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破滅エンドが確定しました。悪役令嬢ですが知ったこっちゃない、逃げる。  作者: 西園寺百合子


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1/7

01 頑張った結果、破滅。

『蒼い誓いと紅い秘密、その扉の向こうで』

ヒロイン ミレイア・ノクス     光魔法

皇太子  アルト・アズリオン    水魔法

悪役令嬢 ヴェロニカ・ルージュリス 炎魔法

異世界転生なんて、小説とかゲームとか、そういう世界の話よね。

多くの人がそう思ってる。

私もその1人だった。

死ぬまでは…


「いや~。めんご、めんご。君、まだ死ぬ順番じゃなかったんだよ~」

いまや、死語となっている言葉を使う、この白いやつ。

どうやら、神様らしい。


で、なぜか、異世界転生してしまった。

私が熱心にプレイしていた乙女ゲームの世界に。

ヒロインに転生させてくれればいいのに、なぜか悪役令嬢として。

「めんご、めんごじゃねーよ、あのクソ神めっ!」

怒りをあらわにしたところで、どうにもならない。


あらためて。

ここは乙女ゲーム「蒼い誓いと紅い秘密、その扉の向こうで」。

ヒロインは光の聖女で異世界からやってきたミレイア・ノクス。


攻略対象は皇太子と騎士と隣国の皇太子の3人だけというちょっと変わったゲームだ。

実は、私は皇太子ルートしかプレイしていない。

皇太子は、アルト・アズリオン。

そして、悪役令嬢のヴェロニカ・ルージュリス。

魔法技術が発達したルミナリス王国の学園に通い、勉強に恋にと頑張るゲームだ。


隣国はセレネイド王国。

歴史はあるものの、魔法技術は発達していない。

隣国の王子は魔法技術を学ぶためにルミナリス王国に来ている、という設定だった。


私は、ヴェロニカ・ルージュリス。

炎の魔法を得意とする。

皇太子の婚約者という設定だった。

でも、水魔法を得意とする皇太子とは、敵対するために生まれてきたような役柄だ。


ゲームの内容を知っている私は、頑張った。

皇太子とはできるかぎり距離をとった。

ヒロインと仲良くなろうとした。

イジメないようにした。

できるだけ、この2人と距離をとって学園生活を送ったのだ。


ただ、このヒロインというのが曲者だった。

ゲームの中では「性格のいい、可憐な女性」として描かれていたはずなのに。

別の意味で、性格がイイ。

周りに敵を作るタイプで、多くの女生徒から嫌われていた。

で、イジメられる。

私がイジメたわけじゃないのに、なぜか、私がイジメたことになってしまっていた。


物語の強制力か…

無駄な努力をして3年。

明日は、いよいよ、断罪イベントが行われる卒業式である。

私なりに頑張ったけど、破滅エンドからは逃れられないようだ。


これが、修道院へ送られるとかなら、まだいい。

なんと、処刑…ギロチン台へ一直線という、まさかな展開なのである。

いやいや。

あまりにもひどくないですか?

私、本当に何もしてないのに…


それに…どちらにしても、この国で私に未来はない。

そんなわけで、逃げることにした。

ゲームは卒業式、つまり、悪役令嬢が断罪されると終了する。

その後はエンドロールで、悪役令嬢が処刑されて、ヒロインと皇太子が結婚しましたとさ、めでたしめでたし、というような文章が流れるだけ。


だから、明日1日、逃げきれればいいんじゃないかと思ったのだ。

ともかく、逃げよう。

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