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ぽちっとな。

遅刻により注目を浴びた私だったがそれも一瞬で担任も席に早く着きなさいというあっさりとした一言だけで終わった。というよりも時間的にはギリギリセーフラインかつ私の様に影も薄く問題も起こさない生徒に対しては教師も基本的に寛大だ。そもそも問題を起こす様な生徒はおらずたまに尖った人間が来ることもあるそうだが大抵は数年に一度でそれも噂として残る程度ということもあり非常に健全な学校である。

こんな学校案内をする為に遅刻をした訳では無い。大問題はカラオケデートだ!

まさかあんな小柄な可愛い小動物の様な女の子があそこまで積極的に先輩を遊びに誘うとは思っておらず不意打ちだった。

困った、朝から脇汗が止まらない。授業にも集中できないがどうしようも無い。

しかし、いつもの古典の教師の声だけはよく聞こえる。この時間だけはなんとかリラックスして集中できるが他の授業となると何故か思い出してしまう。


昼休み、ひとときの安息の時だとは思うのだが彼女からのメッセージになんと返事をしたらいいのだろう。

メッセージにはいついくか、どこにいくか、カラオケ以外も行きたい。そんな内容が羅列されている。ひとまず今週末は難しいとだけ返事をして手に持った購買で買ったパンにかぶりつく。飲み込む様に食べ終えたとパックのコーヒー牛乳を一気飲みする。

少しむせて格好が悪い姿を同じ様に教室で食べているクラスメイトに見られたが朝と同じくすぐに向こうの世界へと帰っていった。

さて、これは練習が間違いなくいるぞ。ついにレンタルするべき時が来た。これを使って練習に励まなければ。

ただ後輩と遊ぶだけとは言え先輩である以上は威厳を保たねばならない。そしてこのレンタル友達とやらはお金をふんだくってくるのだ。それはもう友達のプロフェッショナルが揃っているのだろう。そこから技を盗むしか私に生き残る道は残されていない。

錯乱状態の私は今までに無い様なスピードでアプリを開き課金する。ソシャゲの課金の如く一瞬で決済される。最近はクレジットカードでなくても決済方法が色々とある便利な世の中のおかげで私は足を踏み入れてはいけない場所に何度もさまよい込んだが今度のジャングルは誰も突破したことが無いだろう。

いや、サービスが問題なく継続している時点で突破者は有象無象にいるのだろうが私の様な使い方をする人間・・・向けか・・・このサービス。

まぁそんなことは今はどうでもいい。映画の中でパソコンのキーボードを叩くハッカーの如く素早く入力する。やっているレベルは全く違うしこちらはスマホなのだが気分は同じだ。いやそう思わなければやってられない。

「誰にすればいいんだ・・・」

ひとまず今週の日曜日で検索したが数人の女性がヒットした。その中から年齢が近く物腰柔らかそうな人を探す。

「よし!この子だ!」

選んだのは自分より少し年上でプロフィール欄にもオタク趣味があると書かれているこれなら最悪誤魔化せるだろうし向こうも察してくれるだろう。

なんと言っても向こうはプロだからな!

「あずにゃんで決定!」

そう言って予約ボタンを押す。予約完了メールがすぐさま届き待ち合わせ場所と時間が指定されてきた。

当日の彼女の目印となるアイテムも記載されており親切丁寧だ。


しかし、あれだな・・・女の子が・・・えっちなことはしないとは言えパパ活みたいなことしているのはどうなんだろう。会ったら叱ってやらなければ、という気持ちと使ってしまってる自分に嫌気がさし午後の授業は不貞寝ををして過ごした。



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