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白兎と始めるアポカリプス世界冒険譚(闘神と仙術スキルを携えて)  作者: クラント


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33話 失言



 拠点に戻ると、ほっとしてしまう自分がいることに気が付く。


 いつのまにか、自分の家のような感情を拠点に持ってしまっているようだ。

 まだ、4日目なんだがなあ。




 ロビーにいた女の子に抱えているナップサックを見せて、

 獲物があることを伝えてサラヤを呼んできてもらう。


 しばらくすると2階からサラヤが降りてきて、声をかけてくる。



「おかえり、ヒロ。今日も大漁だって?」


「まあね。いくつか被害もあったけど……」


「え!怪我をしたの? 大丈夫?」


「いや、怪我はしてないんだけど、せっかく預けてもらったナップサックが破れちゃって」


「ああ、そのナップサック、頑丈なんだけど、大分古いから傷んでたのかも。気にしないで。裁縫が得意な子もいるから大丈夫よ」



 あ、ちょっと誤解されたかな。

 大きな獲物を入れたから中から破れたと思われたかも………まあいいか。



「じゃあ、ヒロ。4階までお願いしてもいいかな。ボスの倉庫に運びたいの」


「いいよ。持って上がるよ」



 兎1体丸ごとは流石に女の子では重いだろう。

 俺は軽々持てるが、30~40kgくらいはありそうだからな。






 女の園である3階に上がるのは2回目。

 前回ほど緊張することはないが、4階へと上がるときに、女の子達が俺を見ながらヒソヒソ話をしているのがちょっと気になった。



 なんか、髪型か服装がおかしかったかな?

 前の世界からそうだが、周りで内緒話されると、

つい俺の悪口を言ってるのかと思ってしまう。

 俺の悪癖だな。



「ボス~、開けるね。ヒロがまた獲物を持ってきてくれたよ」



 サラヤは声をかけると同時にドアを開ける。

 本当にトルネラ相手には遠慮が無いなあ。


 今回はスリープ状態ではなかったらしく、こちらの方に向き直って、青い光を放つ眼を向けてくる。



「おかえりなさイ。ヒロ。いつもありがとうございまス。おかげで、倉庫に荷物が増えて、私も久々に倉庫番らしい仕事ができそうでス」


「今回も大物みたいよ。ナップサック一杯だもの。見てよ、パンパンなんだから」


「サラヤが口いっぱいにブロックを頬張ったみたいにパンパンですネ」


「むう。そんな食べ方しないもん!」



 もんって……やっぱりサラヤはトルネラの前では子供に帰っているみたいだな。


 とりあえず、兎をナップサックから取り出そう。



「おおお、スゴーイ! また、ラビットだ。それも体ごと。これで2体目だね」


「ふム。今回も頭がねじ切られていますネ。ヒロは私以上の力持ちのようですネ」


「アハハハハハッ、本当だね。機械種よりパワーがあるなんて、怖いものなしね」



 うーん………

 トルネラの方は分からないけど、サラヤの方は俺が素手で頭をねじ切ったとは思っていないみたい。

 どうやって狩ったと思ってるんだろう?



「ありがとう。ヒロ。これくらいのペースで狩ってきてくれたら、すぐに蓄えができそうよ。今日から少しブロックを増やせそうね」



 サラヤはご機嫌な様子で、俺から受け取った兎の状態を確認している。


 ふむ? 今のうちにトルネラに聞きたいことを聞いてみるか。



「トルネラさん。ちょっと聞きたいことがあるのですが」


「サラヤのスリーサイズですカ?上から八──」


「ちょっと!やめてよね!」



 屈みながら床に置いた兎をいじくっていたサラヤが抗議の声を上げる。


 残念、わりと興味があったのだが……いや、そうじゃない。



「いえ、機械種について教えてほしいんです」


「ほウ。機械種のことは機械種が一番よく分かっていルと」


「まあ、そんなところで。で、ですね。機械種にはどんな種類があるのか教えてもらいたいのです」



 今回俺は蒼石を手に入れた。

 機械種を従属させることができるかもしれない石だ。


 一つしかないから対象に選ぶ機械種は厳選しないといけない。

 なので、ある程度機械種の概要を知りたいのだ。

 できれば希少価値の高い、優秀な機械種を選びたい。なにせ俺の仲間第一号になるからな。



「種類ですカ? 前に源種、素種、転種について教えましたが、ヒロが知りたいのはその次の区分けですネ。よろしイ。私が伊達に長く稼働している訳ではないことを証明いたしましょウ。」



 トルネラはどこからか眼鏡を取り出して顔に装着する。



 眼鏡ってあったんかい! なぜ、眼鏡なんだ!



 俺が眼鏡に気を取られて呆然としているのを気にせず、

 トルネラは説明を開始する。



「機械種はまズ、大きさで分けることができまス。超軽量級、軽量級、中量級、重量級、超重量級の5つでス。超軽量級は主にインセクトを指しまス。超軽量級の特徴として、備わっている晶石が非常に小さいため、ブルーオーダーすると衝撃で壊れてしまうことでス。この為、優秀な感応士でも従属させることは非常に難しいと言われていますネ」



 インセクトか。

 あれは従属させることができないのか。まあ、最初から対象外だが。



「次に軽量級ですが、この範囲は広くて、ラットから全長1.5m未満までの大きさの機械種が当たりまス。ヒロが狩ってきてくれたラビットも軽量級ですシ、かくいう私も軽量級に当たりまス。私と大きさと形状がよく似ている半人型の機械種をハーフリングタイプと言います」



 うーん。トルネラも軽量級に当たるのか。

 一体いたら便利だろうな。



「ハーフリングタイプは他にも、野外探索用であるゴブリン、採掘用であるコボルト、水陸両用のヴォジャノイ、手先の器用なグレムリン、女の子の形をしたキキーモラというのもありまス。獣の形をしたものでは、フォックス、キャット、ドックといった四足獣タイプから、飛行タイプであるバット、ピジョン、クロウ、ハーピー等、様々な種類が豊富でス」



 ゴブリン? コボルト? 意外な名前が出てきたな。

 なんでここでファンタジーなの?



「中量級ですが、ほぼ人間と同じ大きさのものが当たります。背丈は1.5m~2.5mくらいですネ。ヒューマノイドタイプでは、射撃能力に優れたエルフ、近接防御型であるリザードマン、格闘戦が得意なワービースト等のいわゆる戦闘型や、家事が得意なシルキー、水中行動が可能なウインディーネ、空を飛ぶことができるエンジェル等の特化型も存在しまス。まタ…………」



 そこで言葉を切ったトルネラ。

 

 なぜか勿体ぶるような素振りを見せた後、再び言葉を発し、



「男性が大好きな『ウタヒメ』も中量級に当たりますね」


「ボス!!」



 サラヤが突然叫んだ。

 今まで聞いたことが無いくらいの厳しい声。


 思わずサラヤの方に振り返ると、サラヤは真剣な顔でトルネラを睨みつけていた。


 え、何、サラヤがあのトルネラをそんな目で見るなんて、何事なんだ?



「失礼しましタ。私の失言ですネ。忘れてくださイ」



 忘れろって、そんな無茶な。



「ごめん。ヒロ、そろそろ下に降りなくちゃ。質問はまた今度にしてくれるかな」



 サラヤは明らかに無理やり明るい声を出していた。


 まあ、雰囲気が悪くなったから、今日はこの辺りでいいけど。


 え、あ、ちょっとサラヤ。引っ張らなくても……



「じゃあね。ボス。獲物の保管よろしくね」



 そう言ってサラヤは俺の手を握って強引に倉庫から連れ出してしまった。



 気になるなあ。ウタヒメか。

 ここでサラヤに聞くのは、多分地雷なんだろうけど。







 サラヤと2人で3階へ降りると、女の子が二人待ち構えていた。


 どちらも11、12歳くらい。

 1人は赤みの強い茶髪をショートにしており、髪型からサラヤによく似たイメージだ。

 もう1人は色の薄いブロンドをロングにした子で、どことなく儚い印象を受ける。



 サラヤに似た子は食堂で何回か見かけたが、ロングの子は今まで見たことが無い。

 どちらも普段、チームの女の子が着ている服より少し上等なサマードレス風の服を着ているが、あまり似合っているとは言えず、どこか、急におめかしを始めたばかりのようなチグハグな感じがしている。



 ん………、2人だけかと思ったら、部屋の扉に隠れるように他の女の子達がこちらの様子を眺めている。

 


 お! ピアンテもいるようだ。

 目線が合ってしまい、また、『ギッ!』……て、睨まれた。



 どういう状況かと思い、サラヤを振り返ってみると、

 サラヤはたった今、2人に気づいたとばかり声を上げた。



「あ! イマリ、テルネ、ちょうど良かったわ。2人はヒロにまだ直接挨拶したことなかったわね」



 サラヤは俺の手を放し、2人に近づいて背後に回り、

 俺に向けて押し出すように2人を紹介してくる。



「ヒロ、この子がイマリよ。私の次のまとめ役候補なの」


「イマリです! ヒロさん。よろしくお願いします!」



 随分気合の入った挨拶をしてくるイマリ。


 元気少女のイメージだな。

 目がキラキラと輝き、溌溂さが溢れている感じ。

 年相応の可愛さはあるものの、ヒロインには色々足りない部分が多い。

 年齢とか、色気とか、スタイルとか………



「こっちの子はテルネっていうの。お人形みたいに綺麗な子でしょう?裁縫が得意で、服や小物の修繕なんかをやってくれているの」


「……テルネです。よろしくお願いします……」



 声がか細くて聞こえにくい。

 照れてしまっているのか、元気が無いのか、

 イマリとは対照的に物静かな文学少女のイメージ。

 確かに綺麗な顔立ちをしていて、服装をもっと整えれば深窓の令嬢のようにも見えなくもない。


 しかし、顔色もあんまり良くなくて病弱属性も兼ね備えていそう。

 どこか目を離した瞬間、消えてしまいそうな儚さを感じる。



 え…………、これ、俺も挨拶するべきなのか。

 前に一度食堂でやったのになあ。



「俺、ヒロです。よろしくお願いします」



 相変わらず語彙が貧弱だ。

 もう少し気の利いたこともいえないのか? 俺は。



 そんな芸の無い挨拶だが、目の前の女の子達は気にする様子も無く、

 まずはイマリと紹介された子が前に出てきて、



「あの、ヒロさん!入ったばっかりなのに大物をたくさん持って帰ってきてくれたんですよね。凄いです! ありがとうございます!」



 かぶりつくようにお礼を言ってくる。

 

 視線は真っすぐ俺に向けられ、声にも熱が籠る。

 心から俺に感謝してくれていそうな様子が見て取れる。



 そこまで感謝されるほどのことをした覚えはないんだけどなあ。

 でも、素直にお礼を言われているだけだから、ここで変に臍を曲げるのもおかしい。



 俺は少しばかり居心地の悪さを感じながらも、

 一応、感謝の言葉に対して、謙虚な姿勢を崩さず応える。



「ああ、別に自分ができることをやっただけだから、お礼なんていいよ。これが自分の仕事だしね」


「そんなことありません! ハイエナとか、ラビットとか、狩人じゃないと、なかなか狩ることができないって聞いています。私よりちょっと年上くらいなのに、大人顔負けの成果を上げたんですから、やっぱり凄いです!」



 うーん。ムズ痒い。

 あまり直接的に褒められるのは好きじゃないんだ。


 褒められると次はそれ以上の成果を求められる気がするし、成果を上げられなかったときにガッカリさせてしまうんじゃないかって考えてしまう。



「今度、どんな風に狩りをしたのか、教えてほしいです!構いませんか?」



 グイグイ押してくるなあ。

 あんまり狩りについては話したくないんだが。



「いや、本当に大したことはしていないんだ。他の狩りに出ているみんなと同じだよ。ジュードとか、デップ、ナップ、ジップとか」


「えー………、デップ達ですか!」



 デップ達の名前を聞き、あからさまに顔を顰めるイマリ。


 目が少しばかりつり上がり、

 口は苦いモノを味わったかのようにヘの字を描く。




 嫌いなのかな? デップ達のこと。

 年も近そうなのに………



 俺が訝し気な目をするも、

 イマリはそれに気づかない様子で、



「ジュードさんはともかく、デップ達、いつも大きな口ばっかり叩いて、持って帰ってくるのは虫ばっかりですよ。ヒロさんとは違います! それに、アイツ等、下品だし、うるさいし……、その癖、偉そうな度で自慢話ばかりするし……、ヒロさんと比べたら、全然稼いでこないのに……」



 ペラペラとデップ達の悪口を口にする。

 

 それはデップ達と親しいが故の感想かもしれない。

 しかし、彼等がどれだけのリスクを冒しながら、『虫取り』を行っているかを思えば、とても看過できない。



 ん…………、何言ってんだコイツ。

 

 

 無神経な言葉に少しばかりイライラしてくる。


 当然、俺にとっては目の前の女の子よりもデップ達の方への思い入れが強い。

 貶されて苛立ってしまうのは当たり前。

 

 だが、そんな俺の心中をイマリは分かるはずも無く、

 デップ達への辛辣な言葉を並べ立てる。



「この前も大怪我して、皆に迷惑かけて、本当に子供みたいで、全然頼りにならないんですよ」



 あまりの言いように、俺はチラッとサラヤへと視線を向ける。

 すると、口に手を当てて、あわあわとしている姿が目に入る。



 サラヤも不味いと思っているようだが、

 止めに入る機を見失っている模様。



 どうやらイマリは俺とデップ達との仲を知らず、

 デップ達を扱き下ろすことで俺を持ちあげたいようなのだが……



「デップ達のような子供と違って、ヒロさんは落ち着いているし、腕も立つし、頼りがいがあるし……」


「同じだよ」



 これ以上聞いていられないので、

 イマリの言葉に被せるように、

 語気を強めて言い放ち、



「デップ達と俺は同じだ。どちらも体を張って狩りをしているんだ。時には命をかけてね。役割分担があることは知っているけど、文字通り体を削って狩りをしている人に対して、安全な中にいる人たちが、そこまで貶すのはどうかなって思うよ」



 相手が子供であるということを鑑みて、

 諭すような物言いで軽く注意するにとどめる。



「……ご、ごめんなさい。言い過ぎました。」



 流石にマズイと思ったのか、

 イマリは謝罪の言葉を口にするが、

 俺の好感度はすでに最底辺だ。



「同じチームのメンバーなんだから、せめてお互いの仕事は尊重し合おうよ。たとえ好きじゃない相手でも最低限のマナーは必要だと思う」



 まあ、一応フォローは入れておく。

 後ろにたくさん観客もいるしね。





 シュンとしてしまったイマリ。

 これでアピールタイムは終わりだろう。



 あ………、もう一人いたな。

 この子もアピールしてくるのか。

 イマリがまくし立てている間、一言もしゃべってこなかったが。



 イマリの隣にいるテルネを見ると、少しうつむき加減で立ち尽くしている。

 緊張しているのか、ほんの少し肩が上下して呼吸を整えている様子だ。



 え、この子、ちょっとフラフラしていないか?



 ………と思ったら、テルネは膝から崩れ落ち、急に床に倒れ込んでしまう。



「テルネ!」



 サラヤがテルネに駆け寄る。

 後ろにいた女の子達も急に飛び出してきて、集まってくる。



 あ、ナルもいたのか。

 


「イマリ!テルネを部屋に戻すわ。水と薬を取ってきて!」

「ハイ!」



 サラヤの指示を受けてイマリが3階の奥へ飛んでいく。


 ナルがテルネの脇から手を通して、ゆっくりと肩を貸すように持ち上げて、奥へ運ぼうとする。



 え…………、俺はどうしたらいいんだ?

 一緒に運ぶのを手伝った方がいいのか?

 しかし、ここは女性に任せた方がいいかもしれないし………



 何もできずにマゴマゴしていると、サラヤが声をかけてきた。



「ヒロ。ごめんなさい。ちょっとテルネは今日調子が悪いみたい。また今度時間をあげてほしいな」


「いや、もういいよ。挨拶はさっきので十分。そんなことより、あの子、病弱なんだろ? 無理をさせない方がいいんじゃないのかな」



 さっきのテルネという子。

 普段食堂に出てこないってことは、いつも部屋で食事をしているんだろう。

 部屋からあまり出てこれないほど体調が良くないってことくらい分かる



「え?」



 俺がきっぱりと断ると、サラヤは面食らったように驚いた表情。



 おそらく先ほどの件は、俺への引き留め工作の一環であろう。


 俺がサラヤに手を出さないから、別な子を紹介してきた様子。

 けれども、その方向性自体が検討違い。

 流石に女性に飢えている俺でも、子供相手には興味が持てない。



「ヒロ………、その………」

 


 サラヤが言いにくそうに口をまごまご。

 

 どうにかして、もう一度テルネに会わせたい様子だけれど、俺の方はもう御免。

 大勢の観客の前で晒し物にされるのは好きではない。

 それに対象外の女の子と引き合わせられても困る。


 あと、もう一つ、付け加えると、

 俺が一時とはいえ好きになった女の子から別の女の子を紹介されるというシチュエーションはなかなかに堪える。

 情緒が複雑骨折して、感情が混線状態。


 だからこの話はこれでお終い。


 あまりこの場に留まりたくないので、

 さっさと離れることにしよう。




「じゃあ、俺、下に降りるから」


「ちょ、ちょっと待って!」


「何? まだ言うの?」



 その件、断ったはずなのに………と、

 少し声を低くして返事しながら振り返ると、



「そ、その……」



 サラヤは俺の顔を見て、一瞬、言い淀み、

 しかし、覚悟を決めたような表情を見せて、言葉を続けた。



「ヒロは機械種について興味があるみたいだけど、ザイードって子が詳しいわ。目つきが鋭くて、いつも機械をいじっている子よ。トルネラの整備もやってくれている子なの。きっと知りたいことを教えてくれるはずよ」



 それは俺が求めていた情報。


 どうやらサラヤは俺の機嫌をこれ以上損ねるより、

 一端俺の関心を買う方向に舵を切った模様。

 サラヤなりに推測して、俺が求めているモノを察してくれたのであろう。

 


「ザイード君ね………、ありがとう、サラヤ」



 サラヤに礼を言って、2階へ降りる。


 最後、背を向ける前にチラッとだけ見たサラヤの顔は、

 あからさまにホッとしたような表情を浮かべていた。




「ふう………」



 階段を下りながらため息一つ。



 もしかしたら、あのウルフの集団と対決したよりも、

 大変だったかもしれない。



 草原でも死闘を演じて、拠点でも面倒くさいイベントが発生する。


 さっきまで感じていた自分の家のような感覚はどこへ行ったんだ?

 心の中がモヤモヤしっぱなしだ。



 とにかく一度気持ちをリセットしたい気分だ。

 今ならシャワーが使えるはずだからシャワー室に行こうか。



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