が朝飯も作らないで外に出てるって時点で不合格ですがな。昨日の宿泊客はほぼ満室状態だったろうが! 朝は混雑するに決まっとろうが! そして客に働かせてどうするか、馬鹿チンが!さあさ、3人組を起こして飯食ったら出発するでー! 土下座してる暇があったら調理場で働く娘の手伝いをせんかい、くそ親父が!


「……というわけだ。さっさと娘御の手伝いをしに行ってくれ、うちのヴィンを働かせないでくれよ7」


からららん♪


中に入ると食堂は人でごった返していた。その中を一人忙しく回るハンナちゃん。ん? もう手伝わなくってええんやで?


”でも、私が手伝わなかったらメルジーナさんが一人で厨房やって給仕もやることになるんですが……”


客がわざわざ宿の仕事を手伝う必要おまへんがな。とはいえ、いきなりやめるとメルちゃんがかわいそうなので、誰か店のものを呼ぶことにします。店のものを呼べぃ! と言っても誰も来ないね。先に3人組の泊まってる部屋に行きましょう。ノックノックノック!


「はいーーー? 開いてるよーーー? って、隊長さんじゃないですか? おはようございます」


「ん。全員起きてるか? 用意が済んだら食堂で朝食だ。食事が済み次第すぐに出ていくことにする。スネークがそう言うのでな」


「いいんですか? なんだか昨晩はもめてたみたいですけど? 」


「ああ、もめたのはここの宿の人間だからな。付け加えれば、スネークへ頼みごとをするしないでもめてるだけだ。さらにいうと、宿の女将の意向がここの宿のご主人に伝わってないことが問題だったようだ。最後に、ポーション屋の経営者の婆さんが実はダミーで、ここの宿の女将がポーション屋を経営していた。いろいろ隠し事を女将がしていたので、それをこの宿の家族に昨夜話したらしい。ま、もめたというより隠し事を打ち明けたというのが真実だな」


「お、俺たちの知らない間でそんなことがあったんだ……」


「知らぬがほっとけやつですね」


え? なにそれ?


「それじゃ、ポーションを受け取りに行くとするか」


我の疑問はまさかのスルーですか? そしてまだ受け取ってなかったんかい!



 我の疑問はほっとかれ、隣の部屋のエマさんを呼び出した後、宿所の廊下をずんずん進み突き当りの部屋に来た。ババアズはこの部屋にいるんか?


「そうだ、昨晩スネークが寝た後でここに呼ばれたからな。ポーション屋の店主、朝だが、起きておられるか? ポーションを受け取りに来たぞ」


なかから、開いてるわよ~と返事が。ガチャッ! ドアを開けて中に入ります…… え? なんでこんなに広いのさ? 部屋の中に部屋があるよ? 客室と個室がパーティションで区切られてます。個室にはベッドがいくつか、客室にはテーブルにソファ、机に収納棚…… ここなに?


「ここは家族用の部屋。コーデさんはここに泊まってもらったの。おはようスネーク君」


挨拶はいいから、さっさともの寄越せや。


「スネーク君がふて寝した後、マイダーリンとメルちゃんに話を聞かせたの。二人とも納得してくれたから、お願い聞いてもらえるよね?」


本当か~? そういや、もう一人のババアはどうした?


「ふ~、御屋形様、持ってきましたですよ」


「ありがとうコーデさん。ほら、スネーク君来たわよ? 」


「ヘビめ! 御屋形様に何言ったか知らんが、失礼なことするでないぞ!」


失礼なことをするとは失礼な! 我が何をしたか! ババアめ! 呪いの魔法掛けたろか?


「それは止めてあげてね?」


ババアが持ってきたものはたくさんのポーション瓶だった……


「こっちの二つがあのちっちゃな女の子用、この20本はあなた用、それ以外だと、エクストラハイが60本、ハイポが100本ね」


「エクストラハイは20本ずつフランメ・トレーネ・ボーデンで持っておいてくれ、ハイポはバウアー、残りは私が」


「はい、それじゃあ、次は私のお願い聞いてもらう番ね? 」

我、詳しい話を聞いてないんだが、ハンナちゃんを呼んでいいか? それと給仕をババアが代わりに行ってこい!


「コーデさん、悪いんだけど、食堂でダーリンの手伝いしてきてくれる?」


「はいはい、わかりました~」


なんでこのババアは若いババアに従順なのかねぇ? そんじゃハンナちゃんハンナちゃん、こっちに来て下さ~い!


”ちょっと今それどころではありませーん! 人手が全然足りない!”


「仕方ない、バウアー、頼めるか?」


「はいはーい、任されましたー! それではお婆さん、いきましょー!」


「隊長さん、俺たちはいかなくっても大丈夫か? 」


「給仕の経験はあるのか? 我らはここに来る途中で経験してきたのだが?」


「給仕なら私この街でやってましたよ?」


「……私はやったことない…… 」


「それでは厨房の方に二人、給仕の方に二人頼む」


出て言ったエルフ4人とババア一人の代わりに幼女エルフがやってきた。



本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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