にじゅういっこめ
「私も、シルク先輩みたいな絵を一度描いてみたいの!」
「ふぅん。。じゃあ、私も何描くか決めた」
「おぉ!イリスは何描くの?」
「教えないっ」
はぐらかされた。
頬を膨らませてみるも、あっけなく潰されて終わった。
「ね、ね、ルウちゃん、シルク、何したらいい!?」
「そうですねぇ……そこら辺で寝ていてください」
「えぇ…………」
さっきと同じじゃん。
そう言ったシルク先輩の頬を潰したのはレア先輩だった。
「どけ。そこからスケッチしたい」
「シルク、みんなに要らない子扱いされてる?!」
うわーん
棒読みの泣き声を上げてレア先輩の足元にしゃがみ込んだシルク先輩を見つめる。
シルク先輩の白髪は光を弾く。
これを、描けるだろうか。
ま、やってみるしかない。
私は白の絵の具をパレットにたっぷりと出した。
キーンコーンカーンコーン
ゴーンギーンガーンゴーン
「もう終わり、か……」
シルク先輩の寝顔を時々眺めつつ白と葛藤していた私は、時間の速さに驚いた。
楽しいことをしていると、時間とはすぐに過ぎ去ってしまうのものである。
「よぉし……あらかた終わったな……」
「レア先輩、描きあがったんですか……?え、描きあがったんですか!?私、全然なんですけどっ!?」
「レア先輩の筆、速いですよね」
イリスと一緒に立ち上がり、レア先輩の絵を見に行く。
「なんですか、これ」
イリスが複雑な顔をした。その理由は、レア先輩の絵が下手だったわけではもちろんない。
では、何か。
「どうしてイリスをこんな苦しそうな顔にしたんですか?」
レア先輩が描いた絵の中のイリスは、とても、苦しそうな顔をしていたからだ。
「いや、なんというかだな。こう描いた方がいい気がして……いや、こう描いた方が、正しい気がしたんだよ」
「そう、ですか…………」
絵を見るイリスの目が険しくなる。
「あの、それってどういう……」
私がレア先輩に訊こうとすると、イリスに腕を掴まれた。
次話もよろしくです。
すみません。先に謝っときます。
次話なんですけど、最近一週間ぶりくらいに「僕は聖女」(なろうで連載している作品で、子麦の代表作です)の執筆始めたらなんか楽しくなってきちゃったので、しばらく五芒星の更新はないかもしれません。あるかもしれません。
どうなるかわかりませんが、見捨てないでいただけたら幸いです。




