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64話 カレー粉

いくつか露店を回り、気になった商品に鑑定を掛けていたのだが一向に掘り出し物は見つからず、鑑定スキルを持っている事がバレないようにコソコソと鑑定を掛けていたため万引きを疑われたりして面倒臭い事になったりしていたので掘り出し物探しは断念せざるを得なかった。


「流石にちょっと疲れてきたからどこかお店にでも入って飲み物でも飲まない?」

「この辺りはそうゆうお店ってあんまり無いわよ?」

「そっかぁ」

「あ、いいわ。そこに座って待ってて」

「え?うん」


と、大通りから少し路地に入った所にある石積を指されたので石積に座って待つ事にした。

暇潰しも兼ねて。もしかしたら疲れも取れたりするのかも?と自分にヒールを掛けてみたが、やはり効かなかったようで変化は無かった。


「お待たせ」


顔を上げるとトリーネが両手に何かを持って戻ってきた。


「指輪のお礼」


と手に持っていた物を差し出されたので受け取ると。


「リンゴジュースよ」

「ありがとう」

「指輪に比べたら安いからね」

「プハー、でも美味しいよ」

「なら良かった」


「まだ全然見て回ってないけど、色々とネタは浮かんだんだよね」

「そうなんだ。やっぱり冒険者より商人の方が向いてるんじゃない?」

「でも、どうやったらそれが商売になるのかが浮かばないんだよね」

「やっぱり向いてないかも」

「商売なんてした事ないんだから仕方なくない?」

「なら冒険者として頑張るしかないわね。あ、飲み終わった?」

「うん。飲み終わったよ。ごちそうさま」

「容器を返すと銭貨1枚返ってくるの。返してくるわね」

「あ、うん。ありがと」


その後もまた屋台だったり露店を見て回り。

そろそろ小腹も空いてきたので屋台でいくつか歩きながら食べられる物を買ってみる。


「あー、何だろう。正直、そんな美味しくないね」

「そう?携帯食に比べたら全然食べられるわよ?」

「携帯食って食べた事無いんだけど、どんなのがあるの?」

「肉か野菜を塩漬けにするか干すかのどっちかね」

「へー、ダンジョンの時って水とかどうしてるの?」

「生活魔法で出すわよ?」

「あ、そっか」

「そのまま齧る時もあるし、ウォーターを使って鍋で煮る時もあるわね」

「パンは持っていかないの?」

「嵩張るから余裕があればって感じかな?」

「なるほどね。お腹を満たすためじゃなくて完全にエネルギー補給って感じなのか」

「そうね。でも、基本は現地調達よ」

「なるほどなぁ。その現地調達したモンスターの肉?とかの味付けってどうやってるの?」

「味付けって言っても、塩漬け肉と一緒に煮たりして、塩だけかな?」

「めちゃくちゃ良いネタが浮かんだ」

「携帯食を美味しく食べる方法?」

「うん」

「どうやるの?」

「浮かんだけど、作り方を知らなかった・・・」

「なによそれ」


カレー粉があれば一瞬で美味しく味付け出来るだろうと思ったけど、スパイスって何種類もあってどれが入ってるのかも分からないから調合のしようが無かった。

でも、調味料を配合すれば商売になるかもしれない。

この世界の食べ物は良く言えば素材の味を活かした料理で味付けが基本的に薄い。

塩と胡椒は普通に使われてるけど、それ以外を使ってる様子もないし料理経験ゼロの俺でも現代知識チートが出来そうな気がしてきた。


「あ、そうだ。欲しい食材があるんだけどいいかな?」

「うん、携帯食を美味しく出来そう?」

「あ、そっちじゃなくて、マヨネーズを作ろうかと」

「あぁ、昨日言ってたやつね。何が要るの?」

「卵と塩と酢と油」

「美味しいの?それ」

「めちゃくちゃ美味しいよ」

「へ~、それじゃあ期待してるわね」

「いや、ちょっと待って。ハードル上げすぎた。そこそこ美味しい。ぐらいにしといて」

「そんな弱気で売り物になるの?」

「なると思うんだけどなぁ」

「それじゃあ塩と酢と油はあったと思うけど卵はもう無かった気もするから、卵だけ買って帰りましょ」



卵を買ってからミルフェイユに戻りマヨネーズを作っているのだがめちゃくちゃしんどい。

昔、家庭家の授業で作った時はミキサーを使ったので余裕だと思ったが、この撹拌がしんどい。

卵黄に酢と塩を混ぜ撹拌する。そこに少しずつ油を混ぜひたすら撹拌。少し油を垂らしては撹拌。

だいぶいい感じになってきたので指で掬って味を見ると少し酸味が足りない気がしたので酢を加えてまた撹拌。

こんなもんでいいか、と。正直疲れたし。


「トリーネ。ちょっと味を見てみて」

「うぇ・・・これ卵と油と酢でしょ?」

「あと、塩も入ってるけどね」

「絶対美味しくないでしょ」

「騙されたと思って試してみて」

「う・・うん・・・」

「どう?」

「んー、なんか思ってたより悪くないかも」

「でしょ?」

「でも、そんなめちゃくちゃ美味しいとは思わないわよ?」

「こいつの真価はサラダに掛けた時に分かるよ」

「でも、今ウチに生で食べるような野菜ないわよ?」

「ナンダッテー」

「しょうがないわね。なにがあればいいの?」

「キャベツかレタスかキュウリがあれば・・・」

「買ってくるわよ」

「本当?ありがとう」

「じゃ、ちょっと行ってくるわね」

「お願いしまっす」




やっぱりこういう所なんだろうか、詰めが甘いと色んな所で言われるのは。



カレー無双ならず(´・ω・`)

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