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VRMMOで魔法盗賊《マジックシーフ》へと至る道!   作者: 7576
初めての潜入ミッション!
20/23

ユーカ編

「うーん、お兄ちゃん大丈夫かな。リボルバーこっちも渡しておくべきだったかな」


残った一丁のリボルバーを手でいじりながらそう私は呟いた。


自称忍者のお兄ちゃん。

私に隠れて何かをしようとしてるけどあんなスキル構成だとどっちつかずで、ソロでの潜入には中途半端だろうと少し心配ではあった。


「まぁお兄ちゃんも自分のキャラに拘るからね。私も影響受けてるし。私は私で街でキングの事を調べないとなー」


それでもお兄ちゃんの奇行はいつものことである。

それに森では一応戦えてたし大丈夫だと思っておく。


「それにしてもリアルじゃーノエルちゃん可愛かったしのう」


私はロールに戻りつつ、辺りを見回す。

街並みや人の通りもリアルでNPCとプレイヤーの差がわかりづらくて大変良い。


リアルじゃ私みたいな中学生が声をかけるなんて危なくてできないし、コミュ力ないけど。


ここじゃある程度は好きにできるのじゃ!


緊張するけどね。


「もし、そこのお方」


私は中装備と見られる鎧に剣と盾を持った戦士の格好した男に話しかける。


「え、俺。イベント? あ、ロールプレイの人か」


うん、いきなりこんなのに声かけられたらそうなるよね。

NPCかと思ったらこの人プレイヤーだったね。


黙ってさりげなく頷いた後に尋ねる。


「図書館はどこか知っておるかのう」


クエスト的には街での聞き込みになっているけれどそこらへんの人にキングについて聞いても意味がないだろうから図書館に行く事にした。


「王城の近くにあるけど……ありますよ」


「助かったのじゃ。ありがとうなのじゃ。では図書館に向かうのじゃ」


緊張なのじゃ。

さっさと行く事にした。


「あ、はい。あ、楽しんでください〜〜」


後ろからかかった声に少しニコリとした。


「うむ、そなたも楽しむのじゃ!」


図書館は王城の近くにあるらしいのでそこに向かう。


良い人でよかった。

また何かの機会で出会う事があればフレンド申請をしてみよう。


「クジ〜王都クジはいらんかねー。お、そこのドラゴニュートの方、どうだい! 一つ500ゼニー。なんと当たれば10万ゼニーだよ」


途中で屋台のおじさんに声をかけられる。

なにやらクジをやっているらしい。

1〜9までの数字を四つそれぞれ魔道具でランダムで打ち込んだ木の板が売っていた。

一週間に一度の当選者はゼニーを受け取れる宝くじらしい。


それは欲しいのじゃ。

二等三等もないし、そもそも当たらなそうでも夢をみれるのじゃ。

楽しいのじゃ。

だけれど、買うゼニーがないのじゃ!


「すまぬが文無しじゃ」


とぼとぼと私はそこから去ろうとする。


「お、おう。なんかすまんな。お嬢ちゃんには特別にこれやるよ。まぁ当たると良いな」


ー王都クジ番号7576を入手しましたー


NPCも、や、優しい!


「うむ!何か後でお返しするのじゃ」


「当たらなかったらゴミだから別に良いよ。余った切れ端使ってるだけだし。まぁ当たったら少し分けてくれ〜達者でなー」


ゴミって……。

まぁ当たると嬉しいのじゃがな。


「ここが図書館じゃな」


私は図書館にたどり着いた。




「初回入館料1000ゼニー。図書料500ゼニーが必要です。以後は入館毎に500ゼニーをいただければいつでも歓迎しております。つまりさようなら」


そう司書のイケメンエルフにいわれた。

残念イケメンだよあんなの。


「世の中金なのじゃ……ますます当たって欲しいのじゃ。この宝くじ」


さてどうするかのう。


まぁゼニーはお兄ちゃんが稼いでくるとして、私は少し街で探索してみようかな。

クエスト的には街での聞き込みだし図書館でキングの事を調べられないのは痛いかもしれないけど。


私は主に他のプレイヤーのいない武器屋や防具屋、お店の人間にキングについて尋ねて回った。

屋台だと他のプレイヤーに聞かれるかもしれないから。


なかなか成果は上がらなかった。


「あ! あの! それ!!」


「む、なんじゃ」


街を巡っていると獣人の女性に私は声をかけられた。


「り、リボルバーですよね! それ」


「うむ」


しまった。隠しておくべきだったかも


「どこで手に入れたんですか」


「広場からギルドに行く途中の道具屋で売ってあったのじゃ。まだ売ってあるかは分からぬが」


「ほうほう!ありがとうございます! 早速行きますね! 私、陸上自衛隊のナギサと言います! これも何かの機会、フレンド登録もしておきませんか!」


「え! あ、はい。あのナギサさんですか」


ー プレイヤー ナギサ からフレンド申請が来ています! ー


許可と。


「では、また機会があれば! 私は銃を手に入れに行ってきますでありますから!」


「あ、はい! 楽しんでください!! ってはやい。もういないし」


自衛隊も当然このVRゲームに噛んでいるのはニュースで知っていたし、ちらっとゲームをやる何人かの自衛官を紹介もしてたけど。

まさかその1人に会うなんて。


ニュースではゲームで訓練、その可能性を調べるとかゲーム内の交流で自衛隊に親近感を持ってもらいたいとか言ってたっけ。

当然賛否両論もあったようだけど。

日本だけじゃなくて他の国も似たような感じでこのゲームに参加しているらしいけどいづれそう言ったプレイヤーを目にする事もあるかな。


でもさっきの人はすごく怒られそうな人だったな。

大丈夫かな。


お兄ちゃんにあとで話そう。


そんなハプニングもあったけれどクエストに関してはなかなか成果は上がらなかった。

出てくる話は町が襲われただのなんだのもう知っていることばかりだったし。


「うむ、残すはこの誰も通ってない裏路地じゃな。別のクエストが発生しそうな怪しい雰囲気じゃがこれでダメなら時間的にもお兄の元へ戻るかのう」


一歩踏み出すと言った通りにクエストが発生した。


「来たのじゃ!」


ークエスト 子供?に襲われる女性が発生しましたー


私は剣に鞘から抜きすぐさま駆け出す。


「きゃーー! たすけてーー!」


路地の奥から妙に棒読みな女の声が聞こえる。


「そこまでじゃ! いくら子供といえどこの乱暴狼藉、この妾がみておけぬのじゃ! 控えよ!」


噛まずにいえた!

武器を構える。


3人のフードを被った子供が白いローブを着た黒人女性を襲っていた。


「あ、しまっ」


女性はそう呟いた。


「グギィ、グギギギィガ」


「グギィ」


子供達はなにやら話している。

近づいて見ればどう見てもゴブリンだった。


「む、ゴブリンか! お主たちのキングについて話してもらうのじゃ」


その私の一言でゴブリンのうち1匹が私に駆け出してくる。


「ふんっ!」


剣を一振りすればそのゴブリンは消えた。

その隙に他の2匹が逃げ出していた。


「ハットリ!」


白いローブの女性がそう叫ぶと屋根から黒装束の西洋顔の白人男性が降り立ち、手で印を結ぶと叫んだ。


「金縛りの術!」


だがゴブリンは何事もないように地下へ続くマンホールに逃げていった。


「ファイヤーボール! 流石に当たらないか。逃げられたわね」


「ニア、こちらもダメだったでござる」


「仕方ないわね。運が悪かったわ。それに他のプレイヤーが来ちゃったんじゃどうしようもないわ」


「下水道あったんだ。じゃなくてもしかして邪魔しちゃいました?」


そう私が尋ねるとニアと呼ばれた女性はこう言った。


「それは別に良いわ。あなたはゴブリンキングについて何か知ってるの?」


私達はギルドに戻って話し合う事にした。


ー 子供?に襲われる女性、街での聞き込みのクエストをクリアしました!ー

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