イレギュラー発生
大変遅くなりすみません。
次はもう少し早く投稿出来るように頑張ります。
ヤバットを倒してから暫く経っていた。
「《静かだね...いつもならもっとモンスターが出てくるのに...》」
辺りを見渡しながらペアが呟いた。
「やけに静かだと思ってたけど、やっぱりそうなんだね。」
タタタ...
天井を見渡していると微かに物音が聞こえた。
タタタタ...
物音が段々大きくなってきた。
タタタタタッ...
少し経って、前方にすごい勢いで走ってくる少し褐色で黒髪のポニーテールの少女の姿が見えてきた。
「《あ、人が居た...助けて...》」
息を切らしながら走って来た少女は未来を過ぎた所でくるッと回って背中に隠れるようにして顔だけ覗けていた。
「えっと...状況が呑み込めないんですけど、どう...」
振り向き、後ろに居る少女に未来が話し掛けている途中で少女が逃げてきた方向からゴォォと音がすることに気付いて前を見ると真っ赤な炎が目の前まで来ていた。
「ワーオ....」
ドォォォォォォォォォン!!!
未来の驚きの声と共に炎に呑まれてから暫く経ち、視界が見えるようになった。
未来達を囲むような半球状の電気の壁が炎の侵入を絶っていた。
「《助かったんだよね...?この壁は何なんだろう?》」
炎を前に咄嗟に屈みこんでいたペアは恐る恐る頭を上げて電気の壁の方に顔を向けながら尋ねた。
「ああ、これは自分が咄嗟に出したエレキシールドだよ。時間がなかったから指輪自体を魔力の媒体に使ってね。ペアが光属性の適性があるって聞いた時にもしかしたら自分は電気の適性があるんじゃないかって感じてたから。」
エレキシールドを解除して、未来は手を前に出して指輪から電気を少量放出させて見せる。
「《どうして適性があると思ったの?》」
ペアが口にした疑問に対して未来は続きを喋べる。
「実は教会で見せたドローンも電気で動く仕組みになっててね。洞窟に入ってから弾丸を発砲したでしょ?あの時既に電気の適性があると仮定しててね、あの発砲も電気の力によるものなんだ。」
「《ごめんね。いまいち分からなかったけど、まあ良いわ。炎の正体も気になるし、進みましょ。》」
ペアが歩き出したのにつられて未来と少女も歩き出す。
「《そう言えば貴女の名前を聞いてなかったわね。私はペア。こっちの変わったものを身に付けてるのがミライ。宜しくね。》」
歩きながらペアは少女の横で名前を尋ねた。
「《私はエルナ。助けてくれてありがとう。急にモンスターが出なくなったと思ったらボス部屋の方から物凄い物音がしたの。ドシンって。だから怖くなって走って逃げたんだけど...あんな火を出すモンスターなんて下級ダンジョンには居ない筈なんだよね...何か異変があるのは間違いなさそうね...》」
未来はエルナが後半から未来の手をぎゅっと握っていたのを感じて、自分が二人を守らないと。心の中で誓った。
読んで頂きありがとうございます。
ブックマークもひっそりと増えて有り難く思います。
次も期待していただけると嬉しいです。




