【第4通】分からないことは聞こう!
この物語はフィクションです。実在する地名、人物、団体名などとの関係性はありません。
「■■■、日記買いに行くのか?」
「うん!すぐ帰るから。言ってくるねおかーさん!」
「気を付けて行くんだよ~!」
先日、建国祭の日に■■■が1人で見て回っていたことを知られ、少し心配されていたが褒められた。あの時、ヴィーチェは建国祭会場を高い所から見渡しており、責任を放棄していたわけではなく他のことと並行して遂行していた。しかし、当事者からすると責任放棄にしか見えないため、そのことについてヴィーチェは後ほどお話することになる。
(今までヴィーチェお兄さんにもらったり、おかーさん達が買ってきてくれたりしてたからどこに買いに行けばよく分かんないかも…。紙だから文ぼう具のお店に行けばいいのかな?誰かに聞いてみようかな)
■■■はそう考えながら歩いていあた。しかし、■■■は色々なお店があることに気付いて道の両脇のお店に少し目移りしていた。
「君どうしたの?もしかして、何かなくしたの?」
声が聞こえてきた方を■■■が見るとそこには、ウルフヘアの女性が立っていた。■■■は身長差で少し威圧感を覚えたが、犬のたれ耳みたいな髪を見て少し和らいだ。
「日記帳を買いに来たんですが、どこに行けばいいか分からなくて…。とりあえず文ぼう具のお店を探してました」
「…それなら、百均に行った方がいいと思うよ。道は分かる?」
「ひゃっきん…。もしかして、あの百均ですか?! えっと…、行ったことがないので知りません」
「分かった、案内するね。付いてきて」
「ありがとうございます」
■■■は女性について行った。
「着いたよ。道は憶えた?」
「はい!ありがとうございました」
「気にしないで、これも仕事の内だから。教会に戻らないといけないからここでお別れだね」
「本当にありがとうございました」
そうして、彼女は去っていった。
(案外すぐに会えたな…)
教会への帰り道をたどりながら彼女はそう思った。
■■■は満足している。かの親切な者のおかげで2冊の日記帳を購入できたからだ。可愛いデザインでシンプルなものだった。
■■■は家に帰った。魔法で体をキレイにした。もちろん、手洗いうがいは忘れていない。そして、玄関に靴があったのを思い出した。
「おかえり~」
「お兄さん、ただいま」
「日記帳買って来たんだ。言ってくれれば良かったのに」
「買ってもらい続けるのも違うかなって」
「ページ増やすだけだからお金はかからないのに」
「…どういうこと?」
「見た方が早いと思うよ」
ヴィーチェから日記帳を貸すように促された■■■は部屋に案内し、ヴィーチェから貰った日記帳を手渡した。すると、日記帳が光を発した。
「これでページが増えたはずだよ。確認してみて?」
「ほんとに増えてる!どうなってるの?厚さも変わってないし」
(物理法則?を無視するなんて…そんなの)
「ご都合主義みたい、でしょ?」
■■■が帰ってくる前のお話。
「やっほ~!みんな大好きヴィーチェお兄さんだよ~!」
「本日の主役がようやく来たな。申し開きを聞かせて頂きましょうか?」
「建国祭の時のことを言ってるの?約束通り■■■のことは見てたよ」
「契約魔法で細かい条件と契約違反の時のペナルティを定めておけばよかった?」
「空がその魔法使ったら俺消滅する可能性あるから冗談でも止めて」
「じゃあ、話してくれる?永遠の25歳さん」
「そのネタは今出さないでよ!はぁ…、都合が悪かったんだよ。俺が居る■が帰ってくる前のお話。
「やっほ~!みんな大好きヴィーチェお兄さんだよ~!」
「本日の主役がようやく来たな。申し開きを聞かせて頂きましょうか?」
「建国祭の時のことを言ってるの?約束通り■■■のことは見てたよ」
「契約魔法で細かい条件と契約違反の時のペナルティを定めておけばよかった?」
「空がその魔法使ったら俺消滅する可能性あるから冗談でも止めて」
「じゃあ、話してくれる?永遠の25歳さん」
「そのネタは今出さないでよ!はぁ…、都合が悪かったんだよ。■■■の近くに俺がいると」
「どうして?」
「何かとの出会いという必然的な事象は個の偶然的な事象の重なりによって引き起こされるんだ。例えば、近くにいたはずの保護者が偶然いなくなることで迷子になり、近くに親切な人が偶然近くにいることで迷子が保護者と会うことができるみたいな感じだよ。」
「ヴィーチェがいても出会うことが確定していたんじゃないか?」
「出会うタイミングとか状況って印象にだいぶ影響を与えるんだぞ☆俺がいたら、すれ違っていた上に二度と会えなくなってた子もいるんだからね!まぁ人なんていつ死んでもおかしくないし」
「そうかもしれないけど…」
「例えば、パン屋でクリームパン買おうとしたら、友人にメロンパンをおすすめされる感じだよ。…いつも思うんだけど、未来って既に決まってるのかな?それとも常に変化していってるのかな?そういうことって考えても分かんないでしょ?」
「人生何があるかなんてわからないもんね…」
「そういえば。建国祭の時に第二王子が部下に■■■の尾行させてたよ」
「えっ!?ほんとに?でも、なんで…」




