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白兎と始めるアポカリプス世界冒険譚(闘神と仙術スキルを携えて)  作者: クラント


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閑話 白兎のヒロインチェック3


 白兎がスラムの街並みを駆ける。


 物影から物影へ。

 瓦礫の山から崩れかけた壁の陰へ。

 時に捨てられた木箱の隙間を潜り、時に廃材の上をピョンと跳び越えながら。


 すでに『チームブルーワ』、『青銅の盾』と、2つのスラムチームを調べ終えた。


 どちらも予想以上に癖が強い。


 『チームブルーワ』は女同士の争いと、謀略・暴力の匂いが漂う危険地帯。

 『青銅の盾』は、一見すると真面目な工房集団だが、

 その奥にはスラムに不似合いな上流階級の少女と、

 正体不明の強力な機械種が潜んでいた。


 ヒロイン候補を探していただけのはずなのに、出てくるのは厄ネタばかり。


 白兎は耳をフルフル揺らしてこれまでの調査結果を総括。


 

 フルフル

『うーん……、このスラム、可愛い女の子はいるけど、みんな何かしら厄介事を抱えている気がするなあ』



 もちろん、それを言い出せばスラムに住んでいる時点で、

 誰もが何かしらの事情を抱えているのだろう。


 貧困、暴力、強者と弱者、

 あるいは、街の中心部から弾かれた理由。


 マスターも今はこのスラムに身を置いている。

 相手に厄ネタがあるからと言って、それだけで候補から外すのは早計。


 むしろ、薄幸の美少女。

 苦境の中で健気に生きる少女。

 そんな相手こそマスター好みかもしれない。


 とはいえ、厄ネタがあまりにも大き過ぎると、マスターの身が危ない。


 その辺りの見極めこそ、今の自分に課せられた任務なのだ。


 白兎はそう自分に言い聞かせながら、次なる調査対象へと向かう。





 フルフル

『ここが【黒爪団】の本拠地かな?』



 白兎が辿り着いたのは、スラムの街外れ。

 廃墟となった学校のような敷地。


 高い塀に囲まれた広い土地。

 内側にはひび割れたグラウンドがあり、その奥には窓ガラスのほとんど割れた古い校舎のような建物が見える。


 かつては子供達が学んでいた場所なのかもしれない。

 だが、今そこにあるのは学び舎の面影ではなく、

 荒んだ風体の無法者達のたまり場となっていた。


 グラウンドには不良めいた少年達がちらほら。

 地面に座り込んで駄弁っている者。

 壁に向かってナイフを投げている者。

 意味もなく互いの胸倉を掴み合い、周りから囃されている者。

 壊れた机を引っ張り出して賭け事らしきものに興じている者。


 どこを見ても、治安の悪さが滲み出ている。

 チームブルーワにも粗暴な空気はあったが、

 あちらはまだ組織としてのまとまりが見えた。

 しかし、ここは違う。


 もっと雑で、もっと荒く、もっと剥き出し。

 法も秩序も無く、ただ力のある者がその場を支配する……

 そんな空気が漂っていた。



 パタパタ……

『うわあ……、これはちょっと入りたくないなあ』



 白兎は塀の外に積まれた廃材の陰から、中の様子を窺う。


 人目が多い。

 しかも、皆が暇そうにしている。


 作業場で熱心に働いていた『青銅の盾』とは違い、

 ここの少年達は周囲を見る余裕がありすぎる。

 うっかり侵入すれば、すぐに見つかるだろう。


 そうなれば、見逃してくれるはずもない。

 一斉にこちらへと襲い掛かってくるに違いない。


 ただの不良に捕まる自分ではないが、下手に騒ぎを起こすと、どんな飛び火がマスターに降りかかるか分からない。

 逃げた自分を探して街に繰り出されても迷惑なだけ。



 フリフリ

『無理して入る必要はないよね。マスターのヒロイン探しであって、敵地潜入任務じゃないんだから』



 白兎はそう判断。


 遠目に校舎の辺りを一瞥。


 開け放たれた窓。

 壁に描かれた落書き。

 屋上に立つ見張りらしき人影。

 校舎の入り口付近にたむろする数人の少年達。


 女の子の姿は見えない。

 もちろん、校舎の奥にいる可能性はある。

 だが、なんとなくではあるが、マスターのヒロイン候補に相応しい少女がいるようには思えなかった。



 ピコピコ

『ここは……、後回しでいいかな。というか、できればマスターにも近づいてほしくない場所だね』



 白兎は黒爪団の本拠地を晶脳内に記録。

 危険度は高め。

 ヒロイン候補は未確認。

 マスターへの接触は非推奨。


 そう分類してから、白兎はその場を離れた。





 次に白兎が探したのは、『魔弾の射手』。

 マスターから聞いたスラムチームの一つ。


 街中で耳を澄ませ、人々の会話に紛れる単語を拾う。

 白兎はあちこちを回りながら、情報の欠片を集めようとした。


 だが、不思議なことに『魔弾の射手』という名前はほとんど聞こえてこない。


 『黒爪団』、『チームブルーワ』、『青銅の盾』、


 その辺りの名前は、時折会話に混ざる。


 噂話、愚痴、恐れ、羨望。

 形は様々だが、スラムの人々の口に上る程度には浸透している。


 しかし、『魔弾の射手』だけは違った。

 まるで存在しないかのように、名前が流れてこない。



 フルフル

『うーん……、これは関わっている人数が少ないのかな? それとも、情報統制が効いている?』



 白兎は耳を動かしながら考える。


 存在しないなら、そもそもマスターの耳に入るはずがない。

 だが、スラムの表に出てこない。


 ならば、考えられる可能性は二つ。


 一つは、少数精鋭で構成された小規模チームであり、

 一般のスラム住人との関わりが薄いこと。


 もう一つは、意図的に情報を抑えていること。


 後者であればかなり厄介だ。

 情報を抑える力があり、そういった知識・技能を保有しているということ。


 スラムチームが単独で行えるようなことではない。

 情報管理の専門家が行う分野。


 そういった人材がいるのか、

 それとも、そのバックにいる団体の力なのか……



 パタパタ

『これは今日だけじゃ無理だね。もう少し時間をかけて調べないと』



 白兎は『魔弾の射手』の調査を一旦保留にした。








 そうしているうちに、空は少しずつ赤みを帯び始める。


 スラムの建物の隙間から差し込む夕陽が、

 崩れかけた壁や割れた窓を鈍く照らす。

 昼間とは違う、どこか物悲しい色。


 日が落ちれば人通りはさらに減る。

 情報源である人間が減れば、調査を続けるのは難しくなる一方。

 これ以上の調査は効率が悪くなるだけ。



 パタパタ

『今日はこの辺りで切り上げようかな。マスターにも早く今までの調査結果を報告したいし……』



 白兎はそう判断し、いつもの寝床へと足を向ける。


 その時……



 ピコッ!


 白兎の耳が跳ねた。



 視界の端に、異様なまでに目を引く銀色が映ったのだ。

 白兎は反射的に瓦礫の陰へ身を隠し、

 そっと顔だけを出して通りを窺う。



 そこにいたのは、3つの影。



 先頭を歩くのは機械種ウルフ。

 しなやかな金属の四肢。

 低く構えた獣の体躯。

 青く光る目が周囲を油断なく見回す。



 その後ろを歩くのは、小学生くらいに見える犬耳の少女。

 可愛らしい少女の姿をしているが、人間ではない。

 耳と尾、そして関節部の金属質な光沢、

 何より青く輝く目の光が、従属機械種であると示している。



 そして、最後に歩く銀髪の少女。

 それも、ただの銀髪ではない。

 夕陽を受けて淡く輝く髪は、

 まるで雪原に差し込む月光のような美しさを秘める。


 年齢は15、6歳ほどだろうか。

 白を基調とした聖職者のような服装に、透き通るような肌。

 宝石のような青い瞳、色素の薄い唇、小ぶりで美しい弧を描く鼻先。


 その整い過ぎた顔立ちは、人間味すら薄れさせる。

 幻想から飛び出てきた妖精か、美の女神の化身と言えよう。


 あまりに浮世離れしたその姿は、

 スラムの薄汚れた風景から完全に浮き上がっている。


 見たことも無いような超美少女。

 細身で女性的な曲線に乏しいスタイルだが、

 巨も貧もイケるマスターだから、何の問題も無い。


 マスターのヒロイン候補としては超一級品。

 


 白兎は瞬時にそう判定。



 フルフル

『これは……超大型新人、……要チェックや!』



 しかも、ただ美しいだけではなく、

 どこか冷たく、どこか遠く、

 触れれば消えてしまいそうな儚さが垣間見える。


 例えるなら穢れ無き万年雪の結晶。

 しかし、近づけば凍てつく氷刃で切り裂かれそうな危うさもある。


 マスターが見れば、間違いなく目を奪われるだろう。

 ならば調べなければならない。


 名前、所属、性格、特技、厄ネタの有無………

 そして、マスターとの相性。



 白兎は即座に尾行を開始。


 物影から物影へ。

 音を立てず、姿を見せず、

 気配を断ち、忍び足で跡を追う、


 白兎は白い機体であるため、スラムの薄汚れた街並みでは目立ちやすい。

 それでも廃材や瓦礫、崩れた壁を上手く使えば、見つからずに追うことはできる。




 ………はずだった。





 追跡を始めて十分少々。

 周囲の人影がほとんどなくなった辺りで、銀髪の少女はふと足を止めた。



 白兎も慌てて瓦礫の陰に隠れる。


 駆動音が鳴らぬようジッと身を潜め、対象の出方を伺う。



 すると、機械種ウルフが鼻先を上げた。

 また、犬耳美少女型機械種も僅かに首を傾げた。


 そして、銀髪の少女がゆっくりと振り返る。

 その蒼氷のような瞳が、真っ直ぐ白兎のいる方向を射抜いた。



「………そこのウサギ、何か用? さっきからなぜ跡をつけてくる?」



 フリフリ!?

『ば、バレてる!?』



 原因は不明だが、完全に居所を見抜かれていた様子。


 白兎は反射的に逃げようと身を翻す。


 しかし、その一歩目を踏み出すより早く、少女の唇が動いた。



「朧に降る雪は、道を塞ぎ視界を閉ざし、やがて滅びへと誘う調べとなる」



 朗々とした詩。

 それは呪文のようであり、歌のようでもあった。


 冷たく、美しく、どこまでも静かな声。

 銀髪の少女は蒼氷の瞳を白兎へ向け、ただ一言、呟く。




朧雪滅葬(ろうせつめっそう)




 その瞬間。

 白兎の視界が白に埋め尽くされた。



 猛吹雪。

 辺り一面を覆う雪。

 視界はゼロに近い。

 先ほどまで夕陽が差していたはずだ。

 空は晴れていた。


 雲一つないとは言わないが、雪が降るような天候ではない。

 なのに、白兎の目に映るのは一メートル先も見通せない吹雪の中。



 フルフル!?

『な、何これ!? いきなり雪!?』



 脚を動かす。

 すると、積もった雪の抵抗を感じる。


 機体にへばりつく霜。

 関節部に入り込む冷気。

 外装表面の温度が急激に下がっていく感覚。


 視界だけではない。

 触覚も、温度感覚も、機体の稼働状況さえも、雪に侵されている。



 ピコピコ!

『違う……、これ、本物の雪じゃない。たぶん、感覚情報をジャミングされている!』



 白兎は懸命に状況を分析する。


 実際に周囲の気温が下がったのか。

 それとも、視覚・触覚・機体制御系に干渉され、そう感じさせられているのか。


 分からない。

 だが、少なくとも白兎には、この状況を脱する術が無かった。



 逃げようと脚を動かす。

 しかし、雪が重く、思うように脚は動かず、前に進めない。


 跳ぼうとしても、機体に絡みつく霜が動きを鈍らせる。

 各部の関節が軋む。

 駆動音が唸りをあげるも、

 凍り付いた可動部を曲げることすらできない。



 フルフル……

『まずい……、まずいまずいまずい!』



 視界を塞がれ、雪に埋もれ、霜で覆い尽くされながら、それでも白兎は藻掻く。



 マスターの元へ帰らなくてはならない。

 調べた情報を伝えなくてはならない。



 しかし、動けない。

 やがて雪と霜の重みで身動きが取れなくなり、

 徐々に活力が失われていくような感覚に襲われる。


 白兎の青い目の光が弱まる。

 そして、その意識は暗転した。






 気がつくと捕獲されてしまっていた白兎。


 犬耳美少女型機械種にガッチリと取り押さえられ、

 銀髪超美少女の前に引っ立てられているような状態。


 そして、少し離れた所には、機械種ウルフが油断なく周りを警戒。

 まさに逃げ場の無い絶体絶命の大ピンチだと言える状況。



「お見事でス、雪姫様」



 従者らしき犬耳美少女型機械種が銀髪超美少女を褒め称える。



「雪姫様の手にかかれバ、機械種なんて赤子の手をひねるようなもノ、ですネ」


「…………他の鐘守に比べれば、私はまだまだ未熟。この術も機械種にしか効かない。先代は人間相手でも通用したと聞く」


「それでも十分すごいと思いますガ」


「まだ足りない」



 犬耳美少女機械種のフォローにも、

 銀髪超美少女は素っ気ない対応。


 表情はほとんど動かない。

 声も平坦。

 

 外見に相応しくクールに見える言動。

 従者の言葉から『雪姫』という名前だと分かるが、

 まさしく名を体で表わしているかのよう。



 銀髪超美少女……雪姫は拘束された白兎を見下ろし、

 感情の籠らない冷たい目を向け、口を開く



「貴方、私を探っていた?」



 感情の籠らない問いかけ。

 対して白兎は無言。


 そもそも、通常の機械種ラビットに会話機能など無い。

 白兎の声が聞こえるのは、今のところマスターだけ。


 だが、たとえ話せたとしても、白兎は何も言うつもりは無い。

 マスターの情報を漏らす気など一切ない。


 いかような責めを受けようと。

 修理不能になるまで破壊されようと。

 晶石を砕かれ、機体を解体されようと。



 白兎は覚悟が決まった瞳で彼女を見つめ返す。




「むぅ……、この子、話す気ゼロ。困った……」



 そんな白兎の悲壮な覚悟を感じ取った雪姫は、

 ほとんど表情を変えずに『困った』と呟く。

 声のトーンもほぼ平坦。


 顔や声からはその感情は読み取れないが、

 美しく透き通った青い瞳だけが、僅かに陰りを見せた。



「雪姫様。感応術でマスター権限を上書きしてしまえば良いのでハ?」



 雪姫の従者らしき犬耳美少女型機械種が進言。



「雪姫様の跡をつけていた不埒者でス。従属させテ、元のマスターの所まで案内させましょウ。どんな良からぬ企みを抱いているのか分かりませン」


「むぅ……、それしかないか……」



 雪姫は不服そうにしながらも頷き、

 白兎へとその白い御手を翳した。



 途端に、白兎の晶脳内が大きく揺らめく。


 外部からの干渉。

 冷たい指先が晶石の奥に差し込まれるような感覚。

 記憶の棚を勝手に開けられ、己の根幹に触れられるような不快感。



 マスター権限を書き換える?

 そんなことができるの?

 不味い! このままじゃあ………



 必死に抵抗しようとする白兎。

 

 マスターのことを晶脳に思い描き、

 その絆だけは死守すべく、全力で抗う。


 だが、その抵抗は雪崩に逆らう竹垣のごとく。

 圧倒的なまでの干渉力の前に、白兎の意識は押し流されようとしていた。


 けれども白兎は立ち向かう。

 ここで自分が負けてしまえば、マスターが窮地に陥るのは確実。


 このままマスター権限が書き換えられてしまえば、

 マスターの秘密を洗い浚いこの者達に伝えてしまうだろう。



 闘神スキル、仙術スキル。

 マスターの不可解な力。

 飲食不要、排泄不要、現代物資召喚、仙丹、仙術、宝貝……


 それら全てが知られてしまう。



 そうなれば、マスターが最も恐れていた事態に。


 あらゆる者達がマスターを捕まえるために動くかもしれない。

 マスターを利用しようとするかもしれない。

 マスターから自由を奪おうとするかもしれない。




 駄目だ!

 それだけはさせない!




 大好きなマスターを守るため、

 白兎は自身の晶脳を自壊させる方向へと舵を切る。



 干渉力に抵抗しながら、

 自身の頭脳とも言うべき晶石へと過電圧をかけ、

 記憶ごと、白兎と言う存在を搔き消そうと力を振り絞る。




 マスター! 

 ごめん!

 僕はここで終わる。

 もっとマスターの役に立ちたかったけど、

 僕がこのままだと、マスターの迷惑になってしまうから………


 もし、僕の声が届くなら、

 最後に一言………


 短い間だったけど、マスターと一緒にいて、楽しかった!

 次に僕が生まれ変わっても、きっと僕はマスターの元に!




 目の青い光をキラッと輝かせ、

 白兎は天に向かって声なき声を放つ。


 そして、自身の晶石を自壊させようとした時、




「待って」



 突如、白兎を襲っていた干渉が消え去った。



「もういい。そこまでしなくても良い」



 雪姫は白兎へと声をかけながら、その頭を一撫で。


 表情も声のトーンも変わらず。

 ただ、その目に優しい光を湛えて。



「モラ、この子を開放する」



 そして、配下へと白兎の拘束を解くように命令。



「雪姫様?」


「この子は良い子。必死にマスターを守ろうとしていた。抵抗も予想以上に強かった。この子とマスターの絆は強固。固い信頼で結ばれている」


「それが何カ? この者を開放して良い理由が分かりませんガ?」


「従属機械種を大事にする人に悪い人はいない。だからこの子のマスターも悪い人じゃない」


「ソレは些か暴論でハ?」


「モラ、私が決めたこと」


「…………はア~、仕方がありませんネ。雪姫様は本当に甘すぎまス」



 反論を諦め、大きく溜息をつく仕草を見せる犬耳美少女……モラ。

 

 拘束していた手を放し、白兎を解放。



 解放された白兎は、しばらくその場で固まっていた。

 逃げることも忘れ、ただ雪姫を見上げる。


 すると、雪姫は白兎へと諭すように話しかける。



「貴方のマスターに伝える。見逃すのはこれが最後。次は無い。気をつける」



 ピコピコ

『分かったよ………、肝に銘じる』



 白兎は耳をピコピコ揺らして返事。


 もちろん通じるわけがないのだが、

 それでも、雪姫は通じたかのように小さく頷き、

 クルリと後ろを向いて歩き去る。



「雪姫様!」



 慌ててモラがその後を追う。

 また、少し離れた所で警戒していた機械種ウルフも追従。




 白兎はしばらく、その背中を見送る。

 そして、完全に見えなくなるまで見つめ続け、


 そこでようやく死地を脱することができたことを実感。

 機体をブルッと震わせ、力なくペタンと地面へと伏した。




 パタパタ

『マスター……、やっぱり、この世界は思っている以上に、危険が満ち溢れているみたい』




 白兎は地面に這いつくばりながら耳をパタパタ、

 この世界の底知れぬ脅威に、しばしその場を動けなかった。





<白兎のヒロインチェック・???>


【雪姫】

美貌   S

スタイル D

性格   B?

特技   感応術?

厄ネタ  B?

白兎の一言「冷たそうに見えるけど、多分優しい人。でも、手を出すなら相当な覚悟が必要っぽい」




申し訳ありません。今作はここで更新をストップいたします。


今後の予定ですが、『ハーメルン』で投稿しています外伝を『小説になろう』『カクヨム』の方でも新規投稿します。

そちらを数話更新だけ行った後、中央編の執筆に入ろうかと思っています。

8月頃には中央編を再開できる予定となっております。

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― 新着の感想 ―
今回の話で、今後の経過思って泣きそうになったわ 逆にヒロへのダメージ増えそうだし、このルートで合流はきつい気がした ifルートとしてなら魅力的だけど、中央編が楽しみね
ハーメルンの外伝ってなんぞや? 検索してもでないぞ
更新待ちの間にオリジナル(?)を最初から再度読み直してしまいましたが、やはり面白かったです。外伝も中央編もとても楽しみにしてます。 ちなみにこの辺の出来事とか設定は中央編などにも継承されるんでしょう…
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