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美和子の自室は真行寺家の一人娘というには、意外と手狭で昔風で言うなら十畳じきほどの和室です。
そこに無数の棚が並べられ、棚には彼女のコレクションのゲーム、漫画、映像ディスクに変形ロボのフィギアがぎっちりと詰め込まれております。美和子の年頃の女の子らしい可愛いアクセサリーや、化粧品、あるいはぬいぐるみなどは一切置かれていません。知らない人が見たら、むさくるしいオタク男子のコレクション部屋と勘違いされそうです。
その一角に小学生から使っている勉強机が置かれており、ゲーム専用のモニターや各種コードを収納するコンソールが並んでいます。
今日の美和子は合気道の稽古から戻ったばかりで、まだ道着も脱がず、肌は激しい運動の結果ピンク色に上気していて生き生きとして見えました。
長い髪の毛は後ろに束ね、汗がうっすらにじんでさえいました。
美和子が腰を下ろしているのは、同じく小学生のころから使っている椅子で、前述したように150センチという小柄な体格なので、これでも十分間に合っているのでした。
「これは伝説のコレクター、F田のコレクションの一部に違いないわね」
五郎と藤田を前にして、美和子は断言しました。
ふたりは畳の上に正座し、椅子に腰かけている美和子を見上げています。太郎はふたりの後ろに下がり、やはり畳の上に正座していました。さきほどまでのゲームに興じていたそぶりは、一切表情に表していません。
「F田のコレクションとは、どのような?」




