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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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ボルちゃんの買い物



「スネークの光魔法は相変わらずだな! 今までの疲労が吹っ飛んでしまったよ 」


心なしか笑ってないような…… 精神的な疲労かな? ギルドの用件かな?


「まあそんなところだ。ところで頼まれていたあの件、半分は大丈夫だった」


半分…… 何頼んでたっけ?


「乳製品はたっぷり買ってきたのだが、今まで食べたことのない果物というのは見当たらなかった。小さい桃は安く手に入ったが、売った商人によると生では食べない方がよいそうだ。安かったからたくさん買ってきたのだが…… 食べてみるか?」


こら! 生では食べない方がいいものを食べさせようとするんじゃない! 今度はボルちゃんも笑ったようだ。ちょっとは心の疲れも取れたのかな? ボルちゃん、腰のポーチから紙袋を取り出し、中のものを手に取ると我の目の前に置きました…… 桃って言ったよな? どう見てもこれは梅なんですが?


「ウメというのか? 店主はプフラオメと言ってたが?」


ハンナちゃんもエマさんもやってきました。


「おっ! これはよいものを買ってこられましたね? たくさんあるのならお腹の薬を作ろうかと思いますが?」


「えーー? これはスリスリしてお酢の代わりにするものではないんですかーーー? うちではそうでしたーーー!」


え? これは塩漬けにして食べたりしないのか? 生だとおなかを壊すのではなかったかしら?


「実をたくさん擦って煮詰めていくとおなかの薬になるのですよ」


「あら!小さいのによくそんなことを知ってるわね! 」


「これでも16歳ですから! 」


「え? 私よりも年上なんですか? 」


「そーなんですよ、メルジーナさん! エルフ族は基本人族より成長するのが遅いのです! 」


「あのー、私、基本人族ではなかったようなのですが……? 」


「マーメイド族がどのような成長をするのかは存じませんが、見た目通りなら12歳くらい? ですかね? 」


「あ、正解です!」


年齢当てクイズしてんじゃねーよ! ボルちゃんよ、この梅どのくらい買った?


「目新しいのがこれしかなかったから、たくさん買ってきたぞ? スネークならなんとかできるだろう。あと、牛乳は1斗瓶で10本、バターとチーズは50㎏買ってきた。あって困るものでもないしな」 


「牛乳を1石も買ってどうするつもりじゃ!」


あー、リアルババアがまた騒ぎ出した。


「ん? ポーション屋の店長…… ダーミー殿だったか? ここに連れてきたのか?」


「コーデさんにはポーション作りを手伝ってもらうつもり。だから、私のお願いも聞いてね?」


「そりゃスネークがいいというなら是非もなしだが? 」


イメージババアのお願いは一番最後だな! 魔力使いきって気絶したら他の作業できなくなるし!


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございました。

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