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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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銭湯にしては小さい



「それでさー、蛇公よー! 俺もその銭湯とやらに入りてーんだが! 」


入りてーんか? しかしもうお湯は冷めたのではないのかな? 


「冷めたのなら温めなおせばいいんじゃない?」


いや、もう水は抜いて、入れなおして温めた方がいいのだが……


「あ、私も入りたい! 」←メルちゃん


「私も私もー! 」←マーメイドババア


「お湯に入るじゃと? さては私を釜茹でにするつもりか? 」


「まあまあ、コーデさん、お湯に入ると天国に行く気分よ? 一回味わってみるといいわ」


「なんですと? 男以外にこの身を昇天させてくれる存在があるとは、にわかに信じられません!」


「そこは長生きしている私の言うことを信用してほしいなぁ!」


お湯沸かすのはいいけどさ、土壁とかそのまんまだから、雨降ったら崩れるぞ!


「このまま残しておくことってできねーのか? 」


「スネークちゃんのお力を借りれば造作もないことです! お婆さんを天国に見事逝かせてあげましょう!」


なんかハンナちゃんがへんなことを言ってるが…… 大体家族専用にするか、客用にするかで話は変わってくるのだが……


「シュタイルハングホテルみたいに大掛かりにする必要はないのではないですか? あれだけ広かったら10人は一度に入れそうですし。第一水がもったいない気がします」


「ああ、水なら気にしなくっていいぞ。川から直接導管を引いて生け簀につなげているからな。生け簀につなげている分をそのまま銭湯用に使えばいい」


「排水の方はどうしてますか? 」


「これも生け簀の排水路が近くにあるからそれにくっつければいいぞ!」


そうか…… しかし、スペース的に男用と女用に分ける広さはなかったなぁ…… 半分に区切るか! ちょうど半分ではなく8:2ぐらいにしたら、客の多い方で仕切ればいいんじゃね? あと天井はつけるぞ? 灯りは灯り魔道具を自分らで用意してくれ!

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


 宿屋の要請に応じて、我、小さい浴場を生け簀の隣に作った。灯りは今日のところはかがり火を焚いてとることに。明日その手の魔道具を買うそうだ。、ハンナちゃんがシュタイルハングホテルの隣の大浴場の話をしたら、大将が大いに気に入って、ちゃんと別料金でお金を取ることにしたそうだ。ま、がんばってくれ。大将は小さい方の湯船に、マーメイドババアとリアルババア、メルちゃんとハンナちゃんは大きい方の湯船に入らせましょう。水は湯船を調節して一回全部落とした後、我、水魔法を使って出しました。


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと61!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと61!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと61!】


カウントダウンが進むのになぜ水魔法を使ったか…… それは火魔法と同様にレベルアップするかもしれないと思ったからだ。案の定


テロリン♪


レベルアップしました。


”水魔法Lv.8”


火魔法と同じものでしょう。


”水魔法Lv.8 水操作ウォーターコントロール


これで小さい方に水を持っていって…… うーん、待てよ? 我が出した水を我飲み込んでため込んでおけば、いざというとき使えるんじゃね? 

もう一回水魔法!


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと60!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと60!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと60!】


魔法は唱え続けておけば、切れない限りずっと使える。マギハンドのように。寝ちゃうとだめっぽいです。あとは同時並行する魔法は今のところ2つのようですな…… 水魔法で水を出し続けている間、小さい方の湯船に水を貯めて、貯め終わったら、魔法で出した水を自分の口に向けます。ごきゅごぎゅごきゅごぎゅごきゅごぎゅごきゅごぎゅ…………… おーい! ボルちゃん! ヒーちゃんに、水をお湯にしてくれるように頼んで! 我、ちょっと忙しくなったから!


「フランメ! スネークからご指名だぞ。水をお湯にするのを手伝ってほしいそうだ」


「え~、もうリラックスしてて、後は寝ようかという今になって?」


「スネークがモノを頼むなんて珍しいぞ? もしかしたらいいものをくれるかもしれない」


「いいものって、例えば? 」


「スネークにはいろいろものをもらったからなぁ…… このリュックを作ったのは私だが、付加魔法をつけたのはスネークだしな」


「まあものにつられるわけじゃないけど…… 隊長命令だと思って聞いとくよ」


ボルちゃんに頼まれてやってきたヒーちゃん。我、ヒーちゃんに湯船の水を火魔法でお湯にしてもらいました。はいお疲れ様でしたー。あとはお風呂に入りたい人が入ればよろしい。食堂に戻ったらエマさんがまだ飯食ってた。



本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございました。

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