2話 寮ってこんなもんなの?
白亜星法学校には、高校では珍しい寮がある。
家が遠く、毎日の通学が難しい人のためだ。
通常だと、家の近くの高校に進学するのだろうが、高いレベルで星法が学べるのは、今のところ白亜星法学校だけだ。
しかし、家が遠いと通学に時間がかかる。そんな人ために寮があるのだ。
俺も、普通に通学すると片道3時間はかかる距離に家があるので、寮に入ったのだが……
両親にそのことを伝えると、やはり息子が寮に行くというのは心配なのだろう。
ありがた〜いお言葉をいただいた。
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俺「俺、寮行くわ」
父「おぉ、そうか、頑張れ」
母「え? 寮に行くの? ……荷造り大変じゃない」
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このように、憐れみで全米も泣くようなお言葉を。
……もっと息子を気遣ってもいいと思う。
やっぱりね、寮に行くってことは、家からいなくなるわけで。
そうなると、寂しくなるのが親心ってもんでしょうよ。
……そうだよね?
……うん、そうに違いない。
ていうか、さっきからずっと歩いてるのに、全然校舎につかないのはなぜ?
遠くない?
寮から校舎まで1kmある。
人間の歩く速さはだいたい時速4kmだから、寮から校舎まで単純計算で15分かかることになる。
え〜っと、これほんとに寮? 遠くない?
校舎から俺の受けた試験会場までと同じ距離だ。
毎日これを歩けと?
いや無理無理無理。キツい。
登校中星法使ってもいいのでは? これ。
日常生活では禁止されてるといっても、これは遠すぎるよ……
はぁ〜……




