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空に輝く五芒星  作者: 猫村 子麦
第三章:違和感
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にじゅうろっこめ

「では、ここがどうなるか、わかる人はいますか?」


 先生の声が教室の空気に溶けてゆく。

 答える生徒はいない。


 みんな、発表して間違えるのが怖い。だから手を挙げる勇気がいまいち出ないのだ。

 しかし私はただ単に、問題の答えがわからないだけである。

 手を挙げて当てられた先に言う言葉が見当たらないのだから、勇気を出して手を挙げたところでそれは愚者だろうと私は思う。

 ということで、先生の声に答えるものはいなかった。


「わかりませんか?では少し、近くのお友達と相談しましょうか」


 きっと、この教室に答えがわかっている生徒は確かにいる。でも、手を挙げない。

 先生もそれはわかっているだろう。知者は勇者になりにくい、と。

 しかし。それはどうしようもない、ということだって知っているのだ。


「隣のペアでも良いですよ。前後のペアでも良いですよ。とりあえず二人組を作ってください。今日は休んでいる人はいなくて、余りは出ないはずだから」


 先生が言ってすぐ、教室はざわめきに包まれた。

 みんな、発表ができないだけで、意見は持っているのだから。


 私は隣の席のティアちゃんを見やった。しかし、時すでに遅し。

 ティアちゃんは後ろの席の子と話し始めていたのだった。


 まぁ、仕方ない。こんな日もあるだろう。

 私は前の子を見やる。

 時すでに遅し。

 私は後ろの子を見やる。

 時すでに遅し。

 私はティアちゃんと反対の方の隣を見やるっっっ!


 時、すでに遅しっ!


 あっちゃー


 うん。こうこともある。しょーがない。

 でも、私は本当に答えがわからないのだ。そう。全くもって。

 だから、相談できないのは困る。酷く、困る。


 さて、どうしよう。


 そう思った時。そういえば、と、あることに気がついた。


 私が余ったんなら、後一人余ってる、よね……?

 誰だっ!どこにいる!私の仲間っ!


 教室の四方をぶんぶんと見回す。首もげそう。

 私の仲間は、案外すぐに見つかった。

 だって、それは私の親友だったのだから。


「イリス……」


 ルウ。


 遠すぎて声は聞こえない。でも、確かに口の動きがそう言っていた、と思う。

 私に読唇術の心得はないっ!ドヤァ!

 だから、だから、

 わからない。

 わかりはしないのだけど。


 でも、イリスが言ったことがわからなくてもいいと思うのだ。



 だって、いま。イリスと私の視線が絡んでいるのだから。



 だからそれ以外は些末ごとである。



 

最近ハマったアニメの原作漫画を三冊まとめ買いした子麦です。こんにちは(?)

子麦は普段漫画をあまり読まない人ですけど、なんか衝動買いしちゃいました。どうも、考えなしです。ちなみに子麦は、小学4、5年生ぐらいまで漫画の読み方がわかりませんでした。どのコマに進めば良いのかがわからなかったみたいです。今も時々わからなくなります。


これからもどうぞ、五芒星のルウたちを見守ってくだされば幸いです。

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