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破滅エンドが確定しました。悪役令嬢ですが知ったこっちゃない、逃げる。  作者: 西園寺百合子


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26/50

26 シエル殿下のプレゼント作戦に、同行。

悪役令嬢 ヴェロニカ・ルージュリス 炎魔法

皇太子  アルト・アズリオン    水魔法

皇太子弟 シエル・アズリオン    風魔法

婚約者  リリアーヌ・マーロウ   雷魔法

ヒロイン ミレイア・ノクス     光魔法

先生   カサンドラ

「それでね、僕、アルト兄様にプレゼントを差し上げたくて…」

私の弟分、シエル殿下のお悩み相談会。

本日のお悩みは『アルト兄様に何をプレゼントしたらいいか』である。

これは、なかなかの難題だ。


シエル殿下が女の子なら、ハンカチに刺繍をしてあげるのもいいだろう。

だが、男の子なのだ。

しかも、9歳。

5歳くらいなら、お手紙や絵をかいてプレゼントするという方法がある。

だが、9歳でお手紙や絵だけというのも…

かと言って、時計やら宝石やら、お金がかかるものを9歳児がプレゼントっていうのも引く。

どうする。

何が正解なんだ。


一緒にいたリリアーヌ嬢が「お菓子を作って差し上げたらどうかしら」と言った。

カサンドラ先生があたふたしている。

「あ…シエル殿下は、あれですよね。料理とか、されないですから…」

王族を火に近づけてなにかあったら大変だ。

「リリアーヌ嬢がシエル殿下にお菓子をプレゼントされたいだけなんじゃないですか?」

話が反れるように話題をもっていく。

カサンドラ先生にアイコンタクトで伝えると「それはいいですわね」とカサンドラ先生が誘導してくれた。


「シエル殿下は、アルト殿下が何がお好きかご存知ですか?」

私がそう尋ねると「剣と乗馬だよ」と教えてくれた。

「なるほど…ではいかがでしょうか。剣をお手入れする道具とか、乗馬で使われるものにされては」

そう伝えると、シエル殿下の表情が明るくなる。


「乗馬鞭が古くなってるっておっしゃっていたよ。僕、乗馬鞭をプレゼントする!」

シエル殿下が嬉しそうに目を輝かせている。

「それは素敵ですね。一緒に、お手紙を渡されるのもおすすめですよ」

そう伝えた。

我が弟分は、とても可愛らしい。

「リリアーヌ嬢も、シエル殿下とアルト殿下にプレゼントを渡されてはいかがですか?将来は義兄妹になられるのですもの」

そう言うと、リリアーヌ嬢も目を輝かせる。


本当に可愛い。

この2人には、派閥とか関係なく幸せになってほしい。

きっと、シエル殿下が大きくなれば、ルージュリス家は私を使ってシエル殿下にあれこれ口を出す。

シエル殿下も私のことが目障りになるだろう。

だから今だけは、いいお姉さんだと思われていたい思ってしまった。


そうして、シエル殿下がアルト殿下にプレゼントを渡す日。

シエル殿下とリリアーヌ嬢、そしてなぜか私も同席することとなった。

私は何もプレゼントを用意していませんからと何度も断ったのだけど。

すごく、居心地が悪い…

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