仲間
「ようこそ。僕たちのアジトへ」
きょとんとする僕たちをよそ目に話を続ける。
少し大きな丸眼鏡をかけた知的そうな男の子。
髪の毛は灰色でサラサラだ。
なぜか夜だというのにカッターシャツと学ランのズボンを履いている。
男の子と言っても年上だろう、高校生ぐらいに見える。
というかお相手三人全員制服姿だ。
「どうぞこちらへ集まって」
優しい雰囲気に押されて何も考えず、ドーム状の体育館ほどの部屋の真ん中に通される。
「突然なんだけど、君たちに頼みがあってここに来てもらったんだ」
子ども組は何が起こっているかつかめず、執拗に瞬きをし、黙って聞いている。
「初めまして、僕はコウタロウ。僕たちは見ての通り幽霊_なんだけど」
幽霊の部分でくるくる回転する。
「はぁ⁈幽霊??」
守るが横から割って入る。
さっき足元が透けて見えたのは見間違いではなかったらしい。
そんなことが現実であり得るのか。
さっきから予想外のことばかりで、思考が追い付かない。
「成仏したいんだけど、全員前世の記憶をおぼえてないらしく。ただ一つ頭に残っているのは、時計を集める、ということだけ__困ったことに僕たちはこの学園、つまり真中島から出られないんだよ。そーゆー訳で選ばれし君たちに手伝ってもらおうとおもったわけ。」
一気に情報を伝えられた僕たちは、しばし理解するために沈黙する。
奇妙な話であるが、ここまで来た以上疑う気にもなれない。
「で、どうする?」
「おもしろそう!俺もやってみたい!」
「……私も!」
えええ。
どうしようと迷ってるうちに2人は即決。
「残りの男の子は?」
5人の視線が光に集中する。
「え、えぇっーと」
まさかこんなことになるなんて。
正直どっちでもよい、が。
断った場合を考え
一人でとぼとぼ帰るのを想像する。
この空気感の中一人だけ断るのかぁ
「……やります」
というか渋々周りに流されて決めてしまった。
「そいじゃ決まり!自己紹介からね」
そういったのは年上の女の人。
「私はリコ。みんなをまとめるわ」
前髪はセンター分け、
胸と鎖骨の真ん中あたりまで伸びた毛量が多いけどサラサラな髪。
髪色は染めたように明るい黄土色である。
つり目気味で綺麗な二重幅。
目はオレンジが混じった色で、パッチリしている。
見た感じ命ちゃんと系統が似ている…かも?
「俺はマナブだ。よろしく」
そう言って低い声でぶっきらぼうに答える。
腕を組んでおり、光は威圧感を感じていた。
猫目で流し目。
髪は短髪で守よりももっと短い。
野球部が引退して髪を伸ばし始めたぐらいだなと光は思った。
その後、軽く子どもたち3人は自己紹介をした。
「前置きはここまで、次は武器づくりよ」
年上の女の人――リコさんは両手を胸の前で合わせる。
武器づくり?子どもたちは首を傾げた。




