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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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水晶玉を使いましょう

本日は土用の丑の日でした^^。

晩御飯にはナーギーとは関係のないハマチのオサシミでした。



説明しろと言われても…… この水晶は前に見たよな? 我が魔力を蓄える練習用に青魔法の祝福で作ったやつや! それに土魔法Lv.26の土壁の魔力を蓄えたんや。そして、ここからが本番です。魔力の入った水晶玉に赤魔法の付呪をかけるとどうなるか、実験したんやで!


「ふむ、なるほどな。スネークの祝福魔法を、これまたスネークの付呪魔法で解呪できるかどうか、試したわけだ。それなら、別に土魔法を水晶玉に蓄える必要はないのではないか? 」


それは普通の祝福付けただけの水晶玉だと、効果があったかどうかわからないでしょ?


「確かスネークが水晶玉に魔力を込めると、その玉の色が変わっていったよな? 」


なるほど。それもそうね。


「…… 師匠、その土魔法の魔力を込めた水晶玉の魔力、私にも使える?」


「結論から言うと、使える。スネークが風魔法の魔力を込めた水晶玉の魔力を、私も使えたからな」


「…… 隊長、そしたら別にポーション屋にポーションを頼む必要はなかったのでは?……」


「…………」


「…………」


…………誰かなんとか言わんかい! ま、魔力量の上限を大きくするトレーニングには使えるんじゃないかな? 君らにもひとつづつ渡しておきましょう。これに魔力を加えていって魔力枯渇ぎりぎりまで魔力を込めてください。そしてそこからもう一息、魔力を込めると気持ちよく気絶することができます。我、ヒカリ娘ズに水晶玉を渡しました。


「…… さっきみたいに、魔力を込めてもらってもいいですか?……」


ああ、そうなぁ。それじゃ、リーちゃんのには土魔法の…… 礫弾魔法でも込めとくか? あれだとレベルが高いわりに使う魔力は少ないみたいだし。我、一旦渡した水晶玉をリーちゃんから受け取って再び咥えます……魔力込めるぜ! 土魔法Lv.24礫弾ストーンショット!…………………………… 水晶玉を咥えてしばらく念じていたらパリンッ!…… 壊してしもた…… 込めた魔力の量が多すぎたようです。泣きそうな顔になったリーちゃん。まだまだ水晶玉はあるから大丈夫や! 我、水晶玉をおぇっと吐き出しまして、咥えます。今度は割らないように……土魔法Lv.24礫弾ストーンショット………………… この辺かな? そんじゃ、これをもって土魔法を使ってみなせい! イメージするのは今日我が見せた礫弾や!


「……ん。わかった…… けど、呪文はどうするの? 」


「いつもボーデンが土魔法を使うときはどうしているのだ? スネークは詠唱なしでいつも魔法を使っているが」


「……あれでいいの? わかった……

土よ、土よ、が祈りを聞き、願いを叶え給え。願いを叶えた暁にはわれ魔力マナが願い満たすだけ受け取り給え。土よ、れきとなりて、われにあだなすものを

打ち抜け! 蛇頭弾! 」


ターーーーーーーーーーーーン! よくは見えなかったが、我がさっき作った土壁に穴が開いている…… 土壁の向こうには土塊とハンナちゃんの握り拳くらいの石…… 蛇の頭に見えなくもない…… 石が落ちてました。蛇頭弾といったか? なぜ蛇の頭を弾にしたんだ?


「…… 飛ぶ石と聞いて、師匠の頭が飛ぶところをイメージした…… 」


ガーン! もっとこうさ、髪が蛇になっている神様が髪の毛を飛ばすイメージとかないの?


「…… そんな神様はいない…… けど面白い! …… すぐやる……

土よ、土よ、が祈りを聞き、願いを叶え給え。願いを叶えた暁にはわれ魔力マナが願い満たすだけ受け取り給え。土よ、が針となりて、われにあだなすものを

貫け! 蛇髪針! 」


シュンシュンシュンシュンシュンシュン! 何か音がしてますな! 音が終わった後、壁を見たら、細い何かが壁から突き出ている…… 壁の裏側には何もない…… 我、光魔法で発光して見てみると、何か細いものがたくさん刺さってますな! 


「なるほど、面白い。礫よりもこちらの針の方が使えそうな感じがするな! 」


「…… 私もそう思う…… さっきの礫弾より消費魔力が格段に小さい……」


何か知らんが満足してもらえたようだ。しかし、そうなるとまだ水晶玉を試していないの頃の二人がブー垂れます。


「リーちゃんばっかりずりーぞ! 」


「私たちにも使わせてください! 」


我、水晶玉を2つ受け取り、一つは火魔法の魔力を注ぎ込むことにします…… ヒーちゃんはどうも魔力の放出が苦手のようだから火弾ファイアーショットみたいなのは止めておきましょう。我、水晶玉を咥えて、より高温の火魔法Lv.4火炎ファイアフレームを注ぎます…………… やりすぎるとまた割れますのでこの辺?で止めておきます。さぁ、これを使ってみなせい。さっきちょっとだけ見たけどヒーちゃんの使う火魔法よりは温度が高くなる魔法ができると思うぞ?


「スネークが言うには、いつもフランメの使う火魔法よりは威力が増すそうだ」


「そうか! よし、いっちょやるぞ!


火よ、火よ、が祈りを聞き、願いを叶え給え。願いを叶えた暁にはわれ魔力マナが願い満たすだけ受け取り給え。火よ、連なりてほむらとなりが心より出でて、われを狂わせるものを

焼き尽くせ! 蛇王焔殺掌! 」


その最後の技の名前はなんだかなーとは思ったが、ヒーちゃんが土壁に手を当ててると、土壁は白い煙を吹き出し真っ赤になって崩れ落ちていった……哀れ、ドカベン! さようなら、君のことは忘れないよ…… 今日だけは。


 あとは水魔法の使い手、カーちゃんですな。水魔法を使うとカウントダウンが進むからやりたくないのだが、やらないと不公平だしな。口元にある水晶玉の最後の一つを咥えて……この子は魔力を放出するより操作するのが上手だったな…… 水魔法Lv.8水操作ウォーターコントロール


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと59!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと59!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと59!】


………… この辺かな? それでは使ってみせなせい!


「水操作の魔法を込めたそうだ…… いつも使っているあの水玉魔法をやればいいと思うぞ!」


「わかりました。それでは……

水よ、我が魂から染み出でたる水よ、我が名を使いて我が命に従いたまえ。我が周りに揺蕩いて、我が身辺を守り給え、防ぎ給え。我が名は迦楼羅、龍を食らう化身なり。我に従いて我が身を守り給え」


なんか呪文がかっこいいですな! どうして一人だけものすんげーかっこつけてんのさ?と思ったけど。カーちゃんの周りに水玉がたくさん浮いてきたと思ったら高速でカーちゃんの周りをまわりだしたよ! どういうコっちゃねん?


「これは…… 私の魔法なんでしょうか? 」


あーた以外に水魔法を使う人は……我とハンナちゃんがいますな。あと、マーメイドも使えるかもわからんね。


「なんかいつも以上に回ってるな! 」


「これでギャラはおんなじ! 」


なんか言ってるよ!


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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