表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
420/786

エルフっ娘三戦士のできる魔法を教えてもらう

朝の予約投稿



 我の魔法を見せたのだが、皆のは見てないな。エルフさんたちはどのくらいの魔法が使えるもんなんでしょうね。


「エルフ族と言っても、以前のバウアーのように魔法が使えないものもざらにいる。魔法が使えるものが公的機関で働くことができるのだ」


エマさんは魔法が使えないのによく軍に入れたな。


「たぶん、あの体躯で採用されたのだろう。鍛えれば相当の戦士になりそうだからな」


やー、もう体力は化け物みたいになっている気がするのだが。今のところそれにふさわしい活躍を……してたかな? なんだか肉食ってるシーンしか思い出さない…… ま、幸せそうだからいいか。


「それで君らは我々がこの街を離れている間何をしていたのだ?」


「そりゃ、急に隊長さんがいなくなったからよぅ、どうすりゃいいか考えたさ…… それでこの街の冒険者ギルドマスターに相談して冒険者として冒険者活動をしながら隊長さんの帰りを待っていたんだ」


忠犬や!忠犬ハチ公がこの世界にもいた!


「冒険者活動って言ってもほぼ薬草採取だったしねー」


「カルラてめぇは飲み屋でバイトしてたから薬草採取は全然やってないじゃないか!」


「あんな泥臭いことやってられませんわー、オホホのホ!」


「…… そのくせ採ってきた薬草を安値で回せと恐喝してくる…… 悪いやつ……」


「やだわぁ恐喝なんて人聞きの悪い。取引ですよ、取引。あなた達には飲み屋で余った料理を食べさせていたじゃない。薬草を使って酒を飲ますと、より食欲をそそるようになるのよねー」


水色の髪のおねーさん……カルラと言ったか…… カーちゃんと呼ぶには母ちゃんらしくないが、三人娘で呼び名を統一するならカーちゃんになってしまうな。悪いというより、抜け目ない感じだな。まあ適材適所なんだろう。薬草採取には向いてなさそうだしな。

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


「どうでもいいことを発表する」


「どうでもいいことってなんだよ?」


「スネークが、君らの呼び方を、ヒーちゃん、カーちゃん、リーちゃんと呼ぶことにしたそうだ」


エルフ三人娘の頭文字取るとヒカリ娘ズだな。婆ズよりは全然マシなり。ヒーちゃんとカーちゃんは絶句したようだ。リーちゃんは前からそんな感じで呼ばれていたから今更感があるのか動じてなかった。


「おい、スネークよ? どういうことよ? 」


「そうですよ。リーちゃんやヒーちゃんはともかく、私のことをカーちゃんだなんて!」


「…… カーちゃん…… らしくない…… 水商売女でちょうどいい……」


「ちょっとリーちゃん、なんてこと言うの! 確かに私は水魔法使いだけどさ!」


そうかそうか、カーちゃんは水魔法使いなのか。ハンナちゃんみたいに水で蛇が出せたりするのか?


「トレーネの魔法では攻撃や防御はできないぞ? 」


えっ? なんで?


「…… 魔力が少なくって、戦闘には向かない…… 嫌がらせがせいぜい…… 」


嫌がらせの水魔法ってなんや?


「…… 酒を水の代わりに……」


ん? 水魔法じゃなくって酒魔法なのか? 


「……丸めて浮かせて無理やり飲ませる……」


アルコールハラストメントやな!


「だってしょうがないじゃない! 私、水を生み出せるほど魔力ないんだし、せいぜいが操作するだけしかできないんだもん! 」


「他にも、乾いた洗濯物を無理やり濡らすとかな。よくそんなしょうもないいたずらを思いつくよな! 」


「それは子供の頃のお話でーす!」


よくはわからんが、水操作の魔法に優れているということかな? もしかして枕なんかも作れたりする? 今時期みたいに暑い時に水枕でもすればぐっすり寝れそうやな!


「スネークから魔法指導があったぞ? 水枕を作ってそれで一晩寝てみたらどうかと」


「寝てるときも魔法を使い続けるんですかー? やったことないけど……」


「まあ魔力がなくなったら水浸しのベッドができるだけだ」


「絶対やらない!」


「別のやつの枕でやればいいだろ?」


「それじゃヒーちゃんのでやることにします!」


「ヒーちゃん言うな!カーちゃんめ!」


「誰がカーちゃんですか!」


「…… フフ…… 面白い……」


カーちゃんの魔法はわかった。ヒーちゃんは何魔法使いなんだ? やっぱり火魔法使いだからヒーちゃんなのかしら? 


「名前は関係ないがフランメは火魔法使いだな」


「またスネークが良からぬことを話しているようだけど、ヒーディだから火魔法使いなんじゃないんだからな!」


火が出るからヒーディなのではないのか?


「フランメクライゼルは炎をまとえる。剣に炎を纏わせて闘ったりもできる」


察するに火纏いの一種なのかな? 炎を剣に纏わせて闘うメリットって何?


「スネークが炎を剣に纏わせる長所を聞いているぞ? そう言えば、私も考えたことはなかったがなぜそんなことをするのだ? 纏わせない場合に比べてものが切れやすくなるとかか?」


「そりゃかっこいいからに決まってんだろ?」


かっこいい……かな? ちょっとやって見せて?


「やって見せてくれと言ってる」


「…… 見ても無駄…… 剣が赤くなるだけ……」


もしかしてそれだけ? 剣が溶けたりしないの?


「溶けたりはしないが、剣が柔らかくなって使い物にならなくなるからやめた方がいいと言ってるのだが」


剣よりもむしろ鉄棒みたいなものの方が効果がありそうな気がするのだが……


「フランメは剣術より棒術の方が適性があるのではないかと言ってるな。スネークの助言は的確だな」


それと念のため聞いておきますが、我の火弾ファイアーショットみたいに火を放出することは?


「見たことはないが…… 風魔法と違って魔力を放出することは練度がいる」


練度があれば何でもできるんだな? ダー! そんじゃ火弾の練習もした方がいいんじゃね? その前に魔力を増やすことを考えた方がいいのか。あとはリーちゃんか。土魔法使いなのはわかったが。


「ボーデン。君の魔法をスネークに見せてやれ」


「…… 師匠に見せられるようなものはない……」


「ボーデンの魔法はスネークの使う穴開けしかみたことがない。だが、結構活用法はあるぞ。落とし穴を掘ってもらうのに重宝するんだ」


ボルちゃんよ、土魔法は落とし穴だけじゃないぞ? 自然にやさしく穴を掘ったらちゃんと埋める。これ大事。それは置いておいて、土石変換とかはやらないの?


「…… 土魔法でいろいろできることが分かった…… 練習する……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ