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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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梅で何作る?


 さて、ボルちゃんが買って来た梅。安いからといって、サンタさんが抱えてくるプレゼント袋みたいなのに10袋も買ってくるんじゃありません!


「でも、スネークちゃんなら、スネークちゃんならどうにかしてくれるに違いない! 」  


なんだその我に対する過剰な期待は? 普通は梅って梅干しにするんじゃないかなぁ…… あっ! 我、思い出したよ! 梅干しってウナギと一緒に食べると食い合わせが悪いって言うじゃなーい? 残念! それじゃあ別の使い道…… 梅酒とか? ああ、お子様用に蜂蜜漬けや糖付けの梅シロップでもいいですね! 


「スネークちゃんの料理魂に火が付いたようです! {梅干し}というのは{オニギリー}の中に入っているもので間違いないのでしょうか? {サンドウィッチ}とともに{聖女弁当}の中に入っていたという」


何や聖女弁当って? 伝説の聖女が作ったんか? まあそうだろうからそんな名前がついてるんだろうな。おにぎりは弁当の中に入れるには最も簡単! 待てよー? おにぎりがあったということは、伝説の聖女はコメを手に入れてたってことじゃないの? 


「{オニギリー}がコメから作られたかどうかは記されてませんでした。そうですか、{オニギリー}はコメから作られるのですね。メモメモ」


メモしたか? そんじゃあ、買ってきた梅をまずは水洗いや! ハンナちゃんはおなかの薬を作るのか? 他に作りたいものはないのか? 


「それじゃ、あたしもつくっていいですかー? 」


エマさんは何作るん?


「あたしー、これを燻製にしたらおいしいとおもうんですよねー」


「ああ、そういう薬もありますね」


ボルちゃんは何か希望はあるか? 


「そうだな、これのアルコール漬けには興味があるかな」


「私もーーー、おいしそうじゃん! これ、ちっちゃいエルフさんが言ってた薬くらいしか使い道ないとおもってたわ!」


リアルババアはどうだ? ババアのこめかみに梅干しを張ると頭痛が和らぐ、という話があるのだが?


「そんな話聞いたこともないけど…… コーデさんどう?」


「ふん、こんな太った蛇の言うことを真に受けてはいけませんぞ! 」


まあ民間療法だしな。効くかどうかは我も知らん。しかし、梅酒やはちみつ漬けはできるのに時間がかかるな…… するとやはり作ることになりますかな! 中に入れたものの時間経過が早くなる壺! 今は漬物しか入っていないが、あれはもうさっさと取り出した方がよいですな。1個しかないからたくさん作るか。


「あれあれ? スネーク君はそんなのも作れるの? だったら私にも作ってよ!」


それじゃ1個大金貨1枚になりまーす!


「…… スネーク君てお金使えないでしょ? どうするのよ、それもらって? 」


そりゃボルちゃんに渡すがな。我には意味ないしな。


「お金の代わりに私の協力、というのはどうかな? 」


「スネークよ、金ならもう十分だぞ。協力してもらえるんならそれでいいだろう?」


まあボルちゃんが言うならそれでいいか。そんじゃ、梅を水洗いしといてくれ。エマさんは我と一緒に外に来て。あ、ハンナちゃん、魔法ペンをエマさんに貸してくれ。どれが中身の時間経過が早くなる壺か、いちいち確認しないといけないのは大変だからな。


からららん♪


 エマさんにドアを開けてもらい、外に出る我。雨もすっかり上がり、ところどころ晴れ間も見えてますな。これならお外で竈を使っても大丈夫ですねーク。エマさんは小型の竈、持ってたでしょ?あれ出して!


「はいはいー、ついでに薪もだしますねー。チップもつくっておきましょうねー」


もうこの作業はお任せでいいか。我は壺を作る……すっかり壺職人になった。


”土魔法Lv.13土石変換アーストゥストーン&土魔法Lv.18石細工ストーンワークス


1斗容量の蓋付き壺の完成です。後で青魔法で付加つけるんだし10個づつ作るか。


“青魔法Lv.4祝福セレブレーション!“

“プップ~”

“どのような祝福を施しますか?”

“ここにあるうちの半分は容量を50倍増し、重量を1/50、時間経過を50倍で、もう半分は容量を50倍増し、重量を1/50、時間経過を1/50でお願いします”

“パヤヤヤ~ン”


【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと66!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと66!】

【WARNING!WARNING!WARNING!】

【水魔法消滅まであと66!】


よしできた! エマさんや、そっちの方は大丈夫かいな? 


「はいー、もう火も付けましたし、あとは放っておくだけですよー」


そしたら、こっちきて、借りた魔法ペンで壺に付与した効果を書いてくれ。


「えーと、左半分が内容量50倍・重量1/50・時間経過50倍で、右半分が内容量50倍・重量1/50・時間経過1/50ですねー! ハイかき終わりました!」


エマさんも字をかけるんだな。


「書けなきゃ軍に入隊できませんからねー」


なるほどそんなものですか。それでは、我、壺を飲み込みます。丸呑み丸呑み。


「そんな小さな体のどこに入っていくのか不思議ですねー!」


我もそう思います。



さて、あと1話いけるかな?

とりあえず本日はここまで……

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