決着
「なんだよ。その指は。これから降参するって合図か? それとも宇宙人と交流するための指か!?」
このタイミングでそれはない。
「わたくしも催眠術が使えるんです」
「へ、嘘ついてんじゃねぇ!」
「あなたは眠くなる」
「はぁ!?」
「あなたは眠くなる」
もう一度繰り返す。
見様見真似の催眠術だ。
「はぁ!?」
わたくしの急な行為に雷門の動きが止まった。
「何言ってんだ?」
「催眠術です」
「いやいや! 普通コインとか使うよな!」
「いえ、あなたはかかるはずです」
「んなわけねぇだろ!」
「いえ、かかります!」
「ぜってぇかからねぇ! ……かかってないよな?」
徐々に疑心暗鬼になってる。
「え、かかってねぇし? ……ぐぅ」
雷門が崩れ落ちるように倒れた。
そのままぴくりとも動かない。
単純なやつ。
さすがに雷門も体力を消費していたらしい。
そうでなければ、こんな単純な手には引っかからないだろう。
でも、わたくしも疲れた。
少し、眠らないと……。
気が付けば、わたくしの意識は消えていた。
……くそ。
脳がまだ混乱してる。
あれからどうなったんだ。
気が付けば、雷門が倒れていた。
やった、のか。
「翼の勝ち!? あー! 賭けに負けちゃったー!」
サリユリが地面に突っ伏した。
いいや、違う。
「オレたちの……勝ちだ」




