瑞穂VS謎の男/(7/31追加)
うげええええ設定間違えて、荒書きをアップしてしまっていました!
恥ずかしい!申し訳ないです。
7月31日に修正しました。
駅まで来たが・・・眠し。
昨日は久しぶりに姉さんが帰ってきて酒飲まされたからダルイ。
しかし、仕事にはいく。行くからには全力投球だ。
だから今のうちにテンションを高めないと。
瑞穂と初穂はいつも通りスマホをいじっている。
こいつら、いつもスマホをいじっているけど、スマホってそこまでいつも見ないといけないもなのか?
スマホの奴隷どもの思考パターンは謎だ。
電車が来たので乗り込む。
妹二人は俺をスマホ置き場にして、またスマホをいじりだす。
ちょっとイラっとするが、他人様に迷惑をかけるよりはましなので我慢する。
そんないつも通りの電車内だった。
パシャリン
妙な電子音が聞こえた。
シャッター音か?
音の方向を向くと、一人の青年が隠れるように目をそらす。
その青年を見るなり、瑞穂が嫌な顔をした。
「あなた・・・近寄らないでっていったよね。」
おやおや?
なんだか変な雲行きだな。
「瑞穂、その青年はなんだ?」
ごみを見下すように冷たい目で瑞穂は青年を見る。
「ストーカーだよ。」
言われてもう一度青年を見る。
オドオドしながら目をそらしているが、意識はこっちに向いているようだ。
うんうん、なるほど。
次の駅に着いたので、玲奈が乗り込んできた。
「みんなおはよう。なんか厳しい顔してるけどどうしたの?兄妹ゲンカ?」
「いや、そこの青年が瑞穂にストーカーしているらしいという話の最中だ。」
「ストカーですって!」
玲奈は射殺しそうな目で青年をにらんだ。
おいおい、お前がヒートアップするなよ。
「まあまて、ここは俺が仲裁に入ろう。話はそれからだ。まずは青年よ、お前の言い分を聞こうか。ストーカーなのか?」
すると青年はオドオドしながらもこっちを向く。
「ち、ちがいますよ。ちょっと偶然に彼女の後ろを歩くことが多かったり、写真を撮った時に偶然彼女が映り込むこむことがあるけど、ストカーじゃないですよ。」
なるほど。
「瑞穂、誤解らしいぞ。」
「兄さん、今の説明で誤解って判断するとか馬鹿じゃないの!」
「あんあた馬鹿でしょ!今の言い分はストーカーだって半分認めたようなものよ!」
「お兄ちゃん馬鹿じゃないの、このキモイやつは有罪確定だよ。」
同時に妹二人と玲奈がキレた。
俺が悪いのか?解せぬ。
しかも初穂が青年からスマホを奪って中を見る。
「あ、ちょっと・・・・」
「ほらお兄ちゃん、こいつのスマホの写真みてよ。お姉ちゃんを盗撮した写真ばっかりだよ。」
初穂がこっちに彼のスマホを向けると、たしかに瑞穂が写った写真が多い。
ふむふむ。でも偶然写ることが多いって言ってたしな。
すると、急にオタクっぽいデブ眼鏡が割り込んできた。
「ちょっとまった!彼がストカーだっていうなら、毎朝初穂ちゃんと一緒の電車に乗るために時間を調整したり、こっそりピンホールカメラで動画を撮影している僕もストーカーって事になるんですぞ。軽々しく人をストカー扱いしてはいけない!」
初穂は弾かれる様にオタクデブに膝蹴りを入れる。
「お前もストカーだよ!」
「ぐはああああ、ありがとうございます。」
倒れるオタクデブ、お前はなに急にストーカー行為をゲロってんだ。
しかもドM変態属性付きだ。
まあ、今はこいつの事は放置しよう。こいつが変態だってことは知ってたし。
コホンと咳払いをして青年に向き直る。
「でだ、青年よ。女性陣は君をストカーとして扱う気のようだが、まだ何か言いたいことはあるか?」
すると青年は急に強い瞳で俺を見た。
「そーですよ、僕はストーカーですよ。好きになった相手を追いかけたいのは普通でしょ。ストカーで悪いですか?人はみな恋にい落ちたらストカーになるんですよ。」
電車に乗っている女性たちが、一斉に「げっ」て表情になるのが見えた。
どうやらこの車両にいる女性は一斉に彼の敵になったようだ。
しかし
俺の心には刺さったぜ、今の言葉。
こいつの熱い魂を感じた。
だから俺は言ってやったのさ。
「お前の言い分は分かった。ならば決闘でけりをつけるぞ。」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
車両内の他の客たちの心が一つになったような、間抜けな声が響く。
なにお前ら、俺の意見にそこまで否定的な反応しなくてもいいじゃん。
さすがに玲奈は冷静だった。
「あんたらしい結論だけど、、彼と瑞穂ちゃんが決闘するの?」
「当たり前だ、普通決闘っていうのは当事者同士でするものだろ。こう見えて瑞穂は豪徳寺四天王で3番目の実力者だ。相手が男でも引けは取らないだろう。」
「・・・・まあ、それも良いでしょう。で、もしも彼が瑞穂ちゃんに勝ったらどうするの?」
「デートを認める。決闘に一回勝つごとにデート権を得る。わかりやすくていいだろ。」
玲奈は眉間にしわを寄せながら頭を抱えた。
「あんたのシンプルシンキングを舐めてたわ。馬鹿すぎる・・・・。」
「うるせー、こういうのは分かりやすいのがいいんだよ。で、瑞穂はこれでいいよな。」
イケメン女子の瑞穂は少し考えてこくりとうなずく。
「私が買ったら、彼は兄さんのLINEを通してしか私と接点が持てないって事にして。それなら良いよ。」
「よし。では青年よ、まさかここまで来て逃げないよな。愛の決闘を受けるよな。」
青年は動揺しつつも少し考えて黙ってうなずいた。
よし!
ならば決闘だ。
「では決闘を始める。車両内の人は少し場所を作ってください。」
「「「「「「「「「今すぐやるのかよ!」」」」」」」」」」
また社内の声が一つになる。
まえら呼吸がピッタリすぎだろ。びっくりしたわ。
毎日同じ電車に乗っていると、ここまで心が一つになるものなのか?
そしてさっと空間できる。
素直に空間作ってくれるのかよ・・・・。
なんかこの車両の人たち、トラブルに対する即応力が高すぎじゃね?
その空間に瑞穂が一歩入る。
青年も恐る恐る前に出た。
乗客の何人かはスマホで撮影を始めたのだが・・・
青年が瑞穂を撮影したらストーカーなのに、乗客が瑞穂と青年の決闘を撮影するのは何となく許されることに皮肉を感じる。
まあいや、人生なんてそんなもんさ。
初穂が楽しそうに手を挙げた。
「瑞穂お姉ちゃんとストーカーの3分一本勝負。レディーゴー!」
初穂の合図とともに、意外にもストーカー青年が瑞穂にパンチを放つ。
女子に迷わず殴り掛かるのはどうかと思うぞ・・・・
しかし瑞穂はあっけなくそのパンチを受け避けると、そのまま関節を決めて青年を床に叩きつけた。
Oh
顔面から落ちたぞ。
そのまま瑞穂は流れるように裸締めに移行。
俺は素早く青年の意識を確認。
3秒、4秒、5秒、6秒・・・
そこで俺は瑞穂を止めた。
「そこまで!青年が締め落とされたので瑞穂の勝利とする!」
車内に歓声が上がる。
秒殺だ。
落とされた青年は床にべたりと倒れたままだが、車両内の熱は相当なものだ。
玲奈と初穂が満足そうに見下ろしている。
「さすが瑞穂ちゃんね。パンチを受けてからの流れるようなサブミッション。そして締め落とし。試合時間は12秒ってところかしら。」
「瑞穂お姉ちゃんは、パワーよりも速度とテクニック重視だから、戦闘時間はいつも短いの。従妹たちからは『秒殺の冬将軍』と呼ばれているんですよ。」
実況の玲奈さんと解説の初穂さん、ありがとうございます。
離れたところで、なんか妖怪みたいなババアがキャアキャア興奮している。
あのババア、まだ瑞穂を狙ってやがったのか。あいつも今後要注意だな。
青年をいつまでも寝かせておいても邪魔なので、俺は青年の背中に活を入れて無理やり立たせた。
「おい、大丈夫か。」
「く、手も足も出なかった・・・でも触れ合えたのでうれしかったです。」
「おまえ発言がキモイな。まあなんだ、鍛えてまた挑戦してこい。」
そして俺はこの青年とLINEのアドレスを交換した。
すると、あまり話したことのない乗客たちも俺によって来る。
「あ、今の撮影した動画送りますのでLINE交換しませんか。」
「私も撮影したのでLINE交換しましょう。」
「お、お兄さん。僕とも交換してください。」
「お、おう。」
多分20人くらいとアドレス交換をした。
なんだこいつら。
よくわからないが、まあ交換くらい構わないぜ。
そのご、俺は時々ストーカー青年から決闘の仲介を頼まれることになった。
まあ、毎回瞬殺だが。
とりあえず、毎回筋トレを勧めて話を終わらせている。
そんなやり取りを数回していたら、青年はなんか俺に人生相談をするようになってきた。
どうやら懐かれたらしい。
こいつ、瑞穂よりも俺と仲良くなってどうするつもりなんだろうか?
良くわからないやつである。
まあ、こんど飲みにでも誘ってやるかな。




