好き
現在時刻22時22分
王様の粋な計らい(余計なお世話)で無事恋が成就しました。ぴーすぴーす。
何気に師匠達もこのことを知ってたらしく、「邪推かなあー?」とか最初は思ってたらしいけど時が経つにつれ、「リア充よ爆ぜろ」というようになったらしい。元気そうでなにより。
そして僕はというと、
「カエデ様ー、いつまでするのー?」
「私が満足するまでです。」
だいしゅきホールd──ゲフンゲフン、抱き枕にされていた。もう日が傾き始めてるよ。始めたのはお昼過ぎなのに。
というか、カエデ様の満足の基準が分からない。点数化してくれたらわかり易いのになぁ。
「いいですよ。私のトウヤ最高満足度が200点とすれば、ハグが1時間10点、なでなでが5分10点おでこにキスが1回20点、頬にキスが20点、そしてキスが50点、それ以上なら一発です。」
具体的な案はありがたいけど、、、
「それ以上ってつまり………………さ、そういうこと?」
「言ったでしょう?王家なので世継ぎはたくさん必要なのです。他の国では16歳で子を産んでいるところもありますが。私とでは嫌ですか?一つ年上の私では駄目ですか?」
いや、嫌ではないんだけど………って16で!?大変だな、この世界の女の子は……。
「せめて、キスまで、で、おねがい、します。」
「なら、襲われても文句は言わないでくださいね。」
「………え!?」
まさかの襲われる側になりかけてる僕氏。でも、変な人より好きな人に襲われるなら本望かも…いや!ちょっと待て待て!あたらしい扉を開きかけてしまった!
「で?」
「……で?」
「キスしてくれないのですか?」
「ふぇ!?」
今!?今しろって意味だったの!?
急に意識したら唇に視線が………唇に…………………。
「カエデ様……………」
「………………………………」
ちゅっ、とキスをするものだと思ってた。ていうかそうしようと思ってた。でも………
「………んむっ!?」
カエデ様は僕の唇に噛み付いてきた。食んで、吸って、押し倒してきた。びっくりしたけど怖くはなかった。
そして口内になにかが侵入した。それは僕を蹂躙して甘く、蕩けさせた。脳がピリピリしてクラクラしてよくわかんない。助けを求めようと必死で両手でカエデ様の手を探した。
そしたらカエデ様は僕の手をきゅっと握ってくれてすこしほっとした。
カエデ様と僕の間に半透明の橋がかかる。蕩けて、腰が砕けて、もう立てない。
カエデ様もそれに気がついたのか一緒に寝転んで寄り添ってくれた。
「ふぇ、ふぇ、ふぇ」
息の仕方がわからない。僕は前どうやって息をしてたっけ?そうやって困惑していると、カエデ様が抱きついてきた。
「好きです。トウヤ、あなたが好きです。」
僕もって思った。
ただ、好きだなぁって思った。




