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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
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偽婆は蛇がお嫌いのようです

昨夜書きかけで寝落ちしてた・・・orz



 ババアよ! ポーション屋に戻っていったのは、何も麻痺の実を取りに行っただけではあるまいな?


「違いますーーー! ちゃんと頼まれた魔力ポーションを作るために馬車で運んできましたーーー!」


えーいうっとうしい! 語尾を伸ばすな語尾を!


「そう言えば、あの大剣背負ったエルフさんはどこへ行ったの? あの人用に作るのかしら? それともほかの二人? スネーク君にはいらないわよね? 」


我用にも作れるんかい! それだったら作ってほしいのだが!


「スネーク君用に1本作ると、他の人用には作れなくなるわよ? 」


ふーん。そんなもんですか。たぶんボルちゃん基準だと思うんだよねぇ。ハンナちゃんは結構魔力ありそうだし、エマさんは魔力使わなそうだし。


「私もエクストラハイというのを飲ませていただきましたけど、それほど魔力が回復した感じはないんですよねぇ。たくさん飲んでお腹ちゃぽちゃぽになっちゃうし」


「そうねぇ、スネーク君の次に魔力が多いのは君ね。あなた、エルフにしておくのもったいないくらい魔力大きいわね」


「他の人よりは大きいとはよく言われますが、どのくらい大きいのかはわかりません」


「マイハニー! 悪いんだが、俺ちょっと仕込みに行ってくる! 宿は任せた!」


からららん♪


大将はさっさと仕込みをしに外に出かけた。何を仕込みに行ったのやら…… ちゃんと夕飯の仕込みだといいのだが。


からららん♪


あれ? 玄関のベルがまた鳴ったね? 大将忘れ物かな?


「御屋形様~、旦那様が馬車を使いたいというとるので、中の荷物を出してもいいですか~? 」


あ、店主のふりしてた偽婆だ! 偽婆というものの、こっちの方が実婆だ。何が虚で何が実か、わからなくなってきた……


「あ! 蛇! 貴様、まだいたのか!」


そりゃいるわな! なんだこの婆! やんのか? 婆だからと言って手加減せんぞ!


「いいのよ、コーデさん。この子がいないと、私の願いがかなえられないから」


「しかしこやつ、無礼と言えばあまりに無礼! 」


失礼なのは婆ズの方じゃ! 客として来てるのに状態異常にかけやがって!


「お客さんが悪さしないとは限らないからねーーー。特に、スネーク君みたいな魔力の塊のような生き物に暴れられるとこっちも困っちゃうわけ」


暴れてなんかないだろーがよ! 他にも一物さんとか言いやがって! だんだん腹が立ってきた! どうも婆ズとは相性が悪い! 婆ぶっ潰してもよいのだが、簡単に死にそうだしな! 見かけは若い婆の方は大丈夫そうか! 我、全身をしっぽで支えて立ち上がる! 頭を左右に振りだします…… そうです! 頭を横8文字の形状に振ります! にじり寄ります! マイボーイ! 頭を上下左右に揺らすんじゃ!


「ちょっと! ちょっとちょっと! スネークちゃん、何やってるんですか! 」


え? 喧嘩売られたから買おうと思ってるんですが、なにか?


「なにかではありませんよ! どうしてそんなに喧嘩っぱやくなったのでしょうか? 」


いや、メルゼブルグの時とおんなじやろ? 髭おやじから喧嘩売られたので買った。ここでは婆から喧嘩売られたので買ってるだけだ。矛盾なし! 親父も婆も関係ないから! そう言えば、シュタイルハングではガキから喧嘩売られたっけ! 懐かしいですなぁ!


「もしかしてスネークちゃんは元から喧嘩好きだったのですか? 」


 いやー。どうだったか…… 前世では平身低頭面従腹背残業拒絶だったけど…… こっちに来てから我慢をしなくなったのかもしれない。その意味では子供っぽくなったともいえるな。しかしまぁ、はっきり言って敵意むき出しのやつに譲歩するつもりはまるでない!


「はいはい、コーデさんもスネーク君も私のために争わないで! 」


誰がてめーのために争うか!


「しかし、御屋形様! こ奴を放置しておいてはおけませぬぞ! 入国管理の者どもはきちんと審査をしたのか? 偉そうに従魔証をつけやがって!」


従魔証をつけてたらえらいのか? あばばばば! 我、舌をちょろちょろ出して婆を威嚇!


「あれ? お母さん、店長さんに御屋形様って呼ばれてるの? なんで?」


リアル婆よ! お前、娘に本当のことを話してないな? 嘘ついたままだと、貴様の”祝福”を外した時に、急にババアになったらびっくりされるだろうが! 最悪、看板娘に恨まれるかもしれんじゃないか! もう、貴様の願いを聞くことはなしの方向で!




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