【第1.5話】マカロン
この物語はフィクションです。実在の人物、地名、団体などとは関係ありません。
マカロンを作る時、ピエと呼ばれるあしができるようにすると見栄えがいいとされる。マカロンの生地は焼く前に空気を抜くことが重要らしい。あいにく、スイーツは基本的に食べる専門なので作り方は正確には分からない。ただ、作るのが難しいことは分かってるので、コンビニのマカロンにはまってる。
「それにしてもいつも思うが、ソラはお菓子を作るのが上手いよな!我もこういう風に作れたらいいなとは思うんだが…」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。俺は日本にいた頃お母さんとよくお菓子を作ってたから慣れてるんだよ。たぶん何回か作れば慣れてくると思うよ」
「・・・そうだといいな」
魔王はそう返事しながら皿からマカロンを取った。
「けど、何百何千と繰り返しても慣れないことってないか?例えば、時間の感覚に慣れないとか」
「ただでさえ1日が24時間じゃ足りないって思ってるのに、更に減って8時間だったり12時間だったりするともう適応するの諦めよってなるんよ…。こればっかりはどうしようもない」
「そういうこともあるだろ?ところでこのマカロンっていちご味だよな?」
「そうだよ?」
「じゃあ、金粉が乗ってるのが抹茶味?」
「そうだね。いちご味はアラザンでちょっと見た目寄せてみたんだけどどうかな?」
「いいと思うぞ。見た目と味で楽しめる。」
「…ところでさ、気を付けろって言ってた神様ってほんとに髪は緑色なのか?にわかに信じがたくてな…」
「あぁ、本人に確認したら否定しなかったぞ」
魔王は2個目のマカロンを飲み込んでそう答えた。
(他人を信じないと言いながらこういうところあるよな…)




