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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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エルフ!魔法陣発見!



 ま、魔力の底上げとしては水晶玉は役に立つようですな。 水魔法だけは我やりたくないけど、ハンナちゃんがいれば大丈夫のようだし。ヒカリ娘ズの武器は明日にするか…… いらないような気もするが。そもそもボルちゃん達の武器だって、元は作ってもらったやつに宝玉を付け加えて魔法の効果を高めるようにしただけだしなぁ。ボルちゃんよ、彼女らの普段の武器は何さ?


「近衛軍は短剣が通常武装だ。暗器使いもいるにはいるが、隠して武器を持つことは命令以外では禁止され

ている。あとはその個人に合うような武器を持つことは認められている」 


ハンナちゃんやエマさんは武器を持っていなかったようだが?


「奴らは転属・新規配属だからまだその他部位は配備されていないし訓練も受けてない。まずは基礎体力訓練とその他歩行・移動・野営訓練その他を行ってから武装させるのだがな」

二人についてはわかった。ヒカリ娘ズはどうか? 何か得意な武器ってあるの? ボルちゃんは剣以外に弓もできるよな。


「あいつらにはずっと剣技を教えてきたのだが、あまり上達したとは言えないな。もっと他にいいものはないかと思案していたのだが」


そうよなー…… その人の性格にあった武器がいいだろうし。ちょっと考えてみるか?


「スネークに任す。私は考えるのはだめだな。明日馬屋にいったら次は武器屋に行くか。それではもう休むことにしよう」


ボルちゃんがみんなを引き連れて宿の中へ引っ込もうとした。そこへ額が寝通信が入ります。


”スネークちゃんスネークちゃん! 聞こえますか? ”


”はいはい、聞こえますよ? どうかした? ”


”宿屋のおかみさんに魔法陣を発見しました! どうしますか? ”


”とりあえず、風呂から上がって婆さん達が泊まってる部屋に連れてって! ”


”あーあー! スネーク君スネーク君! 聞こえますか? ”



”婆の片割れか。どうした? ”


”そろそろそちらに戻りますのでキンキンに冷えたエールをお願いします!”


貴様もか! 大人が3人いるからキンキンに冷えたエールと、子供用にキンキンに冷えた炭酸水をお見舞いしたる!

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


「ぶひゃー! この一杯のために生きてるーーーー?」


なんで疑問形?


「ホントね! お湯につかった後のキンキンエールがこんなにおいしいものだとは思わなかったわーーーー! マイダーリン? これも宿の売りにしない? 」


「おうそーだよな! これなら宿代もっと上げても大丈夫だな!」


なんだか商売しようとしてますな、いいけどさ。


「たまりませんなー。天国はこの世にありましたか! エルフさん達、ありがとな!」


ババアはエールを持ってきたボルちゃんには感謝しとるのか……技能で冷やした我の功績は…… あ、別にババアから感謝されたいとか、思ってないんだからね?


「それにしても、この炭酸という飲み物はすごいですね! これも大人たちでも飲めますね。酒精のダメな人でも楽しんで飲めるものがハーブティー以外にできようとは思ってもいませんでした」


商売人の子は商売人でした。今日のところはレモンでやったが、ミスペルでやってもええんやで? アイスクリームも作り方覚えたか? あれも宿の売りになるはずや! メルゼブルグではそうなっとるに違いない! 我の思い込みでしょうかね? エールのつまみに、さっきナーギーの骨っこを油で揚げてみたのだが、どうよ?


「ほんっとに蛇公はレシピたくさん持ってるなー! 余りもんだった骨っこを料理に使うとは思いもしなか

ったわ! 」


片栗粉をまぶして油でじっくり上げればいいからな。飯食った後エマさんが暇そうだったのでやってもらってたってスンポーさ!


「スネークちゃんは私のいないところで新しいレシピを発表しないでください!」


へーい。それで、ハンナちゃんとババアよ。発見したんだろ? あれ、やんのか? やらんのか?


「んんー、そうですねぇー、さっさと済ませた方がいいかもねー? 」


「どうしたマイハニー? 何を済ませるんだ? 」


「うふふ。ちょっと私の体を見てもらうのよ?」


「なにーーーーーーー! 蛇公! お前、オスだったよな! オスなのにマイハニーの体を見るとか、絶対許さん! 」


うわぁ…… もうすでにうぜぇ……


「そうですじゃ、旦那様の言う通りですじゃ! 蛇のくせに御屋形様の裸を見ようとはウラヤマ…げふん、けしからん! 」


ウラヤマ? 


「ちょっと、ちょっとちょっと!! スネークちゃんはおかみさんに頼まれてるのですよ? それに前を見るのではありません。背中を見るのです。もっと言うと服着たままでいいのです。 おかみさん、いいのですか? もうすでにスネークちゃんのやる気がなくなってますよ?」


「あら? スネーク君は繊細なのね? 」


いやいや、繊細とかそういう問題じゃないじゃろ…… ババアが身内に話をつけておかないからそういう反応にもなるやろ…… もうええわ。別に害をなさない魔法陣みたいだし、我が下手に手を出してどうにかなったらそっちの方が大問題だろうて…… もう我は寝る! 我、眠りの体制に入り、自分で自分に赤魔法Lv.1入眠! この魔法、あっという間に寝付けます……周りがざわざわしていたが、もうどうでも…… いいわ……


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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