異世界転生(笑)
作品のコンセプトとしては、ただのギャグなので軽い気持ちで読んでいただければありがたいです。
「ヤベー遅刻するー‼︎」
大声で叫びながら俺は全速力で学校を目指して猛ダッシュしていた。そんな時のことだった。
キー‼︎
「えっ?」
俺が急いで交差点を渡った瞬間に車が猛スピードで突進してきた。元々、車の存在には気づいていたのだが、俺は大切なことを忘れてしまっていた。ここが、車が歩行者を待って止まろうとしないということで、近所でも有名な危険な交差点だということを。
(あぁ、俺このまま死ぬのかな?)
(嫌だ、まだ死にたくないまだ続きを見なきゃ行けない漫画やアニメがあるのに。)
そんなことを思いながら宙を待っていた俺の視界の端にあるものが見えた。その瞬間、今までの悲しい気持ちが全て吹き飛んで怒りが沸々と湧き出してきた。
(はっ?何で警察がこの交差点を隠れて見守ってんだよ。)
この交差点ではその危険性から違反者を取り締まる為に度々、警察が影で見守っているのだ。
(何でいつも陰から見守ってるだけなんだよ!違反者を取り締まるよりも先にこういう事故が起きないように前に立って見張ってろ!起きてからじゃおせーんだよ!)
そんな怒りを抱きながらも俺の意識は暗闇の中に沈んでいった。
次目が覚めた時には俺は真っ白な空間にいた。何が何だか分からずに呆然としていた俺にいきなり誰かが声をかけた。
「こんにちは」
俺は声の下方向を見ると絶世の美女としか言えない金髪の女性が立っていた。思わず見惚れてしまっている俺に構わず目の前の女性は話しかけてくる。
「あなたは上代優16歳母親は幼い頃に他界し、暫くは父親と妹との3人暮らしだったがあなたが高校に進学すると同時に単身赴任で海外に行き、今は妹との二人暮らしで今日の朝に高嶺高校に登校中に車にはねられ死亡、ということでよろしいですか?」
彼女は俺の来歴を事細かに言い当ててみせた。
(それよりもさっき死亡って言った?つまり俺死んだってこと?本当に俺が死んだとしたら目の前の女性って)
俺は勇気を出して聞いてみることにした。
「あのーすみません。さっき死んだって言ってましだけどつまりここって死後の世界であなたってもしかして?」
「はい、神様ですよ。」
女性はとびきりの笑顔で俺にそう言った。俺は思わず絶句した。そして、放心状態の俺に彼女は話しかけた。
「そんなことよりも言わなければならないことがあります。」
すると、女性は真剣な表情で口を開いた。
「この度は私のミスであなたが死ぬような結果になってしまい大変申し訳ありませんでした!」
「はっ?」
俺は最初何も理解できなかったが段々と神様が何を言ってるか理解できてきた。そして
「はあぁぁぁぁぁー!!!!」
大発狂してしまった。
俺は何とか落ち着いて神様を目の前で正座させていた。
「それで、何でそんなことになったんですか?納得できる理由を説明してください。」
俺は冷たい声でそう言い放った。
「いやっ、それは・・・こっちも忙しくて・・・ちょっと目を話した隙にあんなことになってたっていうか、ガッツリ眠ってたってゆうか・・・そのーあのーすみませんでした!」
俺は目の前の神様が土下座している光景を見て俺は頭が痛くなった。
俺はこれからどうなるのかを考えてさらに頭が痛くなっていた。そんな時に神様が口を開いた。
「大丈夫です私がこの件についてはどうにかします。」
「えっ!本当ですか!」
(これはあの異世界転生ってやつなんじゃないのか今までアニメやラノベでしか見てこなかった異世界転生がまさか現実のことになるなんて。)
そんなことを思っていると神様が口を開いた。
「はいっ!今すぐ元の世界に生き返らせます。」
「えっ?」
俺はまさかの答えに思わず声が漏れた。
「あのーそこは、お詫びとして何かスキルとか力とか渡して異世界転生っていう展開じゃないんですか?」
「えっ!」
神様は驚いた声を漏らしたがすぐさま口を開いた。
「ぶっくっははは、そうですか、異世界転生(笑)ですか、アハッハ」
(何だろうすごくムカつく)
俺は心底バカにしてくる神様はさらに口を開いた。
「そんなことしませんよ。そんなことしたら上層部に今回の件バレちゃうじゃ無い。」
俺はその言葉を聞いて絶句した。そして、俺は神様に話しかけた。
「それってつまり隠ぺっ・・・」
「違う!」
神様は大きな声で否定した。だが俺はどちみち納得がいかず
「いやいやいや、たとえ隠蔽じゃなかったとしても俺は納得できませんよ。不手際で殺しといてはい、帰って下さいは流石におかしいでしょう。そこはなんかお詫びってものが無いと失礼じゃ無いですか。」
俺がそういうと神様は心底嫌そうな顔をしながらも口を開いた。
「分かりましたよ。何か一つあげますよ。何でも言って下さい、勉強の才能でもお金でも何でもね。それあげたら大人しく帰って下さいね!」
俺は段々と態度が悪くなっていく神様をよそに俺はもうすでに何をもらおうか決まっていたので俺は神様に話しかけた。
「よし、決めました。俺は美少女になりたいです!」
「えっ」
その瞬間神様が固まった。俺はなぜ固まっているのか理解できなかったが神様はすぐに口を開いた。
「キモッ」
プッチーン!
俺も今回ばかりは流石にキレた。
「何ですかキモッて!俺のこと馬鹿にしてるんですか?」
「いや、流石に美少女になりたいは気持ち悪いですよ。それにそんなことしたらどちみち上層部にバレるじゃ無いですか。」
(コイツやっぱり隠蔽したいだけだったのか。)
だが、俺はこのチャンスを逃すわけにはいかない。俺は昔から美少女になって美貌を駆使して周りを利用して人生イージーモードで生きていくって夢があったんだから。だから俺は抗議するために口を開いた。
「何でですか、やっぱりこのまま返すんですか?このまま返すようなことがあったら俺このことを自分が死んだ後に死後の世界で大騒ぎしますよ。」
俺がそういうと神様はギクッとした。そしてゆっくりと口を開いた。
「あのーそれだけはやめて下さい私降格処分になっちゃう。本当に美少女にすることは無理だけどちょっとの時間だけ美少女になる能力を授けることはできます。なので早く帰って下さい。それではさようならー!」
神様がそういうと俺の足元が光り始めた。
「あっ、ふざけんな!ちゃんと説明しろー!このダメ神ー!」
そう叫びながら俺の意識は闇に飲み込まれていった。
読んでいただきありがとうございました。




