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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第4章 ドラゴンへの道
402/786

おめぇに食わせるナーギーはねぇ!

短め・・・



 ナーギーの販売を始めてから終わるまで2時間はかかったであろうか? すべて販売しつくして、我らは片付けを終わり宿の食堂で一服していた。飲んでいるのはお茶です。我が所望いたした。子供らには不評だったが、おっさんには受け入れられたようです。


「それにしても、販売初日にしてあれほど儲かるとは思わなかったぜ。あと2日あれば、ゾヤゾーゼの代金分は回収できるな! そしたらあとは濡れ手に粟だな!」


それはいいけど、使った分のゾヤゾーゼ、どのくらい減ったか確認したか? 悪くならないようにちゃんと保管しとけよ! それと、この街でゾヤゾーゼの購入ルートは確保しておけよ!


「それもそうだな…… それはそれとしてよ。ゾヤゾーゼってまだある? あれば、あといくらか欲しいんだけどよ? 」


え?この街ってゾヤゾーゼ手に入らないんか?


「あれは東の方からくる商品なので、たぶんこっちだとお前らが売ってくれた分より高くなると思うのよねぇ…… 」


それはよ言えや! どのくらい高くなるか知らんが、メルゼブルグでは1升で銀貨1枚したんやで! お友達価格は止めや! 1斗で大銀貨1枚銀貨2枚!


「えーーー、2割増しになるのかよ! 」


当たり前じゃ! 情報を教えなかった罰や! 買う気がなかったらこの街の卸で勝ってくればええだけや! だいたい{かば焼き}のつくり方もタレのレシピも、全部お膳立てしたろーが! この宿は夫婦そろって頭がおかしいのか?


「お父さん、いろいろ作ってもらって教えてもらってそれはないんじゃない? この街にあるかどうかわからない調味料を譲ってもらえるのよ。これはあるだけ買い取った方がいいわよ! 」


まともなのは娘さんだけや~。


♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦


 お茶を飲み終わった後、宿屋にゾヤゾーゼを5斗売ることに。大銀貨6枚なり~! ちゃりんちゃりん! ついでに蜂蜜とレオーノイモ粉、酢にワイン、糖を売りつけてやった。全部で金貨1枚に負けといてやったぜ! んで? 大将はこれからどうするんだ? 


「そうだな、晩飯の材料を買いに行くついでに、ナーギーの罠を仕込みに行ってくるか……」


スクローファニクは使わんのか? 


「ああ、あれ使ってもいいんだが…… 」


だが? と聞いたところで


からららん♪


おや? お客さんですな。 と思ったらどたたたたーという足音がした。


「マイダーリン♪ 馬小屋の前になんだか建物ができてたの、あれなーに? もしかして{かば焼き}と関係ある? 」


「おお、お帰りマイハニー! あれは{かば焼き}を焼く場所だよ。蛇公が作ったんだ!」


「もう終わってしまったの?」


悲しそうな顔をする婆。来るのが遅せーんだよ! おめぇに食わせるナーギーはねぇ!


「大丈夫だよ、マイハニー! これからナーギーを仕入れてくる!」


「ありがとうマイダーリン!」


このバカップルが! 


本日はこれにて。

お読みいただきありがとうございます。

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